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21.男の歪んだ心情
しおりを挟む「金は君を使う為に支払ったものだ。それは君に直接入るものではない。
さぁ、説明は十分にしてやっただろう。
せっかく払った金が無駄になる。
きみはわかっていないようだから私の好みを先に伝えておこう。
まず私に話しかけるときは初めて会ったときの様に尊敬を込めて話しかけるんだ。
今の様に感情的に、命令するかの様に話しかけるたびに教育することになる。わかったな。
それから私はおとなしく、私に従順な女が好みだ。そのようになりきれたら褒美をやろう。わかったか?」
自分を叩いたことを詫びるでもなく、何事もなかったように淡々と話す男に恐怖しか感じない。
だが、リボンはそんな男に屈したくなかった。
自分は選ばれし人間なのだ。それなのにこんな男に黙って従うなんてできない。
「そんなこと私はいやよ。
私は今まで伯爵家で生活していたのよ。そんなことできないわ。
それになりきるだなんてそんなことを好んでここに来るだなんて、小さい男だと思われてしまうわよ」
リボンがいった瞬間、今までとは比にならないほどの衝撃がリボンの身体を襲った。
ベッドから少し離れた場所で話していたはずなのに、身体はベッドまで飛ばされ、ゴホッゴホッと咳と共に血が口から出てきた。
なに……口の中がいたい………血が止まらない………
「僕が小さいだと?
いつもいつも貴族の女たちは少しくらい背が小さい僕を見てくすくすと笑いやがって。背がなんだというんだ。少しだけ背が小さいだけでまるで全てがいけないかの様に笑ってくる。
ダンスに誘ってやっても、断ったと思えばこちらをみてくすくすと笑いやがって……
こいっ!ほら服を脱げ!!
俺様が相手にしてやるんだ。光栄に思え!!!」
狂ったようにリボンの髪を引っ張りながらベッドの上にリボンを上げた。しかし恐怖で身体が動かないリボンの様子に苛立ちを募らせ、さらに殴りながら服をびりびりに引き裂いていく。
「女なんてな、男に敵うことなんてないんだ。黙って男のいうことを聞くしかない生き物なんだよ。
それなのに俺様のことを陰でくすくすと笑いやがって!!
くそっ!!くそっ!!くそっ!!!!」
そんなことを言いながらグラファイは準備もできていないリボンの身体に、自分の昂ぶりを捻じ込んだ。
「っっ!!!いた……いっ…………おねがい、、やめてっ………」
自分の欲だけを満たす行為を行ったグラファイは満足して、最後には笑顔で「また来るね」と言って帰っていた。
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