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しおりを挟む「次、元レイズ伯爵夫人について。
夫人に関しては未成人者との不適切な関りをもったことだけでなく、それを強要して行ったということがわかった。しかも13歳の少年の服を脱がせ、肢体に舌を這わせたという証言も出ている。正直気持ち悪い!!非常に気分も悪い!!
今後このような事が2度と起こらないことを願って夫人には先ほどの鞭打ち10年に追加してさらに20年の刑を科す!」
元レイズ伯爵夫人が力なくその場に座り込みましたが、すぐに兵が駆けつけ、その場に立たせます。
もうすべてが自業自得で見ているこちらが悲しくなります。
だって13歳の男の子ですよ!!まだ子どもです。その子に対し、服を脱がせ、舌を這わせるって……考えただけで鳥肌が立ちます。
「続いて、元スターン伯爵令嬢について。
まだ未成人であることを踏まえても悪質な内容であった。
まず令嬢方からの強奪について、申し出があり、調査が済んでいる案件のみだが、それだけで35件の被害者がいる。そして、その合計金額は約400万ルペル。
正直この話を聞いて馬鹿じゃないのかと思ったが、もうおこってしまったこと。
しっかりと罪を償ってもらおう。
元伯爵令嬢にも3年の鞭打ち刑を科すこととする!
すでに被害者たちへの慰謝料をスターン伯爵が支払っているとのことだが、今後その費用はナディアが働いた給金をスターン伯爵家へ弁済するものとする。
未成人者に鞭打ち刑を科す事は前例がなく初めての例になるが、それほどに人の気持ちを理解せずに驕った振る舞い。被害案件の中には母親の形見だったものもあるという。しっかりと反省することを願うばかりだ。
そして、侮辱罪について。
こちらについても多くの証言・告発が寄せられている。本当に多くのだ!
一番多い例を読み上げることにする。
『私は身体が弱くてマナーとか勉強をなかなかすることができなかったから仕方がないけど、どうして健康なあなたがそんなにマナーもできておらず、頭もよくないのかしら。そんな事で大丈夫?』と言われたというものだ。本当に頭でもおかしいんじゃないのか?
んんっ…、申し訳ない。口から漏れた。
さて、本来侮辱罪は同じくらいの爵位の場合、重罪とはなりにくいのだが、今回は数も多く、その前の罪もあるのでこちらも鞭打ち刑を加算するものとする。先ほどの3年に加え2年。計5年とする。両親は監督不行き届きで追加で2年の鞭打ち刑を科す!合わせて、慰謝料の請求も来ているので、両親と同じように糞尿処理施設での労働をするように。以上。」
裁判官……なんだか、時々漏れ出ていますよね…
それにしても未成人者が鞭打ち刑は重い気もしますが、、、が、、、400万ルペルって……本当になにをやっているのでしょう。
「最後にレイズ伯爵令息だな。こうやってみると君が一番軽いが、まあ比べるだけ異常だな。
令息に関してはマリアに対する侮辱罪として、50万ルペルの支払いを命じる。また、婚約破棄の慰謝料として100万ルペルの支払いも命じる。以上」
……本当に。本来ならこれくらい簡単に話せるものかもしれませんが、今までのを見ているととても彼は優秀にさえ見えてきます。
「はぁ、以上。これに不服があるものはこの場で申し出るように!なければ刑はすぐにでも執行される!」
※1ルペル=1円
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