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0章 物語のはじまりのきっかけ
0-0 物語の終わり?
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僕は六人姉弟の末っ子で、唯一の男の子として生まれたのは良かったが...地獄の日々だった記憶しかない。
産まれた当初はそれなりに幸せを感じられたはず。
幼い頃の記憶は殆どないから憶測しでしか分からない。
しかし、しっかり記憶として残っている時代は地獄としかいえないものしかなかった。
姉達とは歳がはなれているからなのか、僕が男の子だからなのかは知らないが、虐げられている記憶しかない。
僕の周りにも僕のように姉や兄を持つ子はいた。
いたが...皆幸せそうな表情をして兄弟の話をする人達ばかりだ。
だからこんな環境下でいるのは僕だけなんだと、その当時悟った。
物心ついた頃から僕は姉達に虐げられていた。
もちろん親や大人達が見てないところでだ。
親や大人達がいる時は優しい姉達なのだが...いないところでは鬼や悪魔に豹変する。
表情、物の言い方、僕に対する態度全てが180度変わるのだ。
僕にとったら恐怖でしかなかった。
物心ついた時からそれなので、その関係は僕が死ぬまで続いた。
僕は死ぬまで、姉達のサウンドバックで、奴隷で、おもちゃで、召使いで、下僕のような存在だった。
けして...彼女たちは僕を弟と思った事はないのだろう。
ああ...そんな存在とは絶対に思われてないからあんな扱いだったのだ。
僕は五人の姉達から虐げられて育ち、大人になってもその関係は継続していた。
小さい頃は、おもちゃは全て取り上げられて、壊されるのは当たり前。
服もボロボロにされたり、隠されるのは日常。
宿題は姉達の分までさせられて、登下校の荷物持ちは当たり前。
お年玉やアルバイトのお金は全て姉達に取り上げられた。
姉達が学校や家の中でした失敗ごとは全て僕のせい。
姉達は外面がよく、評判がいいため僕の言い分が通った事は一度もない。
おかげで、僕の評価は最低だ。
社会人になって家を出て一人暮らしを始めても、どこかで調べては僕の居場所を突き止めて僕を不幸にする姉達。
最終的にはどうしたのかは分からないが、僕の給料は全て姉達の口座に振り込まれて僕の手元には届かず、掛け持ちで仕事をしてなんとか最低限の生活を送れるようにしていた。
が...それにも限界がきたみたいで、僅か25年しか生きられなくて僕の寿命は尽きた。
だから僕は祈った。命が尽きる瞬間に。
もし...次生まれ変われるのならこんな姉がいない所に生まれたいと...。
僕はなぜか自分が死んだ時の記憶がある。
僕はあの日も仕事が終わった後、ご飯もまともに食べずに次の仕事に向かった。
姉達に給料が取られていってから僕の睡眠時間は平均1時間あればいい方となった。
昼間の本業は朝の七時から夕方の五時まで。
そこから移動して、夕方の六時から朝方の三時、四時まで次の仕事をして帰る日々となったからだ。
そうしないと、食事や家賃、光熱費を払うお金がないからだ。
流石に姉達は副業のお金まではむしりとらなかった。
僕が死ねば自分達に入る金がなくなるからだろう。
でも結局姉達がしでかしたことで僕は過労死してしまったんだけどね。
無理な生活が続き、副業の帰り道あと数メートルでアパートというところで僕の心臓に激痛が走り僕は道端で倒れた。
そして...そのまま僕は死んだ。
僕は自分の心臓の拍動が止まる感覚をリアルに感じながら、視野がぼやけるのを感じながら願った。
(神様っていう存在が本当にいるなら...お願いです。次は鬼のような...悪魔のような姉がいない所に僕を...。)
そう願ったら僕の体は軽くなった。
あれだけ感じた痛みも苦しみもなく、すごく楽になった。
そして...僕は地面に倒れて動かない僕を見つめていたのだ。
(ああ、僕は死んだんだね。やっと地獄がおわったんだ。)
地面に倒れている僕を見ながらそう思っていると、新聞配達に来たおじさんが僕の身体を見つけて慌てている。
僕はその光景を他人事のように感じながら見ていた。
だって僕はもう死んでいて、今の僕を見える人がいないからね。
新聞配達に来ていたおじさんは近くの民家に慌てて駆け込み、警察と救急車を呼ぶように叫ぶ。
そこから近隣の人たちがワラワラと集まり僕を囲む。
僕はそれをただひたすら眺めていた。
(ヘェ~、初めてだ。こんなに親切にしてもらったのは...。死んだら人って親切にしてくれるんだ。)
そんな風に思いながら僕はひたすら眺めていた。
遠くに聞こえていたサイレンが段々と近くなり、パトカーと救急車がやってきた。
警察官と救急隊員が僕の身体を仰向けにして処置をしてくれたり、身分証を探して家族に連絡を入れている。
(ああ、あの人たちに連絡がいくのか...。どんな反応するのかな??まぁー、あの人たちは悲しまないだろうな...。父さんと母さんは...悲しんでくれるだろうけどね...。)
僕の身体は救急車に乗せられた。
新聞配達に来ていたおじさんが何か救急隊員さんに声をかけられていたが、救急車に乗ったのは僕の身体と隊員さんだけだった。
僕は...どうしようかと思ったら気付いたら身体の側にいた。
どうやら離れられないようだ。
僕は救急車の中で横たわっている身体を見ながらぼーっとしていたら救急隊員さん達の会話が耳に入ってきた。
「この子の親御さんと連絡がついた。父親が勤めている総合病院に運んでくれとの事だ!」
「分かりました!心肺が戻りません!マッサージ続けます!」
「分かった!」
どうやら両親とは連絡がついたんだ。
本当に他人事のように思いながら必死に僕の心臓を動かそうとしている隊員さんの姿を見つめる僕。
(無駄なのになぁー...。)
僕の父親は代々医者家系で、最初は小さな医院をしていたらしいが祖父の代で大きくなって父が跡を継いで、父の跡は長女が継ぐ予定なので、僕は医者にはならなかった。
というか、姉達の妨害を受けてなれなかったのが正しいんだけどね。
今やそんなこともどうでもいい。
楽になれたからね...。
ぼーっとしていると気付けば父がいる総合病院へとついた。
病院に救急車が止まり扉が開くと父の姿があった。
側には母もいた。
そこで初めて僕は悲しいという感情が湧き上がってきた。
今だに心停止のまま、呼吸もしない僕の姿を見てとりみだす父と母。
必死に僕の身体に縋りつき名前を叫ぶ母と必死に心臓マッサージをして処置を施していく父。
その姿を僕は離れた所で見つめているしかなかった。
「しっかりしろ!ホラ!心臓を動かすんだ!」
「いやーーー!!死なないで!!」
父と母の悲痛な叫びが病院の一室に広がる。
救急隊員さん達は看護師さん達に引き継ぎをして悲痛な面持ちでその場を去る。
彼らはもう無理だということを理解しているからだろう。
父も医者だ。
もう僕が助からないのは理解している。
しているが...医者としてじゃなく、父として身体が止まらないのだろう。
看護師さんが父の身体を抑えるまで父は僕への心臓マッサージを辞めなかった。
僕は父によって死亡診断を受けた。
僕は1番の親不孝をこの時にしたことを知った。
父が死亡診断をしてから僕の身体は霊安室に移動した。
もちろん僕もだ。
冷たくなった僕の身体に母は泣きながらしがみついていた。
その横に静かに涙を流しながら父もいた。
かなり遅れて鬼と悪魔達がやってきた。
彼女達は両親とは違って平然とした表情で死んだ僕を見ていた。
いや...どことなくイラついている感じにも見えた。
それもそのはず。
僕が死んだらもう、僕の給料をむしりとらないからだ。
「ねぇー、父さん?本当に死んだの?」
長女が父に話しかけると父は姉達を睨みつける。
「お前達!なんで直ぐに連絡が付かなかった!!その前にお前達に確認したいことがある!!××の給料をお前の口座に振り込んで、お前達で使ってたのは本当か?!!」
父さんの言葉に姉達の顔色が一気に青ざめ顔を背ける。
それだけで父さんの言葉が事実である事を肯定していることになる。
父さんは僕が倒れた事を救急隊員さんから連絡を受けて直ぐに職場の上司に報告をしてくれたようだ。
休みの連絡をするためにだ。
すると...上司から父さんはとんでもない話を聞かされることになった。
父さんが連絡したら上司というのは僕の直属の上司に当たる人で、長女の愛人である人だった。
これはたまたまだったんらしい。
上司が友人と休みの日に訪れた飲み屋で姉さんと知り合い愛人関係になったんだ。
そして、ある日僕が部下である事を知った姉さんが上司にお願いをして僕の給料を姉さんの口座に振り込むように仕向けたのだ。
長女の口座に振り込まれたお金を他の姉さん達と一緒になって使い込んでいたのだった。
その為僕が副業をしなくては生きてはいけなくなった事をその上司はしっており、副業を黙認していたのだ。
今回僕が心肺停止して運ばれてくる事を父によって知らされた上司は罪悪感に苛まれて、その事を父に話したのだった。
愛人である上司に裏切られた姉さんは悔しそうに唇を噛み締めながら地面を睨んでいた。
そんな姉さん達を見て父さんは怒り、姉さん達を殴りつけた。
その光景を見て僕の心は少しだけ軽くなったのを感じたと思ったら僕は消えかけていた。
必死に両親に声をかけようとしたが...それは無駄なことだ。
僕を見える人はその場には誰一人いないから。
僕は完全にその場から消えた。
このまま僕は消えるのか...そう思った時だ。
【君は...なんと災難な人生を過ごしてきたんだね。そうか....生まれる場所を間違えていたのかぁ...。】
【それはこちら側のミスですわ。申し訳ない事をしましたわ。
まぁー、貴方まだ25年しか生きてないの?しかも...悲惨な人生...これではあんまりですわ!】
【ああ、これはあまりにも残酷だ。...この子自身には罪がない。それどころか、幸せになる権利を迫害されておる!由々しきことだ!】
僕の目の前に見知らぬひと??なのか??
光輝くひと??らしき人物が三人立っている???うんん??浮かんでいる??のが正しいのか??
困惑しながら三人を見ていると三人と目が合ってしまった。
産まれた当初はそれなりに幸せを感じられたはず。
幼い頃の記憶は殆どないから憶測しでしか分からない。
しかし、しっかり記憶として残っている時代は地獄としかいえないものしかなかった。
姉達とは歳がはなれているからなのか、僕が男の子だからなのかは知らないが、虐げられている記憶しかない。
僕の周りにも僕のように姉や兄を持つ子はいた。
いたが...皆幸せそうな表情をして兄弟の話をする人達ばかりだ。
だからこんな環境下でいるのは僕だけなんだと、その当時悟った。
物心ついた頃から僕は姉達に虐げられていた。
もちろん親や大人達が見てないところでだ。
親や大人達がいる時は優しい姉達なのだが...いないところでは鬼や悪魔に豹変する。
表情、物の言い方、僕に対する態度全てが180度変わるのだ。
僕にとったら恐怖でしかなかった。
物心ついた時からそれなので、その関係は僕が死ぬまで続いた。
僕は死ぬまで、姉達のサウンドバックで、奴隷で、おもちゃで、召使いで、下僕のような存在だった。
けして...彼女たちは僕を弟と思った事はないのだろう。
ああ...そんな存在とは絶対に思われてないからあんな扱いだったのだ。
僕は五人の姉達から虐げられて育ち、大人になってもその関係は継続していた。
小さい頃は、おもちゃは全て取り上げられて、壊されるのは当たり前。
服もボロボロにされたり、隠されるのは日常。
宿題は姉達の分までさせられて、登下校の荷物持ちは当たり前。
お年玉やアルバイトのお金は全て姉達に取り上げられた。
姉達が学校や家の中でした失敗ごとは全て僕のせい。
姉達は外面がよく、評判がいいため僕の言い分が通った事は一度もない。
おかげで、僕の評価は最低だ。
社会人になって家を出て一人暮らしを始めても、どこかで調べては僕の居場所を突き止めて僕を不幸にする姉達。
最終的にはどうしたのかは分からないが、僕の給料は全て姉達の口座に振り込まれて僕の手元には届かず、掛け持ちで仕事をしてなんとか最低限の生活を送れるようにしていた。
が...それにも限界がきたみたいで、僅か25年しか生きられなくて僕の寿命は尽きた。
だから僕は祈った。命が尽きる瞬間に。
もし...次生まれ変われるのならこんな姉がいない所に生まれたいと...。
僕はなぜか自分が死んだ時の記憶がある。
僕はあの日も仕事が終わった後、ご飯もまともに食べずに次の仕事に向かった。
姉達に給料が取られていってから僕の睡眠時間は平均1時間あればいい方となった。
昼間の本業は朝の七時から夕方の五時まで。
そこから移動して、夕方の六時から朝方の三時、四時まで次の仕事をして帰る日々となったからだ。
そうしないと、食事や家賃、光熱費を払うお金がないからだ。
流石に姉達は副業のお金まではむしりとらなかった。
僕が死ねば自分達に入る金がなくなるからだろう。
でも結局姉達がしでかしたことで僕は過労死してしまったんだけどね。
無理な生活が続き、副業の帰り道あと数メートルでアパートというところで僕の心臓に激痛が走り僕は道端で倒れた。
そして...そのまま僕は死んだ。
僕は自分の心臓の拍動が止まる感覚をリアルに感じながら、視野がぼやけるのを感じながら願った。
(神様っていう存在が本当にいるなら...お願いです。次は鬼のような...悪魔のような姉がいない所に僕を...。)
そう願ったら僕の体は軽くなった。
あれだけ感じた痛みも苦しみもなく、すごく楽になった。
そして...僕は地面に倒れて動かない僕を見つめていたのだ。
(ああ、僕は死んだんだね。やっと地獄がおわったんだ。)
地面に倒れている僕を見ながらそう思っていると、新聞配達に来たおじさんが僕の身体を見つけて慌てている。
僕はその光景を他人事のように感じながら見ていた。
だって僕はもう死んでいて、今の僕を見える人がいないからね。
新聞配達に来ていたおじさんは近くの民家に慌てて駆け込み、警察と救急車を呼ぶように叫ぶ。
そこから近隣の人たちがワラワラと集まり僕を囲む。
僕はそれをただひたすら眺めていた。
(ヘェ~、初めてだ。こんなに親切にしてもらったのは...。死んだら人って親切にしてくれるんだ。)
そんな風に思いながら僕はひたすら眺めていた。
遠くに聞こえていたサイレンが段々と近くなり、パトカーと救急車がやってきた。
警察官と救急隊員が僕の身体を仰向けにして処置をしてくれたり、身分証を探して家族に連絡を入れている。
(ああ、あの人たちに連絡がいくのか...。どんな反応するのかな??まぁー、あの人たちは悲しまないだろうな...。父さんと母さんは...悲しんでくれるだろうけどね...。)
僕の身体は救急車に乗せられた。
新聞配達に来ていたおじさんが何か救急隊員さんに声をかけられていたが、救急車に乗ったのは僕の身体と隊員さんだけだった。
僕は...どうしようかと思ったら気付いたら身体の側にいた。
どうやら離れられないようだ。
僕は救急車の中で横たわっている身体を見ながらぼーっとしていたら救急隊員さん達の会話が耳に入ってきた。
「この子の親御さんと連絡がついた。父親が勤めている総合病院に運んでくれとの事だ!」
「分かりました!心肺が戻りません!マッサージ続けます!」
「分かった!」
どうやら両親とは連絡がついたんだ。
本当に他人事のように思いながら必死に僕の心臓を動かそうとしている隊員さんの姿を見つめる僕。
(無駄なのになぁー...。)
僕の父親は代々医者家系で、最初は小さな医院をしていたらしいが祖父の代で大きくなって父が跡を継いで、父の跡は長女が継ぐ予定なので、僕は医者にはならなかった。
というか、姉達の妨害を受けてなれなかったのが正しいんだけどね。
今やそんなこともどうでもいい。
楽になれたからね...。
ぼーっとしていると気付けば父がいる総合病院へとついた。
病院に救急車が止まり扉が開くと父の姿があった。
側には母もいた。
そこで初めて僕は悲しいという感情が湧き上がってきた。
今だに心停止のまま、呼吸もしない僕の姿を見てとりみだす父と母。
必死に僕の身体に縋りつき名前を叫ぶ母と必死に心臓マッサージをして処置を施していく父。
その姿を僕は離れた所で見つめているしかなかった。
「しっかりしろ!ホラ!心臓を動かすんだ!」
「いやーーー!!死なないで!!」
父と母の悲痛な叫びが病院の一室に広がる。
救急隊員さん達は看護師さん達に引き継ぎをして悲痛な面持ちでその場を去る。
彼らはもう無理だということを理解しているからだろう。
父も医者だ。
もう僕が助からないのは理解している。
しているが...医者としてじゃなく、父として身体が止まらないのだろう。
看護師さんが父の身体を抑えるまで父は僕への心臓マッサージを辞めなかった。
僕は父によって死亡診断を受けた。
僕は1番の親不孝をこの時にしたことを知った。
父が死亡診断をしてから僕の身体は霊安室に移動した。
もちろん僕もだ。
冷たくなった僕の身体に母は泣きながらしがみついていた。
その横に静かに涙を流しながら父もいた。
かなり遅れて鬼と悪魔達がやってきた。
彼女達は両親とは違って平然とした表情で死んだ僕を見ていた。
いや...どことなくイラついている感じにも見えた。
それもそのはず。
僕が死んだらもう、僕の給料をむしりとらないからだ。
「ねぇー、父さん?本当に死んだの?」
長女が父に話しかけると父は姉達を睨みつける。
「お前達!なんで直ぐに連絡が付かなかった!!その前にお前達に確認したいことがある!!××の給料をお前の口座に振り込んで、お前達で使ってたのは本当か?!!」
父さんの言葉に姉達の顔色が一気に青ざめ顔を背ける。
それだけで父さんの言葉が事実である事を肯定していることになる。
父さんは僕が倒れた事を救急隊員さんから連絡を受けて直ぐに職場の上司に報告をしてくれたようだ。
休みの連絡をするためにだ。
すると...上司から父さんはとんでもない話を聞かされることになった。
父さんが連絡したら上司というのは僕の直属の上司に当たる人で、長女の愛人である人だった。
これはたまたまだったんらしい。
上司が友人と休みの日に訪れた飲み屋で姉さんと知り合い愛人関係になったんだ。
そして、ある日僕が部下である事を知った姉さんが上司にお願いをして僕の給料を姉さんの口座に振り込むように仕向けたのだ。
長女の口座に振り込まれたお金を他の姉さん達と一緒になって使い込んでいたのだった。
その為僕が副業をしなくては生きてはいけなくなった事をその上司はしっており、副業を黙認していたのだ。
今回僕が心肺停止して運ばれてくる事を父によって知らされた上司は罪悪感に苛まれて、その事を父に話したのだった。
愛人である上司に裏切られた姉さんは悔しそうに唇を噛み締めながら地面を睨んでいた。
そんな姉さん達を見て父さんは怒り、姉さん達を殴りつけた。
その光景を見て僕の心は少しだけ軽くなったのを感じたと思ったら僕は消えかけていた。
必死に両親に声をかけようとしたが...それは無駄なことだ。
僕を見える人はその場には誰一人いないから。
僕は完全にその場から消えた。
このまま僕は消えるのか...そう思った時だ。
【君は...なんと災難な人生を過ごしてきたんだね。そうか....生まれる場所を間違えていたのかぁ...。】
【それはこちら側のミスですわ。申し訳ない事をしましたわ。
まぁー、貴方まだ25年しか生きてないの?しかも...悲惨な人生...これではあんまりですわ!】
【ああ、これはあまりにも残酷だ。...この子自身には罪がない。それどころか、幸せになる権利を迫害されておる!由々しきことだ!】
僕の目の前に見知らぬひと??なのか??
光輝くひと??らしき人物が三人立っている???うんん??浮かんでいる??のが正しいのか??
困惑しながら三人を見ていると三人と目が合ってしまった。
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