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二章
四十五話 オープニングイベント
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「さぁ! ついに始まりました。NEW WORLDの公式実況生放送のお時間となりました! この番組は本日発売となりますリバークレイの送る最新疑似体感型VRMMO、NEW WORLDの発売初日の状況や新情報、ゲストのトーク等など盛りだくさんの情報でNEW WORLDの魅力をお伝えする番組です! 進行は私コミュニティマネージャーのC1がお送り致します! よろしくおねがいします! そしてゲスト……というかもはやレギュラーと化しているこの人達も当然来ております」
「皆さんこんにちは。NEW WORLDプロデューサーの安田と」
「皆さんこんにちは。NEW WORLD統括ディレクターの秋元です。よろしくおねがいします!」
午後14時、生放送が始まった。
ステージではC1さんが司会進行役として番組を進行している。
メインはC1さんとプロデューサーとディレクターが喋りを担当するようだ。
アバターが画面に映るだけだから別に平気だろとか思ってたが、実際にこうやって大勢の前で立っているっていう状況はなんだかんだで緊張するな。
それでも素顔が出ないのと一切喋らないで良い分大会の壇上よりは大分マシだけど。
エリスたちはギルドの控え室においてきたけど、大人しく生放送見てるだろうか?
それにしてもすげぇ数だ。
特設ステージ上から大通りが一望できているが、道がほぼ人で埋まっている。
上空にスクリーンが表示されて、生放送の映像が流されているので、ステージから遠くても内容は理解できるようになっているが、それでもステージのある中央広場の人口密度はエライことになっている。
流石に放送中に誰かと喋るわけにも行かず、とりあえず黙ってじっと立っているわけだが、コレはこれでちょっとつらいな。
とはいえこのゲーム、装着型筐体故にキーボードがないからな。
つまりボイスチャットが標準なわけだが、なんと基本設計にプライベートモードというやつが存在しない。
スカウト系スキルか補助魔法に相手にだけ声が伝わるようになるものや、音を漏らさないエリアを作ったりするものが存在するのだ。
それだけ、秘匿性のある会話というのは貴重な扱いという訳だ。
一応筐体側の機能であるメールで無言のやり取りは可能ではあるが、メーラー起動中はアバター操作が完全に止まるので戦闘中での使用はほぼ無理のようだ。
最初は色々文句も出たらしいが、いざ狩りに出た時にその重要さに多くのプレイヤーが気付きある程度は納得したらしい。
まぁ、モンスターの近くで声出して連携なんて取ったらすぐにモンスターに察知されるしな。
このゲームのモンスターは音や匂いに結構敏感に反応する。
アクティブ系モンスターは勝手に襲いかかってくるから対処はある程度楽だが、ノンアクティブモンスターは、迂闊に近付こうものならあっという間に発覚して逃げられてしまう。
近づいても攻撃もせず逃げもしないで歩いているようなモンスターはほとんど居ないのだ。
とはいえ、流石に要望が想像以上に多かったようで、マイルームのようなプライベートエリア内は完全防音設定が可能になったとかなんとか。
街中でまで静音チャットが出来ない理由はディレクターのこだわりというか、『誰の声も聞こえない街の中で無言で口だけパクパクしている人だらけになる光景が容易に思い浮かんで気持ち悪いから』という事らしい。
確かにネトゲの殆どが発売してしばらくすると操作にこなれたりコミュニティが完成して、みんな個人チャットやギルドチャットだけで会話するせいで街中から一般チャットが消えるんだよな。
そういう、一種の寂しさが嫌なんだろうなぁ。
「このゲームでは、ゲームであると同時にもう一つの新しい現実異世界というコンセプトがありまして……」
「現実世界ではなく現実『異』世界ですか? それは一体どういう?」
「はい、ファンタジー要素としての魔法だったり、ゲーム上必要なシステムなんかは現実世界にはないでしょう? だからあくまで現実『異』世界なんです」
「でもそんなファンタジーな異世界にリアリティを持ち込むとどうなるのか。リアリティ最重視の仮想現実にエンターテインメントとして楽しめるゲーム性を加え、限界ギリギリの調和を目指した。その答えの一つがこのNEW WORLDの舞台であるレコルダーレ世界です」
「レコルダーレというのは有名なモーツァルトのレクイエムの?」
「はい、意味としては『思い出してみるがいい』といったものですが、それはまさにこのゲームの根幹である『剣と魔法のゲーム世界であっても、ここには一つの現実があるということを忘れないで欲しい』という意味合いで名付けられています」
リアリティさ最重視の仮想現実っていうのが俺達のプレイしているALPHAの事だよな。
やはり、必要要素を積み上げていく作り方ではなく、過剰な最大要求を削り出すタイプの作り方でこのゲームを作ってるのか。
そんな作り方では収益と投資額の規模から考えても普通の企業じゃまず真似できないはずだ。
確実に赤字出すからな。
どうやってその開発環境を維持しているのかはわからないが、暫くはこのゲームがVRMMOのネームシップとして独走するだろうな。
……それにしてもこの世界、レコルダーレって名前だったのか。
初めて知ったわ。
「皆さんの中には、どうしてMMOであれば普通なら当たり前に搭載されている機能が使えないんだ!と憤っている方もいると思います。しかしそれにも秋元君のこだわりというか明確な理由が存在しているんです」
「現実世界では拳銃という手軽に携行できる便利で強力な武器があっても、日本ではそれを一般人は持ち歩くことは出来ないでしょう? それはこの国の法律がそれを許さないからです。世界設定班とも綿密に協議して『どうしてこの魔法は生まれたのか』『何故便利な魔法があるのにこれが出回らないのか』と言ったところまで細く設定を作っているんですよ」
「この街中で補助系の低ランク魔法しか使えないのも、この国の法律で街中で危険な魔法が使えないように平時は一定以上の強度を持った魔術式を弾く結界が街を覆っているからです。無論、別の国の別の国では魔法に対する捉え方が違うので、国によっては一切の制限がかかってない街や、簡易なものですら許さない厳格な規制をしているといった街もあります」
ここまでリアリティを追求するのだから、会話や人付き合いなんかも重視しているんだろうということは想像がつく。
まぁ、ALPHAサーバに比べると今さっき秋元Dの言ってた『リアリティ』と『ゲームとしての利便性』を天秤にかけて、ギリギリをついているというのは伝わってくる。
あっちのサーバはとにかくリアリティだけを徹底的に追求し過ぎているせいでゲームらしくないからな。
それに比べて、こちらは大分『ゲームで遊んでいる』というイメージがしっかり出ている。
結構上手くバランスを取っていると正直思う。
恐らくプレイヤーもそれは感じているから、不便であるはずのものもディレクターのこだわりとして受け入れられるんだろう。
それにしても…………
「それでは、次のステージの準備があるので、繋ぎは安田さんと秋元さんにおまかせして我々は一旦下がりますので宜しくおねがいしますね」
「えっ、俺らプロデューサーとディレクターなんだけど扱い雑じゃない!?」
「いえいえ、とんでもない。お二方を信用して任せるんじゃないですか」
「もう、なんかその言い方が既に胡散臭いんですけど!」
…………ん? あれ? あのサインは俺らはチャレンジバトルのために移動か。
やること無いからってちょっと色々深く考えすぎたか。
思考に没頭しすぎていつの間にかオープニングが終わってたし、ちょっと注意せねば。
段取り通りにC1さんの案内についていく形でステージ上から降りる。
「ふぅ、これでようやく一息つける。ただ突っ立ってるってのは俺の性に合わんな」
「そんなものが性に合ってる奴なんてそうそう居ないだろ……」
舞台を降り控室……というなの冒険者ギルドに戻るなりSAD達のボヤキが聞こえてきた。
ただ立ってるだけって、結構しんどいんだよな。
俺なんて運動不足だからすぐ腰が痛くなる。
「キョウ、おかえりー」
「ワン」
「おう、ただいま。大人しくしてたか?」
「うん。ハティと一緒になまほーそう? 見てたの」
「ワウワウ」
おおう、早速こっちの分化に染まっておる。
そういや、この子は向こうのサバイバル生活にもすんなり馴染んでたし、物怖じしない性格も手伝って適応力がかなり高いんだな。
それも子供の特性ってやつかね。
何も知らないことを素直に吸収しやすい環境っていう。
「退屈じゃないか?」
「ううん、おもしろいよー」
……と言ってはいるが、何時間も閉じ込めておくのは流石に可哀想だな。
「そっか、次のステージが終わったら暫く出番ないらしいし、いろいろ見て回ろう」
「うん」
まぁ、俺の気分転換も兼ねてってのも大きいが。
俺らの……といっても俺はほとんど寄与できてないと思うが、テストプレイの結果生まれたゲームがどうなっているのか純粋に興味がある。
あのリアリティの固まりからどうやってゲームとしての折り合いをつけているのか、バトル部分以外殆ど知らないからな。
「それでは公式プレイヤーの皆さんには予め次のステージのために移動していただきます! 今からポータルを開きますので、開き次第順次突入しちゃって下さい」
そういや専用エリアに移動するんだったか。
目の前に開かれたポータルは俺達がこっちに来たときのものと全く同じだった。
このゲームのポータルのエフェクトはこれが基本なのか。
C1さんから案内を引き継いだスタッフの指示に従ってポータルをくぐってみると、飛ばされた先はいつぞやのコロシアムエリアだった。
「ではチャレンジバトル開始まで暫くここでお待ち下さい。段取りに変更はありませんので不安がある方はメールの確認をお願いします!」
「皆さんこんにちは。NEW WORLDプロデューサーの安田と」
「皆さんこんにちは。NEW WORLD統括ディレクターの秋元です。よろしくおねがいします!」
午後14時、生放送が始まった。
ステージではC1さんが司会進行役として番組を進行している。
メインはC1さんとプロデューサーとディレクターが喋りを担当するようだ。
アバターが画面に映るだけだから別に平気だろとか思ってたが、実際にこうやって大勢の前で立っているっていう状況はなんだかんだで緊張するな。
それでも素顔が出ないのと一切喋らないで良い分大会の壇上よりは大分マシだけど。
エリスたちはギルドの控え室においてきたけど、大人しく生放送見てるだろうか?
それにしてもすげぇ数だ。
特設ステージ上から大通りが一望できているが、道がほぼ人で埋まっている。
上空にスクリーンが表示されて、生放送の映像が流されているので、ステージから遠くても内容は理解できるようになっているが、それでもステージのある中央広場の人口密度はエライことになっている。
流石に放送中に誰かと喋るわけにも行かず、とりあえず黙ってじっと立っているわけだが、コレはこれでちょっとつらいな。
とはいえこのゲーム、装着型筐体故にキーボードがないからな。
つまりボイスチャットが標準なわけだが、なんと基本設計にプライベートモードというやつが存在しない。
スカウト系スキルか補助魔法に相手にだけ声が伝わるようになるものや、音を漏らさないエリアを作ったりするものが存在するのだ。
それだけ、秘匿性のある会話というのは貴重な扱いという訳だ。
一応筐体側の機能であるメールで無言のやり取りは可能ではあるが、メーラー起動中はアバター操作が完全に止まるので戦闘中での使用はほぼ無理のようだ。
最初は色々文句も出たらしいが、いざ狩りに出た時にその重要さに多くのプレイヤーが気付きある程度は納得したらしい。
まぁ、モンスターの近くで声出して連携なんて取ったらすぐにモンスターに察知されるしな。
このゲームのモンスターは音や匂いに結構敏感に反応する。
アクティブ系モンスターは勝手に襲いかかってくるから対処はある程度楽だが、ノンアクティブモンスターは、迂闊に近付こうものならあっという間に発覚して逃げられてしまう。
近づいても攻撃もせず逃げもしないで歩いているようなモンスターはほとんど居ないのだ。
とはいえ、流石に要望が想像以上に多かったようで、マイルームのようなプライベートエリア内は完全防音設定が可能になったとかなんとか。
街中でまで静音チャットが出来ない理由はディレクターのこだわりというか、『誰の声も聞こえない街の中で無言で口だけパクパクしている人だらけになる光景が容易に思い浮かんで気持ち悪いから』という事らしい。
確かにネトゲの殆どが発売してしばらくすると操作にこなれたりコミュニティが完成して、みんな個人チャットやギルドチャットだけで会話するせいで街中から一般チャットが消えるんだよな。
そういう、一種の寂しさが嫌なんだろうなぁ。
「このゲームでは、ゲームであると同時にもう一つの新しい現実異世界というコンセプトがありまして……」
「現実世界ではなく現実『異』世界ですか? それは一体どういう?」
「はい、ファンタジー要素としての魔法だったり、ゲーム上必要なシステムなんかは現実世界にはないでしょう? だからあくまで現実『異』世界なんです」
「でもそんなファンタジーな異世界にリアリティを持ち込むとどうなるのか。リアリティ最重視の仮想現実にエンターテインメントとして楽しめるゲーム性を加え、限界ギリギリの調和を目指した。その答えの一つがこのNEW WORLDの舞台であるレコルダーレ世界です」
「レコルダーレというのは有名なモーツァルトのレクイエムの?」
「はい、意味としては『思い出してみるがいい』といったものですが、それはまさにこのゲームの根幹である『剣と魔法のゲーム世界であっても、ここには一つの現実があるということを忘れないで欲しい』という意味合いで名付けられています」
リアリティさ最重視の仮想現実っていうのが俺達のプレイしているALPHAの事だよな。
やはり、必要要素を積み上げていく作り方ではなく、過剰な最大要求を削り出すタイプの作り方でこのゲームを作ってるのか。
そんな作り方では収益と投資額の規模から考えても普通の企業じゃまず真似できないはずだ。
確実に赤字出すからな。
どうやってその開発環境を維持しているのかはわからないが、暫くはこのゲームがVRMMOのネームシップとして独走するだろうな。
……それにしてもこの世界、レコルダーレって名前だったのか。
初めて知ったわ。
「皆さんの中には、どうしてMMOであれば普通なら当たり前に搭載されている機能が使えないんだ!と憤っている方もいると思います。しかしそれにも秋元君のこだわりというか明確な理由が存在しているんです」
「現実世界では拳銃という手軽に携行できる便利で強力な武器があっても、日本ではそれを一般人は持ち歩くことは出来ないでしょう? それはこの国の法律がそれを許さないからです。世界設定班とも綿密に協議して『どうしてこの魔法は生まれたのか』『何故便利な魔法があるのにこれが出回らないのか』と言ったところまで細く設定を作っているんですよ」
「この街中で補助系の低ランク魔法しか使えないのも、この国の法律で街中で危険な魔法が使えないように平時は一定以上の強度を持った魔術式を弾く結界が街を覆っているからです。無論、別の国の別の国では魔法に対する捉え方が違うので、国によっては一切の制限がかかってない街や、簡易なものですら許さない厳格な規制をしているといった街もあります」
ここまでリアリティを追求するのだから、会話や人付き合いなんかも重視しているんだろうということは想像がつく。
まぁ、ALPHAサーバに比べると今さっき秋元Dの言ってた『リアリティ』と『ゲームとしての利便性』を天秤にかけて、ギリギリをついているというのは伝わってくる。
あっちのサーバはとにかくリアリティだけを徹底的に追求し過ぎているせいでゲームらしくないからな。
それに比べて、こちらは大分『ゲームで遊んでいる』というイメージがしっかり出ている。
結構上手くバランスを取っていると正直思う。
恐らくプレイヤーもそれは感じているから、不便であるはずのものもディレクターのこだわりとして受け入れられるんだろう。
それにしても…………
「それでは、次のステージの準備があるので、繋ぎは安田さんと秋元さんにおまかせして我々は一旦下がりますので宜しくおねがいしますね」
「えっ、俺らプロデューサーとディレクターなんだけど扱い雑じゃない!?」
「いえいえ、とんでもない。お二方を信用して任せるんじゃないですか」
「もう、なんかその言い方が既に胡散臭いんですけど!」
…………ん? あれ? あのサインは俺らはチャレンジバトルのために移動か。
やること無いからってちょっと色々深く考えすぎたか。
思考に没頭しすぎていつの間にかオープニングが終わってたし、ちょっと注意せねば。
段取り通りにC1さんの案内についていく形でステージ上から降りる。
「ふぅ、これでようやく一息つける。ただ突っ立ってるってのは俺の性に合わんな」
「そんなものが性に合ってる奴なんてそうそう居ないだろ……」
舞台を降り控室……というなの冒険者ギルドに戻るなりSAD達のボヤキが聞こえてきた。
ただ立ってるだけって、結構しんどいんだよな。
俺なんて運動不足だからすぐ腰が痛くなる。
「キョウ、おかえりー」
「ワン」
「おう、ただいま。大人しくしてたか?」
「うん。ハティと一緒になまほーそう? 見てたの」
「ワウワウ」
おおう、早速こっちの分化に染まっておる。
そういや、この子は向こうのサバイバル生活にもすんなり馴染んでたし、物怖じしない性格も手伝って適応力がかなり高いんだな。
それも子供の特性ってやつかね。
何も知らないことを素直に吸収しやすい環境っていう。
「退屈じゃないか?」
「ううん、おもしろいよー」
……と言ってはいるが、何時間も閉じ込めておくのは流石に可哀想だな。
「そっか、次のステージが終わったら暫く出番ないらしいし、いろいろ見て回ろう」
「うん」
まぁ、俺の気分転換も兼ねてってのも大きいが。
俺らの……といっても俺はほとんど寄与できてないと思うが、テストプレイの結果生まれたゲームがどうなっているのか純粋に興味がある。
あのリアリティの固まりからどうやってゲームとしての折り合いをつけているのか、バトル部分以外殆ど知らないからな。
「それでは公式プレイヤーの皆さんには予め次のステージのために移動していただきます! 今からポータルを開きますので、開き次第順次突入しちゃって下さい」
そういや専用エリアに移動するんだったか。
目の前に開かれたポータルは俺達がこっちに来たときのものと全く同じだった。
このゲームのポータルのエフェクトはこれが基本なのか。
C1さんから案内を引き継いだスタッフの指示に従ってポータルをくぐってみると、飛ばされた先はいつぞやのコロシアムエリアだった。
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