94 / 330
二章
八十八話 逆撃Ⅴ
しおりを挟む
「何だあれ……」
エリスが少数で居る敵を見繕い、俺が気を引き、ハティが倒す。
そうやって最初に2人、その2人を探しに来たもう2人を倒すことが出来た。
チームが10人前後で行動していたのは既に確認できていたので、その時点で残っているのは約半数。
だが、仲間が帰ってこないことで警戒を強めたかも知れない。
コレ以上の分散は望めないかもしれないが、ハティが居るし二~三人程度の人数差であれば不意を打てばやり方次第ではなんとか出来る。
そう考えて敵の本隊を探していた俺達が見つけたのは、想像以上の大所帯だった。
遠目で細かい人数までは確認できないが10人以上居る。
どうやら他の隊と合流してしまったらしい。
マズったか……?
相手の偵察役を倒したのは今の今だ。
まだ報告に戻らなくても、そこまで不自然な時間帯じゃない。
この短時間で他の隊と合流するような慎重策を取るとは思わなかった。
「見える範囲で13人」
エリスは案の定というかハッキリ見えているみたいだな。
「相変わらず見えないわね……キョウくん達はよく見えるわね」
「いや、俺はハッキリとは見えてねぇよ?」
俺に分かるのは、人影があるかどうか程度。
大人か子供かくらいなら見分けられるかもしれんが、顔を見分けるのはもちろん男か女かどうかも見分けられるか怪しいところだ。
「エリスは見えるよー」
「ホント、お前は目がいいな……視力いくつくらいあるんだ?」
「わかんない!」
そりゃ測る方法ないし、当然知らないわな。
サバンナの住人的に4.0とか普通にありそうだな。
「にしても厄介ね。ああやって集まったってことは、ゲリラ戦術を警戒してのことだろうし、今までの戦法で10人以上の人数相手にするのは無理があるよ?」
「……だなぁ。斥候でもかなり強かったし、メインの戦闘系は俺らと同等か、或いは俺達よりも強いかも」
「やっぱそうなるよねぇ」
相手は見張りや殺し屋なんかを使い分ける仕事人集団だ。
そこらの野盗であれば斥候も戦士も大した質の差なんて無いだろうが、大人数を抱え、役割分担までしっかりこなす巨大組織がそこまで雑なやり方をするとは思えない。
あれが斥候をメインに配置された人員だとすると、戦の花形である正面から戦う戦士はもっと強いと考えたほうが自然だろう。
「ただ、問題はそれだけじゃないっぽいんだよな」
問題なのは傭兵団側の人数じゃない。
「あと一人……? すごく嫌な感じがする」
そう、問題は傭兵団と対峙している黒い化物の方だ。
明らかに人間じゃない。
そして野生の獣という雰囲気でもない。
「もしかして、アレが魔獣……なのか?」
「ごめん、私からじゃ殆ど見えないんだけど野獣じゃなくて魔獣? こっちじゃ今まで一度も見かけなかったけど、βで見かけたRPGらしいモンスターがやっと出てきたってこと?」
「まぁそうなんだけど、これは……」
自然発生したものではない、外的要因によって化生したものだけを魔獣と呼ぶらしいが、アレがそうなんじゃないだろうか?
明らかに普通じゃない。
どう見ても人間ではないが、とはいえ生き物として絶対にありえない外見――というわけではない。
腕が4本あったり、この距離で俺がハッキリ見えるくらい体もでかいが……4足ではない生き物なんていくらでもいるし、デカいの程度差はともかくとして異常と感じるくらい高身長の人は居ないわけではない。
だが、何というか、コレと言って決定的な証明をすることは出来ないが、直感でそう感じてしまうのだ。
アレはヤバい、獣とは一線を画す何かだと。
「なにか気になる事があるの?」
「うまく言葉に出来ないんだけど、アレは絶対ダメなやつだ。エンカウントしたらもうゲームオーバー的な、その手のデッドイベントの匂いというか……」
「ふぅん? 私にはなにか動いているくらいにしか見えないから何とも言えないけど……」
もしあれが、傭兵達の切り札的な何かだった場合、コレ以上迂闊に手を出すのはヤバイ気がする。
人数の問題ではなく、あの巨体から得体の知れない雰囲気を感じるからだ。
例え、アレが一体で孤立していたとしても決して手を出そうとは思えない。
サイズで言えばハイナ村を襲ったアーマードレイクの方が遥かに巨大で力強かった。
なのに、遠目から眺めているだけなのに『アレ』の方がヤバイと直感的に分からされる。
『かもしれない』という予感じゃない。
『絶対に』という断定で、本能が喚き叫ぶ様に訴えてくるのだ。
「キョウ、あれはなにか良くないよ」
エリスもアレの発する不穏な空気を感じ取ったんだろう。
やや青い顔でこちらに次のアクションを促してくる。
「うぅん、このゲームに関しては私よりカンの効くキョウくんとエリスちゃんの2人共がそう感じたというなら、その直感に従ったほうが良いかもしれないわね」
――そうだな。
と答えようとした矢先、黒い巨体が動いた。
目にも留まらぬ、というほかない。
動いた、と気づいた時には傭兵達のうち数人が殺されていた。
ハッキリと姿を確認できない俺が何故死んだと明言できるのかといえば、死体は残らず胴から上が無くなっていたからだ。
「やべぇ……」
傭兵側の切り札でないことは喜ぶべきことだが……
傭兵達を襲ったとなると味方?
……には見えないというか、どう考えてもモンスターだよなアレ。
考えられるのは割とお馴染みの第三勢力の乱入イベントって感じか?
細かいディティールまではわからんけど、腕が4本で巨大でアンバランスなあの姿を見て味方だと安心するプレイヤーはまず居ないと思う。
いやもう、何でかと問われると見た目が敵っぽいとしか説明できないが、心の底からアレは味方ではないと否定の思考が溢れてくる。
接触するにはいくら何でもリスクが高すぎる。
とりあえずは俺達にも傭兵達にもどちらにとっても味方ではないと考えておいたほうが良さそうだ。
もし遭遇してしまった時、味方であればラッキー程度の考えでいよう。
――となればだ。
あの傭兵たちが引きつけている内に『アレ』から距離をとったほうが良さそうだ。
探知範囲がどれだけ広いかわからないが、わらないなら俺の知る最大――つまりエリス並みに鋭いという前提で居たほうが良い。
つまりは、もうバレてるかも知れないけど、それならそれでできるだけ距離を取りたい。
少なくとも、危険だと直感できる相手に対しては特に。
幸い……といっていいのか、俺達を追っている傭兵連中を片付けてくれるなら、状況的には俺達に味方していると言えなくもない。
今のうちに少しでも城への距離を詰めるべきだろう。
「よし、あのバケモノが傭兵を相手にしている内に俺達は距離を稼ごう」
「了解」
「はーい」
連中を捨て石にすると言っている訳だが、二つ返事の了承だった。
二人共連中のことを明確に敵だと割り切れてるって事か。
こっちとしては助かるんだが、大人のチェリーさんはともかく、まだ小さいエリスにはこういう嫌な割り切りに慣れさせたくはなかったなぁ。
せめて、もうちょっと分別つく歳に……っていくら何でも考えが保護者的過ぎるな。
親バカか俺は。
……しっかし、これって物語とかだと後で絶対主人公にやられる小悪党的な行動だよな。
生き残るために自然に手段を選ばない行動を選ぶ俺は、どうやらヒーロー的なロールはできそうにないな。
まぁ、勇者様目指してるわけでもないし、腕一つでのし上がる英雄的なプレイも特に興味ないから構わないといえば構わないんだが……なんかこう、やっぱりもにょもにょする。
つっても、大事なのは自分と仲間だし、ましてや明確な敵を気遣ってやる理由はねぇか。
エリスが少数で居る敵を見繕い、俺が気を引き、ハティが倒す。
そうやって最初に2人、その2人を探しに来たもう2人を倒すことが出来た。
チームが10人前後で行動していたのは既に確認できていたので、その時点で残っているのは約半数。
だが、仲間が帰ってこないことで警戒を強めたかも知れない。
コレ以上の分散は望めないかもしれないが、ハティが居るし二~三人程度の人数差であれば不意を打てばやり方次第ではなんとか出来る。
そう考えて敵の本隊を探していた俺達が見つけたのは、想像以上の大所帯だった。
遠目で細かい人数までは確認できないが10人以上居る。
どうやら他の隊と合流してしまったらしい。
マズったか……?
相手の偵察役を倒したのは今の今だ。
まだ報告に戻らなくても、そこまで不自然な時間帯じゃない。
この短時間で他の隊と合流するような慎重策を取るとは思わなかった。
「見える範囲で13人」
エリスは案の定というかハッキリ見えているみたいだな。
「相変わらず見えないわね……キョウくん達はよく見えるわね」
「いや、俺はハッキリとは見えてねぇよ?」
俺に分かるのは、人影があるかどうか程度。
大人か子供かくらいなら見分けられるかもしれんが、顔を見分けるのはもちろん男か女かどうかも見分けられるか怪しいところだ。
「エリスは見えるよー」
「ホント、お前は目がいいな……視力いくつくらいあるんだ?」
「わかんない!」
そりゃ測る方法ないし、当然知らないわな。
サバンナの住人的に4.0とか普通にありそうだな。
「にしても厄介ね。ああやって集まったってことは、ゲリラ戦術を警戒してのことだろうし、今までの戦法で10人以上の人数相手にするのは無理があるよ?」
「……だなぁ。斥候でもかなり強かったし、メインの戦闘系は俺らと同等か、或いは俺達よりも強いかも」
「やっぱそうなるよねぇ」
相手は見張りや殺し屋なんかを使い分ける仕事人集団だ。
そこらの野盗であれば斥候も戦士も大した質の差なんて無いだろうが、大人数を抱え、役割分担までしっかりこなす巨大組織がそこまで雑なやり方をするとは思えない。
あれが斥候をメインに配置された人員だとすると、戦の花形である正面から戦う戦士はもっと強いと考えたほうが自然だろう。
「ただ、問題はそれだけじゃないっぽいんだよな」
問題なのは傭兵団側の人数じゃない。
「あと一人……? すごく嫌な感じがする」
そう、問題は傭兵団と対峙している黒い化物の方だ。
明らかに人間じゃない。
そして野生の獣という雰囲気でもない。
「もしかして、アレが魔獣……なのか?」
「ごめん、私からじゃ殆ど見えないんだけど野獣じゃなくて魔獣? こっちじゃ今まで一度も見かけなかったけど、βで見かけたRPGらしいモンスターがやっと出てきたってこと?」
「まぁそうなんだけど、これは……」
自然発生したものではない、外的要因によって化生したものだけを魔獣と呼ぶらしいが、アレがそうなんじゃないだろうか?
明らかに普通じゃない。
どう見ても人間ではないが、とはいえ生き物として絶対にありえない外見――というわけではない。
腕が4本あったり、この距離で俺がハッキリ見えるくらい体もでかいが……4足ではない生き物なんていくらでもいるし、デカいの程度差はともかくとして異常と感じるくらい高身長の人は居ないわけではない。
だが、何というか、コレと言って決定的な証明をすることは出来ないが、直感でそう感じてしまうのだ。
アレはヤバい、獣とは一線を画す何かだと。
「なにか気になる事があるの?」
「うまく言葉に出来ないんだけど、アレは絶対ダメなやつだ。エンカウントしたらもうゲームオーバー的な、その手のデッドイベントの匂いというか……」
「ふぅん? 私にはなにか動いているくらいにしか見えないから何とも言えないけど……」
もしあれが、傭兵達の切り札的な何かだった場合、コレ以上迂闊に手を出すのはヤバイ気がする。
人数の問題ではなく、あの巨体から得体の知れない雰囲気を感じるからだ。
例え、アレが一体で孤立していたとしても決して手を出そうとは思えない。
サイズで言えばハイナ村を襲ったアーマードレイクの方が遥かに巨大で力強かった。
なのに、遠目から眺めているだけなのに『アレ』の方がヤバイと直感的に分からされる。
『かもしれない』という予感じゃない。
『絶対に』という断定で、本能が喚き叫ぶ様に訴えてくるのだ。
「キョウ、あれはなにか良くないよ」
エリスもアレの発する不穏な空気を感じ取ったんだろう。
やや青い顔でこちらに次のアクションを促してくる。
「うぅん、このゲームに関しては私よりカンの効くキョウくんとエリスちゃんの2人共がそう感じたというなら、その直感に従ったほうが良いかもしれないわね」
――そうだな。
と答えようとした矢先、黒い巨体が動いた。
目にも留まらぬ、というほかない。
動いた、と気づいた時には傭兵達のうち数人が殺されていた。
ハッキリと姿を確認できない俺が何故死んだと明言できるのかといえば、死体は残らず胴から上が無くなっていたからだ。
「やべぇ……」
傭兵側の切り札でないことは喜ぶべきことだが……
傭兵達を襲ったとなると味方?
……には見えないというか、どう考えてもモンスターだよなアレ。
考えられるのは割とお馴染みの第三勢力の乱入イベントって感じか?
細かいディティールまではわからんけど、腕が4本で巨大でアンバランスなあの姿を見て味方だと安心するプレイヤーはまず居ないと思う。
いやもう、何でかと問われると見た目が敵っぽいとしか説明できないが、心の底からアレは味方ではないと否定の思考が溢れてくる。
接触するにはいくら何でもリスクが高すぎる。
とりあえずは俺達にも傭兵達にもどちらにとっても味方ではないと考えておいたほうが良さそうだ。
もし遭遇してしまった時、味方であればラッキー程度の考えでいよう。
――となればだ。
あの傭兵たちが引きつけている内に『アレ』から距離をとったほうが良さそうだ。
探知範囲がどれだけ広いかわからないが、わらないなら俺の知る最大――つまりエリス並みに鋭いという前提で居たほうが良い。
つまりは、もうバレてるかも知れないけど、それならそれでできるだけ距離を取りたい。
少なくとも、危険だと直感できる相手に対しては特に。
幸い……といっていいのか、俺達を追っている傭兵連中を片付けてくれるなら、状況的には俺達に味方していると言えなくもない。
今のうちに少しでも城への距離を詰めるべきだろう。
「よし、あのバケモノが傭兵を相手にしている内に俺達は距離を稼ごう」
「了解」
「はーい」
連中を捨て石にすると言っている訳だが、二つ返事の了承だった。
二人共連中のことを明確に敵だと割り切れてるって事か。
こっちとしては助かるんだが、大人のチェリーさんはともかく、まだ小さいエリスにはこういう嫌な割り切りに慣れさせたくはなかったなぁ。
せめて、もうちょっと分別つく歳に……っていくら何でも考えが保護者的過ぎるな。
親バカか俺は。
……しっかし、これって物語とかだと後で絶対主人公にやられる小悪党的な行動だよな。
生き残るために自然に手段を選ばない行動を選ぶ俺は、どうやらヒーロー的なロールはできそうにないな。
まぁ、勇者様目指してるわけでもないし、腕一つでのし上がる英雄的なプレイも特に興味ないから構わないといえば構わないんだが……なんかこう、やっぱりもにょもにょする。
つっても、大事なのは自分と仲間だし、ましてや明確な敵を気遣ってやる理由はねぇか。
2
あなたにおすすめの小説
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる