103 / 330
二章
九十七話 とんぼ返り
しおりを挟む
というわけで、王様の要請を受けて再びハティの背上の人である。
「キョウ殿、戦場中央は荒れているが『鬼』が動いてからある程度時間が立っている。散っていた緋爪の連中が本拠に再集結している可能性があるから、進路は中央は避けたほうが良い」
「なるほど、確かに。エリス」
「うん。ハティ、壁沿いでお願い」
「ウォン」
アルマさんの指示に従い、この城に向かったときに使った経路とは反対側の壁沿いに森を進む。
最も戦力が集中している王城前の広場から見て、人の少ない部分を狙って進んでいるため、先の見えない森の中を手探りで進んだ行きとは違い、スムーズに走ることができていた。
はっきり行って、疲労度で言えば雲泥の差だ。
――なのだが。
「…………」
ううむ……
アルマさんは必要なことは進言してくれるが、必要最低限のことしか口にしない。
職業軍人としては正しい姿なんだと思うんだけど……
行きと違い一人増えているが、それほど社交性……というよりも口数が多い人でもないので人が増えても会話が増えると言うことはなかった。
まぁ、気楽に会話していられるような状況でもないが、人が増えたのに逆に会話が減って変に場が固くなってるのは何とも居心地が悪い。
というか空気が重い。
俺もどちらかと言えばおしゃべりな方ではないが、4人もいて無言が続くのは流石に辛い。
何かとりあえず無難な話題を……
「そ、それにしても凄いなエリス。よくあれだけ人が居る中で王様の視線に気づけたな」
「ん……普通に気配があったからすぐわかった」
「うん、相手が目の前にいて、視線でどこを見ているかとかを察するならともかく、遠くにいる相手の視線だけで気配を察知するとか普通できないからね?」
「そうかな?」
歴戦の傭兵であるあの2人ですら気配察知というのは相手の姿勢や視線、体の強張りなんかから相手の思惑を察知する技術であって、直感的なものではないと言い切っていたが、エリスの気配察知はどうにも、漫画的な直感が働いているように感じる。
擬音で言えば「キュピーン」というやつだ。
もしこれがあの二人の言うとおり、直感でない技術であるのなら、エリスはこの広場全域を察知範囲に捕らえて王様の視線なんかも逐一チェックしていたという事になる。
それはそれである意味常人離れしているなオイ。
物理的な目の良さに加えて、視野の広さに超能力じみた気配察知。
以前から感じてたことだが、ますますエリスはスカウトとしては超有能なんじゃないかと感じる。
自分のポジションを自覚してその力を活用すれば、現時点でもパーティ戦での貢献度は俺やチェリーさんよりも上になるかもしれないな……
「エリスちゃんは野生の勘っていうか、直感凄いからねぇ。組手とかでも不意打ちは一度も決まったことないし」
「むしろ子供相手の組手で不意打ち狙っていたチェリーさんにドン引きなんですけど……」
「ガーヴさんから実戦形式の組手では手段を選ばないように私もエリスちゃんも言われてるからへーきへーき。エリスちゃんだってかなりエグい手を使ってくるしね」
「この前の稽古では負けたけど、あれからまたいろいろ新しい攻め手覚えたよ!」
「お、やる気だねぇエリスちゃん」
なんだろう、エリスがどんどん武闘派になっていく……
ある程度自活できる程度には俺もいろいろ仕込みはしたが、それはあくまで兄妹で仲良くこの世界をまわる為の最低限必要な技術だった筈。
何で超武闘派のチェリーさんと腕を競い合うみたいな事になってるんだ……?
いや、まぁガーヴさんのせいだというのは判ってるんだけど。
「キョウ殿は……」
「はい?」
お? アルマさんの方から質問が来たのは初めてだな。
「キョウ殿は辺境にお住まいしていると聞いています。にも関わらず、王は貴方がたを名指しでお招きしたと伺っております。我が王とは一体どういう間柄なのでしょうか?」
あぁ、そうか。
王様付きといっても、この間の密談の内容は知らされていないのか。
自分が仕える王様が、辺境ぐらしのどこの馬の骨ともしれない田舎者と、謎の繋がりがあるというのが気になるんだろうな。
「先月辺り、俺の住む村が傭兵崩れによって襲撃されたんですけど、その襲撃の時に戦帰りのお……陛下が御自ら救援に足を運ばれたんですよ。その時、偶然俺が居合わせまして、その時事情聴取以外にも色々とお話させて頂いた縁でこの都の祭りに呼ばれた……といった訳です」
「良いですよ、他の騎士達の前であれば駄目ですが、我々王侍の騎士はそれ程高い立場にいる訳ではありませんし、王の気性がどういったものか心得てます。私に対しては話しやすい言葉で喋っていただいて結構です」
「え……あ、何かすいません。田舎者ゆえ丁寧語が下手でして……お言葉に甘えさせてもらいます」
王の側付き騎士なんていうから礼儀に厳しいのかと思ったら意外と話がわかる人だった。
あの密談は知らせていなかったみたいだが、王様の本性の方はちゃんと解っているらしい。
王様になる前は騎士団に居たと言っていたし、案外、騎士団時代の親しい仲間だったりするのかもしれないな。
「まぁ、王様の愚痴を聞いていたら色々気に入られた……といった感じです。礼儀を知らないもので雑な対応だったんですが、どうもそれが気に入られたようで……」
「あぁ、どうせそんなことだろうと……えぇ、その状況が容易に想像できます……」
なんか妙に実感のこもってんな。
やっぱり、あの王様の猫をかぶってない方の性格を理解して……結構振り回されてるんだろうか?
本当はプレイヤーであることを見抜かれたってのも大きかったんだが、これはまだ伝えないほうが良いかもしれないな。
恐らくあの密談をアルマさんにも隠した理由は錬鉄との裏の繋がりを見せない為だとは思うが、理由の中にはプレイヤーである俺の事も含まれてる可能性もある。
元々こちらのNPCにそれを明かすつもりは無かったし、問題ないだろう。
そういえば、王様は俺達と同じプレイヤーを手元においてるって言ってたっけか。
もしかしてアルマさんの同僚か?
聞いてみたくはあるが、相手の名前知らないんだよなぁ。
せっかく城まで足を運んだんだし、一度くらいは会ってみたかったな。
……まぁ、今はそんな事言ってる場合ではないから仕方がないか。
「あとはまぁ、俺よりもハティが大きいんじゃないですかね。呼ばれた時に「ハティの背に乗って訪れてほしい」とワザワザ指定してきたくらいですし」
「あぁ、なるほど……恐らく王の狙いは月狼の王種を手懐けた者と王が昵懇だと民に知らしめるためですね」
たしかに以前そんなような事を言っていたな。
これだけの説明で、色々納得できるくらいに頭が回るのか。
脳筋ばっかりって感じだった近衛騎士達とはやっぱり何かが違うな。
戦働きと言うよりも事務的なものや頭を使う方が得意なタイプなんだろうか?
「そろそろ森を抜けます。遮蔽物がなくなるのでご注意を」
「大丈夫です、……ハティ」
「ガウッ」
森を抜けたということは町の中央大路から城側へつながる一本道のエリアに出るということだ。
一番接敵する可能性の高い場所だし、俺たちが城へ向かうことを察知してなのかはわからないがバリケードも築かれていたが、俺達は一度何事もなくここを突破できている。
その理由といえば……
「う……くっ……」
「アルマさん?」
「失礼、想定を遥かに超える速さに驚いて。まさか、これほどの身体能力とは……」
単純な話、全て飛び越えてきたのだ。
「問題がなければ、脇の壁の上を走っていくこともできますよコイツは」
行きも帰りもソレをしなかったのは、どちらも緋爪に発見されると厄介だったからなんだが。
行きは敵中突破の後、的に囲まれた城に飛び込まなきゃならなかったし、帰りは大事な情報を持って街へ届けなけりゃならない。
特に帰り――今の状況は時間をかけていられない以上、できるだけ邪魔はされたくない。
一番敵が多そうなエリアはすでに突破してはいるが、それでも強行して一度見つかろうものなら、たとえその場で振り切れたとしても魔法で探知、追跡とかされそうで怖いしな。
街に傭兵団を連れ込むとかは流石にしたくない。
「街までもう少し。このまま飛ばしてくれ、ハティ」
「ガルゥッ」
「キョウ殿、戦場中央は荒れているが『鬼』が動いてからある程度時間が立っている。散っていた緋爪の連中が本拠に再集結している可能性があるから、進路は中央は避けたほうが良い」
「なるほど、確かに。エリス」
「うん。ハティ、壁沿いでお願い」
「ウォン」
アルマさんの指示に従い、この城に向かったときに使った経路とは反対側の壁沿いに森を進む。
最も戦力が集中している王城前の広場から見て、人の少ない部分を狙って進んでいるため、先の見えない森の中を手探りで進んだ行きとは違い、スムーズに走ることができていた。
はっきり行って、疲労度で言えば雲泥の差だ。
――なのだが。
「…………」
ううむ……
アルマさんは必要なことは進言してくれるが、必要最低限のことしか口にしない。
職業軍人としては正しい姿なんだと思うんだけど……
行きと違い一人増えているが、それほど社交性……というよりも口数が多い人でもないので人が増えても会話が増えると言うことはなかった。
まぁ、気楽に会話していられるような状況でもないが、人が増えたのに逆に会話が減って変に場が固くなってるのは何とも居心地が悪い。
というか空気が重い。
俺もどちらかと言えばおしゃべりな方ではないが、4人もいて無言が続くのは流石に辛い。
何かとりあえず無難な話題を……
「そ、それにしても凄いなエリス。よくあれだけ人が居る中で王様の視線に気づけたな」
「ん……普通に気配があったからすぐわかった」
「うん、相手が目の前にいて、視線でどこを見ているかとかを察するならともかく、遠くにいる相手の視線だけで気配を察知するとか普通できないからね?」
「そうかな?」
歴戦の傭兵であるあの2人ですら気配察知というのは相手の姿勢や視線、体の強張りなんかから相手の思惑を察知する技術であって、直感的なものではないと言い切っていたが、エリスの気配察知はどうにも、漫画的な直感が働いているように感じる。
擬音で言えば「キュピーン」というやつだ。
もしこれがあの二人の言うとおり、直感でない技術であるのなら、エリスはこの広場全域を察知範囲に捕らえて王様の視線なんかも逐一チェックしていたという事になる。
それはそれである意味常人離れしているなオイ。
物理的な目の良さに加えて、視野の広さに超能力じみた気配察知。
以前から感じてたことだが、ますますエリスはスカウトとしては超有能なんじゃないかと感じる。
自分のポジションを自覚してその力を活用すれば、現時点でもパーティ戦での貢献度は俺やチェリーさんよりも上になるかもしれないな……
「エリスちゃんは野生の勘っていうか、直感凄いからねぇ。組手とかでも不意打ちは一度も決まったことないし」
「むしろ子供相手の組手で不意打ち狙っていたチェリーさんにドン引きなんですけど……」
「ガーヴさんから実戦形式の組手では手段を選ばないように私もエリスちゃんも言われてるからへーきへーき。エリスちゃんだってかなりエグい手を使ってくるしね」
「この前の稽古では負けたけど、あれからまたいろいろ新しい攻め手覚えたよ!」
「お、やる気だねぇエリスちゃん」
なんだろう、エリスがどんどん武闘派になっていく……
ある程度自活できる程度には俺もいろいろ仕込みはしたが、それはあくまで兄妹で仲良くこの世界をまわる為の最低限必要な技術だった筈。
何で超武闘派のチェリーさんと腕を競い合うみたいな事になってるんだ……?
いや、まぁガーヴさんのせいだというのは判ってるんだけど。
「キョウ殿は……」
「はい?」
お? アルマさんの方から質問が来たのは初めてだな。
「キョウ殿は辺境にお住まいしていると聞いています。にも関わらず、王は貴方がたを名指しでお招きしたと伺っております。我が王とは一体どういう間柄なのでしょうか?」
あぁ、そうか。
王様付きといっても、この間の密談の内容は知らされていないのか。
自分が仕える王様が、辺境ぐらしのどこの馬の骨ともしれない田舎者と、謎の繋がりがあるというのが気になるんだろうな。
「先月辺り、俺の住む村が傭兵崩れによって襲撃されたんですけど、その襲撃の時に戦帰りのお……陛下が御自ら救援に足を運ばれたんですよ。その時、偶然俺が居合わせまして、その時事情聴取以外にも色々とお話させて頂いた縁でこの都の祭りに呼ばれた……といった訳です」
「良いですよ、他の騎士達の前であれば駄目ですが、我々王侍の騎士はそれ程高い立場にいる訳ではありませんし、王の気性がどういったものか心得てます。私に対しては話しやすい言葉で喋っていただいて結構です」
「え……あ、何かすいません。田舎者ゆえ丁寧語が下手でして……お言葉に甘えさせてもらいます」
王の側付き騎士なんていうから礼儀に厳しいのかと思ったら意外と話がわかる人だった。
あの密談は知らせていなかったみたいだが、王様の本性の方はちゃんと解っているらしい。
王様になる前は騎士団に居たと言っていたし、案外、騎士団時代の親しい仲間だったりするのかもしれないな。
「まぁ、王様の愚痴を聞いていたら色々気に入られた……といった感じです。礼儀を知らないもので雑な対応だったんですが、どうもそれが気に入られたようで……」
「あぁ、どうせそんなことだろうと……えぇ、その状況が容易に想像できます……」
なんか妙に実感のこもってんな。
やっぱり、あの王様の猫をかぶってない方の性格を理解して……結構振り回されてるんだろうか?
本当はプレイヤーであることを見抜かれたってのも大きかったんだが、これはまだ伝えないほうが良いかもしれないな。
恐らくあの密談をアルマさんにも隠した理由は錬鉄との裏の繋がりを見せない為だとは思うが、理由の中にはプレイヤーである俺の事も含まれてる可能性もある。
元々こちらのNPCにそれを明かすつもりは無かったし、問題ないだろう。
そういえば、王様は俺達と同じプレイヤーを手元においてるって言ってたっけか。
もしかしてアルマさんの同僚か?
聞いてみたくはあるが、相手の名前知らないんだよなぁ。
せっかく城まで足を運んだんだし、一度くらいは会ってみたかったな。
……まぁ、今はそんな事言ってる場合ではないから仕方がないか。
「あとはまぁ、俺よりもハティが大きいんじゃないですかね。呼ばれた時に「ハティの背に乗って訪れてほしい」とワザワザ指定してきたくらいですし」
「あぁ、なるほど……恐らく王の狙いは月狼の王種を手懐けた者と王が昵懇だと民に知らしめるためですね」
たしかに以前そんなような事を言っていたな。
これだけの説明で、色々納得できるくらいに頭が回るのか。
脳筋ばっかりって感じだった近衛騎士達とはやっぱり何かが違うな。
戦働きと言うよりも事務的なものや頭を使う方が得意なタイプなんだろうか?
「そろそろ森を抜けます。遮蔽物がなくなるのでご注意を」
「大丈夫です、……ハティ」
「ガウッ」
森を抜けたということは町の中央大路から城側へつながる一本道のエリアに出るということだ。
一番接敵する可能性の高い場所だし、俺たちが城へ向かうことを察知してなのかはわからないがバリケードも築かれていたが、俺達は一度何事もなくここを突破できている。
その理由といえば……
「う……くっ……」
「アルマさん?」
「失礼、想定を遥かに超える速さに驚いて。まさか、これほどの身体能力とは……」
単純な話、全て飛び越えてきたのだ。
「問題がなければ、脇の壁の上を走っていくこともできますよコイツは」
行きも帰りもソレをしなかったのは、どちらも緋爪に発見されると厄介だったからなんだが。
行きは敵中突破の後、的に囲まれた城に飛び込まなきゃならなかったし、帰りは大事な情報を持って街へ届けなけりゃならない。
特に帰り――今の状況は時間をかけていられない以上、できるだけ邪魔はされたくない。
一番敵が多そうなエリアはすでに突破してはいるが、それでも強行して一度見つかろうものなら、たとえその場で振り切れたとしても魔法で探知、追跡とかされそうで怖いしな。
街に傭兵団を連れ込むとかは流石にしたくない。
「街までもう少し。このまま飛ばしてくれ、ハティ」
「ガルゥッ」
2
あなたにおすすめの小説
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる