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三章
百三十一話 門と言えばⅡ
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正直もうこの門兵とやり取りするの面倒くさくなってきたんだが、ここでダンマリ決め込むと多分さらに要らん疑い掛けられるよな。
だがいい加減、コイツに愛想浮かべる気にはなれないわな。
「アンタ等が邪険にするからへそ曲げでどっか行っちゃったんじゃないっすかね?」
「馬鹿な事を行ってないで、あの獣を……!」
「俺言いましたよね? ハティは人の言葉を正確に理解するって。それにハティ見れば一目で俺達全員よりも強いことぐらいすぐ分かるでしょうが。これだけ人が多い場所で一切人を襲わず、女の子頭に乗せて大人しくしているのを見れば、それだけの知性がある事くらいガキでも分かるだろうに。それをあれだけ悪しざまに言われたなら当然俺達に迷惑をかけないように姿をくらます可能性だって当然あらぁな」
我ながら意地が悪いが、一気にまくしたててハティが居なくなった責任を少しは被ってもらおうことにしようか。
どうして居なくなったかは本気で分からんが、少なくともこちらの譲歩を蹴ってハティを排除しようとしたのは間違いない。それに対するちょっとした意趣返しだ。
一々喧嘩腰に答えるつもりはなかったが、この門兵は下手に出ると勢いでゴリ押ししてきそうな臭いがする。
「俺達はハティを街に連れ込まないという選択を選ぼうとしたにもかかわらず、アンタ等はハティを排除しろなんて宣った。その結果アイツは俺達の前から姿を消した。ならこの後何が有ろうがそれはアンタ等の責任であって俺達の知ったところじゃあねぇな」
少々強引な論法だが、嘘は言っていない。
こいつらの暴言のせいで居なくなるような、そんな器の小さな狼ではないと思うが、これは俺がイラッとしたので『そういう可能性の話』としてちょっと誇張した警告も兼ねた当てつけだ。
「そもそも、だ。ハティの安全性については王様のお墨付きだ。王都があんな状態でまだお触れが広がっていないかもしれないが、あれだけの祭りならこの街からもお偉いさんが参加したはずだろう。確認をとってもらえばすぐ分かるはずだが?」
「わかった。こちらも上司に確認をとってくるから、その前に少し詳しく話を聞かせてもらえるか?」
「ええ、あまり長く拘束されないのなら俺はそれで構いませんよ」
相方の方の門兵の方はなにかに気がついたのか顔色を変えて、頑なな門兵を無視して話をまとめるように動いてくれた。
顔色変えたのは多分王様のお墨付きって部分だろうな。
実際、ハッタリでも何でも無く、月狼であるハティの飼い主がこの国に居るというのは王様的に都合が良いらしく、他所の街に行く際に話を通しておくと確約ももらっている。
つまり俺達とハティは国王から身分を認められていると言っているようなものだ。もしそれが事実であった場合、自分たちの王が認めた相手を悪し様に手放せだの討伐しろだの言ってしまった事になるのだから、そりゃ顔も青くもなる。普通なら確認しようと動くだろうさ。
まぁ、これで確認を取らなければ迂闊に俺達を捕らえたりは出来ないし、確認さえ取ってくれれば王都で俺達が認められたというのはすぐに判るはず。感情的な部分はともかくとして相手側が「ちょっと言い過ぎた」とでも謝ってくれればそれで話が落ち着くだろう。
……と思ったんだが。
「おい、勝手に話を進めるな! しかもよりによって王家の威光を騙るとは言語道断だ! 貴様さては良からぬことを考えているな!?」
何でそうなる……王家の部分で顔色変えたのは勘違いで怒ったからかよ。
理解しがたいというのを通り越して、意味不明な思考の飛躍っぷりだぞ。
相方の門兵もなんとも言えない困った顔しちまってんだろ。
「わかった。そこまで言うならハティを捕まえてきてくれ。なにか迷惑をかけているようなら俺が責任を取ろう。俺達は闘技大会に出るつもりだから少なくともその間は街にいるから。あの巨体だから見つけるのはすぐだろう?」
「待て、お前たちを街に入れる事はできん!」
「おいリッツ!? 一体何を言い出すんだ!」
おいおい、さっきと言ってることが違やしねぇか?
引っ込みがつかなくなったのかもしれないが、相方の方はヤバイって気付いてるみたいだな。
「アンタ、さっきは俺達が街に入るのには何の問題もないって言ってたよな? 何の理由があって俺達を阻むんだ?」
「お前たちが良からぬことを企んで……」
「一体俺達が何を企んでるって? ただの言い掛かりだろ? もしそう断言する根拠があるなら言ってみろよ」
「それはあの狼を解き放って……」
おいおい、滅茶苦茶言いやがって。流石にイライラ程度じゃ住まなくなってきたんだが。
コイツ逆ギレしてるだけで全部言い掛かりじゃねぇか。
「アンタは阿呆か? 元々外に待たせるって話だったのに、ハティが急に姿を消した原因はアンタの暴言だよな? 俺達は何も関係ないだろう」
「巫山戯るな! お前たちが指示したんだろう!?」
「おい、ハティは人の言葉を理解すると何度も伝えたのにソレを否定したのはアンタだろ。ならどうやって指示出したっていうんだ? つい今しがた自分で吐いた言葉すら忘れるとか、アンタの頭は飾りか?」
「何だと貴様!」
「何だとじゃねぇよ。まず俺の質問に答えろよ」
「まぁまぁ、キョウくん。キレそうなのは分かるけど一度落ち着いて」
「む」
おっとイカン。いい歳して頭にきて喧嘩腰になっちまった。
……いや、流石にキレても許されるよな俺?
「おいリッツ、もうやめろ! お前無茶苦茶だよ、この旅人の言ってることの方がどう考えても筋が通っているぞ」
「お前、俺よりも敵の肩を持つのか!?」
「敵って……何言ってるんだよ、お前が言いがかりをつけただけの、ただの旅人じゃないか……」
……うん?
あれこの理不尽な感じ、つい最近似たようなことあったっていうか、もしかしてあの貴族と同じ……?
だとしたら、あの胡散臭い宗教がらみがこの街にでも根を張ってるのか?
「お前は昔から思い込みが激しすぎる! 先月も似たような事で注意を受けたのを忘れたのか!?」
……という訳でもなく単純にこの門兵がただの考えなしなだけか。驚かせやがって。
「それは……だが今回は!」
「いつも同じこと言ってお前の勘違いじゃないか!お前が勝手に営巣送りにされるのは一向に構わんが、俺を巻き込まないでくれ!」
そんな毎度問題を起こすようなやつを人と接する機会の多い門兵に据えるなと言いたい。
まぁ、兵士の花形は戦場だろうし、市内警邏とかに比べると門兵の方が下っ端感あるし、碌でもないやつは門の前にでも立たせとけとかその程度の判断なんだろうか?
だとしたら一般人にとってはいい迷惑なんだが。
一緒にいたキルシュも流石にうんざりとしたのか、呆れた顔で口を挟んできた。
「なぁ、兵士の兄ちゃん達。オイラ達は何時までこの茶番につきあわされなきゃいけないんだ?」
「ああ、済まない。コイツは放っておいて通っていいよ」
「おい! 何を勝手な……」
「あのさ……!」
さらに何かを言おうとする兵士に向かって、いい加減我慢の限界だったんだろう。キルシュがすごい勢いでまくしたて始めた。
「オイラはこの兄ちゃん達とすぐそこで一緒になっただけだから人柄とかまでは良くわからないけどさ。今のやり取りを傍から見てると、どう考えても悪いのは五月蝿い方の兵士の兄ちゃんだろう? しかもあの大きな狼? を逃がす原因を作ったんだからその賠償が必要なんじゃないのか? 野獣使いの使役獣を刺激して失わせるってそういう事だろう?」
「何を言う! 勝手に居なくなって……」
「この兄ちゃんはハッキリと人間の言葉を理解していると伝えていた。アンタはソレを無視して暴言を吐いた。結果姿をくらまし、飼い主の兄ちゃんたちも何処行ったのか解らない。誰が悪いかなんて一目瞭然だろ?」
「ガキが勝手なことを」
「お前もう黙れ!」
流石に相方の方も我慢の限界だったのか、五月蝿い方の門兵の裏に回るとそのまま組み敷いて首元を締め上げ意識を落としていた。
なんつう強引な……とも思ったが、相手がアレなら確かにコレが一番手っ取り早いかもしれない。
それにしてもチョークスリーパーと似たような技だろうか。一瞬で意識を刈り取っていたし随分と鮮やかに決まったな。
兵士流の暴漢の制圧術か何かだろうか?
「済まない、ソレについても上司に確認を取らなければならないが、可能な限り補填できるように取り計らってみるつもりだから、済まないが宿が決まったら一度この門まで来てもらえるか? 確認とは別に正式に今回の詫びもその時に入れさせてもらいたい」
「まぁ、そういう事ならそれで構わんが……またソイツと顔合わせるのは流石に嫌だぞ」
「大丈夫だ、コイツは何度も似たように騒ぎを起こして警告されてるにもかかわらず、またしでかしたからな。今回はかなり長い間営巣送りの上で解雇だろうな」
「まぁ、それなら……」
そういって頭を下げると、意識を失った五月蝿い方の門兵を抱えて建物の中に入っていった。
……いや、見張り残さなくて良いのか? まぁ俺がどうこう言うことじゃないけど。
しかし、門兵と揉めるのはお約束イベントかなにかなのか? 正直こういう疲れるだけのは勘弁してほしいんだけど。いやマジで。
だがいい加減、コイツに愛想浮かべる気にはなれないわな。
「アンタ等が邪険にするからへそ曲げでどっか行っちゃったんじゃないっすかね?」
「馬鹿な事を行ってないで、あの獣を……!」
「俺言いましたよね? ハティは人の言葉を正確に理解するって。それにハティ見れば一目で俺達全員よりも強いことぐらいすぐ分かるでしょうが。これだけ人が多い場所で一切人を襲わず、女の子頭に乗せて大人しくしているのを見れば、それだけの知性がある事くらいガキでも分かるだろうに。それをあれだけ悪しざまに言われたなら当然俺達に迷惑をかけないように姿をくらます可能性だって当然あらぁな」
我ながら意地が悪いが、一気にまくしたててハティが居なくなった責任を少しは被ってもらおうことにしようか。
どうして居なくなったかは本気で分からんが、少なくともこちらの譲歩を蹴ってハティを排除しようとしたのは間違いない。それに対するちょっとした意趣返しだ。
一々喧嘩腰に答えるつもりはなかったが、この門兵は下手に出ると勢いでゴリ押ししてきそうな臭いがする。
「俺達はハティを街に連れ込まないという選択を選ぼうとしたにもかかわらず、アンタ等はハティを排除しろなんて宣った。その結果アイツは俺達の前から姿を消した。ならこの後何が有ろうがそれはアンタ等の責任であって俺達の知ったところじゃあねぇな」
少々強引な論法だが、嘘は言っていない。
こいつらの暴言のせいで居なくなるような、そんな器の小さな狼ではないと思うが、これは俺がイラッとしたので『そういう可能性の話』としてちょっと誇張した警告も兼ねた当てつけだ。
「そもそも、だ。ハティの安全性については王様のお墨付きだ。王都があんな状態でまだお触れが広がっていないかもしれないが、あれだけの祭りならこの街からもお偉いさんが参加したはずだろう。確認をとってもらえばすぐ分かるはずだが?」
「わかった。こちらも上司に確認をとってくるから、その前に少し詳しく話を聞かせてもらえるか?」
「ええ、あまり長く拘束されないのなら俺はそれで構いませんよ」
相方の方の門兵の方はなにかに気がついたのか顔色を変えて、頑なな門兵を無視して話をまとめるように動いてくれた。
顔色変えたのは多分王様のお墨付きって部分だろうな。
実際、ハッタリでも何でも無く、月狼であるハティの飼い主がこの国に居るというのは王様的に都合が良いらしく、他所の街に行く際に話を通しておくと確約ももらっている。
つまり俺達とハティは国王から身分を認められていると言っているようなものだ。もしそれが事実であった場合、自分たちの王が認めた相手を悪し様に手放せだの討伐しろだの言ってしまった事になるのだから、そりゃ顔も青くもなる。普通なら確認しようと動くだろうさ。
まぁ、これで確認を取らなければ迂闊に俺達を捕らえたりは出来ないし、確認さえ取ってくれれば王都で俺達が認められたというのはすぐに判るはず。感情的な部分はともかくとして相手側が「ちょっと言い過ぎた」とでも謝ってくれればそれで話が落ち着くだろう。
……と思ったんだが。
「おい、勝手に話を進めるな! しかもよりによって王家の威光を騙るとは言語道断だ! 貴様さては良からぬことを考えているな!?」
何でそうなる……王家の部分で顔色変えたのは勘違いで怒ったからかよ。
理解しがたいというのを通り越して、意味不明な思考の飛躍っぷりだぞ。
相方の門兵もなんとも言えない困った顔しちまってんだろ。
「わかった。そこまで言うならハティを捕まえてきてくれ。なにか迷惑をかけているようなら俺が責任を取ろう。俺達は闘技大会に出るつもりだから少なくともその間は街にいるから。あの巨体だから見つけるのはすぐだろう?」
「待て、お前たちを街に入れる事はできん!」
「おいリッツ!? 一体何を言い出すんだ!」
おいおい、さっきと言ってることが違やしねぇか?
引っ込みがつかなくなったのかもしれないが、相方の方はヤバイって気付いてるみたいだな。
「アンタ、さっきは俺達が街に入るのには何の問題もないって言ってたよな? 何の理由があって俺達を阻むんだ?」
「お前たちが良からぬことを企んで……」
「一体俺達が何を企んでるって? ただの言い掛かりだろ? もしそう断言する根拠があるなら言ってみろよ」
「それはあの狼を解き放って……」
おいおい、滅茶苦茶言いやがって。流石にイライラ程度じゃ住まなくなってきたんだが。
コイツ逆ギレしてるだけで全部言い掛かりじゃねぇか。
「アンタは阿呆か? 元々外に待たせるって話だったのに、ハティが急に姿を消した原因はアンタの暴言だよな? 俺達は何も関係ないだろう」
「巫山戯るな! お前たちが指示したんだろう!?」
「おい、ハティは人の言葉を理解すると何度も伝えたのにソレを否定したのはアンタだろ。ならどうやって指示出したっていうんだ? つい今しがた自分で吐いた言葉すら忘れるとか、アンタの頭は飾りか?」
「何だと貴様!」
「何だとじゃねぇよ。まず俺の質問に答えろよ」
「まぁまぁ、キョウくん。キレそうなのは分かるけど一度落ち着いて」
「む」
おっとイカン。いい歳して頭にきて喧嘩腰になっちまった。
……いや、流石にキレても許されるよな俺?
「おいリッツ、もうやめろ! お前無茶苦茶だよ、この旅人の言ってることの方がどう考えても筋が通っているぞ」
「お前、俺よりも敵の肩を持つのか!?」
「敵って……何言ってるんだよ、お前が言いがかりをつけただけの、ただの旅人じゃないか……」
……うん?
あれこの理不尽な感じ、つい最近似たようなことあったっていうか、もしかしてあの貴族と同じ……?
だとしたら、あの胡散臭い宗教がらみがこの街にでも根を張ってるのか?
「お前は昔から思い込みが激しすぎる! 先月も似たような事で注意を受けたのを忘れたのか!?」
……という訳でもなく単純にこの門兵がただの考えなしなだけか。驚かせやがって。
「それは……だが今回は!」
「いつも同じこと言ってお前の勘違いじゃないか!お前が勝手に営巣送りにされるのは一向に構わんが、俺を巻き込まないでくれ!」
そんな毎度問題を起こすようなやつを人と接する機会の多い門兵に据えるなと言いたい。
まぁ、兵士の花形は戦場だろうし、市内警邏とかに比べると門兵の方が下っ端感あるし、碌でもないやつは門の前にでも立たせとけとかその程度の判断なんだろうか?
だとしたら一般人にとってはいい迷惑なんだが。
一緒にいたキルシュも流石にうんざりとしたのか、呆れた顔で口を挟んできた。
「なぁ、兵士の兄ちゃん達。オイラ達は何時までこの茶番につきあわされなきゃいけないんだ?」
「ああ、済まない。コイツは放っておいて通っていいよ」
「おい! 何を勝手な……」
「あのさ……!」
さらに何かを言おうとする兵士に向かって、いい加減我慢の限界だったんだろう。キルシュがすごい勢いでまくしたて始めた。
「オイラはこの兄ちゃん達とすぐそこで一緒になっただけだから人柄とかまでは良くわからないけどさ。今のやり取りを傍から見てると、どう考えても悪いのは五月蝿い方の兵士の兄ちゃんだろう? しかもあの大きな狼? を逃がす原因を作ったんだからその賠償が必要なんじゃないのか? 野獣使いの使役獣を刺激して失わせるってそういう事だろう?」
「何を言う! 勝手に居なくなって……」
「この兄ちゃんはハッキリと人間の言葉を理解していると伝えていた。アンタはソレを無視して暴言を吐いた。結果姿をくらまし、飼い主の兄ちゃんたちも何処行ったのか解らない。誰が悪いかなんて一目瞭然だろ?」
「ガキが勝手なことを」
「お前もう黙れ!」
流石に相方の方も我慢の限界だったのか、五月蝿い方の門兵の裏に回るとそのまま組み敷いて首元を締め上げ意識を落としていた。
なんつう強引な……とも思ったが、相手がアレなら確かにコレが一番手っ取り早いかもしれない。
それにしてもチョークスリーパーと似たような技だろうか。一瞬で意識を刈り取っていたし随分と鮮やかに決まったな。
兵士流の暴漢の制圧術か何かだろうか?
「済まない、ソレについても上司に確認を取らなければならないが、可能な限り補填できるように取り計らってみるつもりだから、済まないが宿が決まったら一度この門まで来てもらえるか? 確認とは別に正式に今回の詫びもその時に入れさせてもらいたい」
「まぁ、そういう事ならそれで構わんが……またソイツと顔合わせるのは流石に嫌だぞ」
「大丈夫だ、コイツは何度も似たように騒ぎを起こして警告されてるにもかかわらず、またしでかしたからな。今回はかなり長い間営巣送りの上で解雇だろうな」
「まぁ、それなら……」
そういって頭を下げると、意識を失った五月蝿い方の門兵を抱えて建物の中に入っていった。
……いや、見張り残さなくて良いのか? まぁ俺がどうこう言うことじゃないけど。
しかし、門兵と揉めるのはお約束イベントかなにかなのか? 正直こういう疲れるだけのは勘弁してほしいんだけど。いやマジで。
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