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四章
二百二十四話 未知との遭遇Ⅵ
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「これで良いか?」
額を合わせやすいように頭を突き出す。一応事故ってキスみたいなラブコメ展開にならないように顎は引いてある。
「はい、どうも」
「え、あの、ちょっと?」
……と、トラブル回避に余念は無かったはずなのに、相手の行動が斜め上過ぎた。
何でサラっと流れるような自然さで俺は抱き着かれてるんだ?
額をこう、コツンとぶつけるだけじゃなかったのか?
なんかもうガッツリ抱きしめられて……ってかこの人色々デケェ! いやもう胸だけじゃなくてスケール的に。
このアバターはリアルの俺と同じ170で身長設定してあるはずなのに、頭一つ分くらい背が高くて見下ろされてる。その身長差で抱きしめられれば当然俺の顔は胸元に行くわけで……
「ああ、ああ……やはり私の目に狂いはなかった、私は貴方と契約……いえ、誓約する運命にあったのです!」
は? いや、なんでそんなハイテンション? というか運命て。ちょっと……いやかなり怖いんですけど。
というか、何か俺との出会いに運命的な事を感じているみたいで悪いが、それって多分ただの気のせいなんだよなぁ。だってこれゲーム用のアバターボディだし。それに――
「そんなにご機嫌そうなのに、何で泣いてるんだ?」
「おや?」
「無自覚だったのか?」
うれし涙?
何というか滂沱と言っても良いレベルでボロボロ流れてるが、大丈夫なのか? 情緒不安定?
「さぁ、何故でございましょう。ただ、私は貴方様の在り方に、魅入られたのでございます。その在り方の無垢さに、儚さに」
「儚……って、えぇ?俺そんなキャラじゃないと思うんだが……」
ゲーマーのオタクやぞ。暇さえあればネットで碌でもない雑学知識漁るような奴だ。無垢や儚さとは到底縁遠い……いや、ちょっと待て。
まさかとは思うが、童貞だからとかそういう……いやまさかな? 記憶を覗くとか、そんなSF技術はまだ確立されてないよな? これはただのそういう形式ってだけのイベントですよね?
「貴方様は私のご主人様。いえ、私だけのあるじ様。もう誰にも貴方様を汚させたりはさせません」
汚しって……え、嘘ですよね? 未使用の清らかなとかそういう意味じゃないですよね?
きっとあれだよ。このボディは中身の精神と違って生まれて一年も経っていない赤ん坊みたいなものだ。だからきっと無垢だと感じたんだよな。きっとそうに違いない。
「よりによって誓約か。まぁ一応は問題なく結べた様じゃな。或いは結んでしまったというべきか」
いや、そんな不安を煽るようなことを言われると、俺の中に拭えぬ疑惑がだな。
「おやおや、いくら焔の天魔の燃えカスといえどお言葉が過ぎるのではございませんか?」
「ほほう? 流石精霊。頭の中までお花畑のようじゃ。中身の詰まっていない軽い頭では今しがた結んだばかりのご主人様との約束をもう忘れていると見える」
「あらあら……」
「ははは……」
え、何でこいつらいきなりバチバチしてんの? 知り合いじゃなかったのか? いや、知り合いだからこそか? 喧嘩するほど仲がいい的な。
「ではあるじ様、わたくしは暫く誓約を馴染ませるため姿を消しますが、御用があればいつでも呼んでくださいまし」
誓約を馴染ませるって何だ? 洗剤みたいなもんなのか?
「あ、ああ、わかった。それじゃこれからよろしく頼む……ってそういえば、名前まだ聞いて無いんだが」
「おや、わたくしとしたことが失礼いたしました。わたくし、イブリスと申します」
「じゃあ、イブリス。よろしくな」
「はい、末永く」
うぅん……笑顔はすごく美人さんなんだけど、やっぱり何か怖いんだよなぁこの人。
「それでは暫しの間……」
「おぉっ!? なん……?」
突然イブリスは俺に抱き着いて来て何事かと思えば、抱きしめられるその瞬間に霞の様にその姿が掻き消えた。
「うお、本当に消えた! どこに行ったんだ?」
「お主の頭の中じゃよ」
「頭の中?」
憑依してるとかそういうやつか? まぁシステム的にはただの実体化オンオフなんだろうけど……
RPGの精霊召喚みたいに普段は姿を隠しているのか?
「精霊と誓約するという事は、精霊を心の隙間に住まわす事を言う。だからこそ最初に試しを行い相性を見るのじゃ。そして、誓約を交わし心の隙間に上手く馴染むため、今はお主の心に潜っておるのじゃよ。言ってみれば巣作りみたいなものじゃな」
「精霊と契約する人はみんなそうしてるのか?」
「全員ではないがな。意思無き小精霊と契約する者は、心に住まわせるような手間はかけない場合が殆どじゃ。ただしあの手の意志持つ精霊が相手となると殆どが同じようにする筈じゃ。じゃがお主等の場合は契約では……いや、そのへんの細かい話は今はいいか」
細かい話は聞かされても理解できるか怪しいしな。概要がわかればまぁ良いか。
イメージ的には憑依……とはちょっと違う感じか。そういや精神に寄生するとかそういう漫画あったな。寄生と言われるとちょっと嫌な感じがするが、悪意とかは感じなかったんだよなぁ。なら精霊というのはそういうもの……として受け入れるしかないか。
「おそらく数日は姿を見せんはずじゃが、睡眠中等に契約した精霊の影響で夢見が変わったりすることもあるらしいから、変に引っ張られんようにな。同調が過ぎると思考に異常をきたすかもしれんぞ」
怖っ!? 何そのデメリット! そう言うのは契約前に行ってほしかったんですけど!
「そうは言うけど、引っ張られんようにって……夢の事なんて起きたら思い出せもしないのに、どうやって対処すればいいんだよ」
「知らん。儂は精霊と契約なんてしたことないからの。自分で何とかせい」
恐怖だけ煽っておいて、対処法をぶん投げやがったぞこの師匠……!
「さて、ねぐらの準備はこんな所で良いじゃろう。お前さんはその辺から薪になる枯れ枝を集めて来い。儂は食い物を見繕ってくる」
「む……いつの間に」
イブリスと対面していた俺と違ってシアはねぐら作りの手を止めていなかったらしい。気が付けば結構しっかりとした作りの枝葉のテントが出来上がっていた。
ここまでしっかり仕事をされると、イブリスにかかりきりで手を止めてた俺としては流石に文句をいう訳にも行かないな。というか、別に変な仕事を押し付けられてる訳でもない、真っ当な要求だ。断る理由がねぇ。
「了解。じゃあ、ちゃちゃっと拾ってくるわ」
「うむ」
さて、颯爽とキャンプ地を離れたはいいが、薪に使えそうなものか……
青々とした葉が生い茂ってるところを見ると今の季節は春か夏か? 枯れ葉は落ちていない訳ではないけれど、雨が降った影響か落ちている葉は湿っていて火が付きそうにない。というか火が付いたら一瞬で燃え尽きる葉っぱは薪には使えないか。
枯れ木もあまり見当たらない。細い枝くらいは落ちてるが、薪に使えそうな大振りな枝となるとなかなか見当たらない。たまに見かけても白アリにでも食われたかのようなスカスカの枝ばかりだ。これじゃ炭にならずに燃え尽きちまう。
「うぅむ……意外と見つからないな。良く考えたらキャンプとかの時って段ボール箱で炭持って行ってたんだよな」
ハイナから王都に向かう途中ではキャンプの準備は護衛役の騎士たちが準備してくれたから薪拾いとかした事無かったな。
協会の仕事で外に出た時も、街の外で夜を明かす際は大抵獲物を待ち伏せる時とかばかりで、夜間に焚き火でキャンプなんてして来なかった。
旅に出ようって考えていたくせに、こんな事もよくわかってなかったんだな、俺。
額を合わせやすいように頭を突き出す。一応事故ってキスみたいなラブコメ展開にならないように顎は引いてある。
「はい、どうも」
「え、あの、ちょっと?」
……と、トラブル回避に余念は無かったはずなのに、相手の行動が斜め上過ぎた。
何でサラっと流れるような自然さで俺は抱き着かれてるんだ?
額をこう、コツンとぶつけるだけじゃなかったのか?
なんかもうガッツリ抱きしめられて……ってかこの人色々デケェ! いやもう胸だけじゃなくてスケール的に。
このアバターはリアルの俺と同じ170で身長設定してあるはずなのに、頭一つ分くらい背が高くて見下ろされてる。その身長差で抱きしめられれば当然俺の顔は胸元に行くわけで……
「ああ、ああ……やはり私の目に狂いはなかった、私は貴方と契約……いえ、誓約する運命にあったのです!」
は? いや、なんでそんなハイテンション? というか運命て。ちょっと……いやかなり怖いんですけど。
というか、何か俺との出会いに運命的な事を感じているみたいで悪いが、それって多分ただの気のせいなんだよなぁ。だってこれゲーム用のアバターボディだし。それに――
「そんなにご機嫌そうなのに、何で泣いてるんだ?」
「おや?」
「無自覚だったのか?」
うれし涙?
何というか滂沱と言っても良いレベルでボロボロ流れてるが、大丈夫なのか? 情緒不安定?
「さぁ、何故でございましょう。ただ、私は貴方様の在り方に、魅入られたのでございます。その在り方の無垢さに、儚さに」
「儚……って、えぇ?俺そんなキャラじゃないと思うんだが……」
ゲーマーのオタクやぞ。暇さえあればネットで碌でもない雑学知識漁るような奴だ。無垢や儚さとは到底縁遠い……いや、ちょっと待て。
まさかとは思うが、童貞だからとかそういう……いやまさかな? 記憶を覗くとか、そんなSF技術はまだ確立されてないよな? これはただのそういう形式ってだけのイベントですよね?
「貴方様は私のご主人様。いえ、私だけのあるじ様。もう誰にも貴方様を汚させたりはさせません」
汚しって……え、嘘ですよね? 未使用の清らかなとかそういう意味じゃないですよね?
きっとあれだよ。このボディは中身の精神と違って生まれて一年も経っていない赤ん坊みたいなものだ。だからきっと無垢だと感じたんだよな。きっとそうに違いない。
「よりによって誓約か。まぁ一応は問題なく結べた様じゃな。或いは結んでしまったというべきか」
いや、そんな不安を煽るようなことを言われると、俺の中に拭えぬ疑惑がだな。
「おやおや、いくら焔の天魔の燃えカスといえどお言葉が過ぎるのではございませんか?」
「ほほう? 流石精霊。頭の中までお花畑のようじゃ。中身の詰まっていない軽い頭では今しがた結んだばかりのご主人様との約束をもう忘れていると見える」
「あらあら……」
「ははは……」
え、何でこいつらいきなりバチバチしてんの? 知り合いじゃなかったのか? いや、知り合いだからこそか? 喧嘩するほど仲がいい的な。
「ではあるじ様、わたくしは暫く誓約を馴染ませるため姿を消しますが、御用があればいつでも呼んでくださいまし」
誓約を馴染ませるって何だ? 洗剤みたいなもんなのか?
「あ、ああ、わかった。それじゃこれからよろしく頼む……ってそういえば、名前まだ聞いて無いんだが」
「おや、わたくしとしたことが失礼いたしました。わたくし、イブリスと申します」
「じゃあ、イブリス。よろしくな」
「はい、末永く」
うぅん……笑顔はすごく美人さんなんだけど、やっぱり何か怖いんだよなぁこの人。
「それでは暫しの間……」
「おぉっ!? なん……?」
突然イブリスは俺に抱き着いて来て何事かと思えば、抱きしめられるその瞬間に霞の様にその姿が掻き消えた。
「うお、本当に消えた! どこに行ったんだ?」
「お主の頭の中じゃよ」
「頭の中?」
憑依してるとかそういうやつか? まぁシステム的にはただの実体化オンオフなんだろうけど……
RPGの精霊召喚みたいに普段は姿を隠しているのか?
「精霊と誓約するという事は、精霊を心の隙間に住まわす事を言う。だからこそ最初に試しを行い相性を見るのじゃ。そして、誓約を交わし心の隙間に上手く馴染むため、今はお主の心に潜っておるのじゃよ。言ってみれば巣作りみたいなものじゃな」
「精霊と契約する人はみんなそうしてるのか?」
「全員ではないがな。意思無き小精霊と契約する者は、心に住まわせるような手間はかけない場合が殆どじゃ。ただしあの手の意志持つ精霊が相手となると殆どが同じようにする筈じゃ。じゃがお主等の場合は契約では……いや、そのへんの細かい話は今はいいか」
細かい話は聞かされても理解できるか怪しいしな。概要がわかればまぁ良いか。
イメージ的には憑依……とはちょっと違う感じか。そういや精神に寄生するとかそういう漫画あったな。寄生と言われるとちょっと嫌な感じがするが、悪意とかは感じなかったんだよなぁ。なら精霊というのはそういうもの……として受け入れるしかないか。
「おそらく数日は姿を見せんはずじゃが、睡眠中等に契約した精霊の影響で夢見が変わったりすることもあるらしいから、変に引っ張られんようにな。同調が過ぎると思考に異常をきたすかもしれんぞ」
怖っ!? 何そのデメリット! そう言うのは契約前に行ってほしかったんですけど!
「そうは言うけど、引っ張られんようにって……夢の事なんて起きたら思い出せもしないのに、どうやって対処すればいいんだよ」
「知らん。儂は精霊と契約なんてしたことないからの。自分で何とかせい」
恐怖だけ煽っておいて、対処法をぶん投げやがったぞこの師匠……!
「さて、ねぐらの準備はこんな所で良いじゃろう。お前さんはその辺から薪になる枯れ枝を集めて来い。儂は食い物を見繕ってくる」
「む……いつの間に」
イブリスと対面していた俺と違ってシアはねぐら作りの手を止めていなかったらしい。気が付けば結構しっかりとした作りの枝葉のテントが出来上がっていた。
ここまでしっかり仕事をされると、イブリスにかかりきりで手を止めてた俺としては流石に文句をいう訳にも行かないな。というか、別に変な仕事を押し付けられてる訳でもない、真っ当な要求だ。断る理由がねぇ。
「了解。じゃあ、ちゃちゃっと拾ってくるわ」
「うむ」
さて、颯爽とキャンプ地を離れたはいいが、薪に使えそうなものか……
青々とした葉が生い茂ってるところを見ると今の季節は春か夏か? 枯れ葉は落ちていない訳ではないけれど、雨が降った影響か落ちている葉は湿っていて火が付きそうにない。というか火が付いたら一瞬で燃え尽きる葉っぱは薪には使えないか。
枯れ木もあまり見当たらない。細い枝くらいは落ちてるが、薪に使えそうな大振りな枝となるとなかなか見当たらない。たまに見かけても白アリにでも食われたかのようなスカスカの枝ばかりだ。これじゃ炭にならずに燃え尽きちまう。
「うぅむ……意外と見つからないな。良く考えたらキャンプとかの時って段ボール箱で炭持って行ってたんだよな」
ハイナから王都に向かう途中ではキャンプの準備は護衛役の騎士たちが準備してくれたから薪拾いとかした事無かったな。
協会の仕事で外に出た時も、街の外で夜を明かす際は大抵獲物を待ち伏せる時とかばかりで、夜間に焚き火でキャンプなんてして来なかった。
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