5 / 7
5、気付けば雇われ妻、旦那の仕事が早すぎる!!
しおりを挟む
……え?何?綺麗って地雷だった?
「……シェーラさんから見ても、私は魅力的ですか?」
「まぁ、はい」
正直羨ましいとは思う。ただ、なりたいかと言われればNOだ。可愛いね!と市場のおじちゃんにオマケして貰える位の今の容姿が私には合ってるんじゃないだろうか。こんな目立つ顔してたら、暗殺業に差し障りが出そう……って、もう『シャドウ』じゃないんだっけ……
私が遠い目をしても、会話は続く。
「シェーラさんにそう感じて頂けるなら、まぁ良かったと思う事にします」
「はぁ」
「私が死んだら財産は全てシェーラさんに差し上げますから、私と結婚して下さい」
「えーと、結婚しなきゃだめ?」
恋人のふりとかさぁ。
「残念ながら、恋人というだけでは無理ですね。セフレでも良いから、という女性が後を絶たないので……」
「成る程ねぇ。でも何で私なんですか?イシュトさんと同じ位美人な人の方が適任なんじゃないですか?」
相手が格上だと思えば、諦めるだろうし。ハッキリ言おう、私よりイシュトさんのが断然美人だ。
「それでも諦めない者がどうするかと言いますと、相手の女性をレイプさせたり麻薬漬けで廃人にしたり殺したり……」
「はい、わかりました!私が適任そうですね!!」
男女の恋愛って怖ー!!恋は盲目っ!!
「じゃあさ、お互いに本当に好きな相手が出来たらどうします?」
一応聞いてみる。私にだって盲目の時期が来るとも限らないしっ!!
「その時は……話し合いですかね」
イシュトさんは笑って言ったけど。その時、たまーに上司から発される冷気を感じて、思わずキョロキョロしてしまった。
……ん?この冷気はイシュトさんから?……何でお怒りに??
***
そんな訳で、孤児で暗殺者だった私は気付けばどっかの子爵と養子縁組されて、そのままイシュトさんの婚約者になっていた。
イシュトさん、仕事早いっす。
そしてイシュトさんに連れられ参加したパーティーでは知らない人から刺されそうになり、狩猟大会では矢が向かってきて、結婚式の食事には毒が混入されていた。
それぞれ捕まった犯人が別なんだから、もう笑うしかない。
イシュトさんの心配を冗談半分で聞いていた私は、流石にこれはヤバいと思い直し、いつかイシュトさんの本物の想い人が来た時には万全な警護警備体制で安心安全をお届けしようと、その辺徹底的に口出しさせて貰った。
従業員も徹底的にチェック……した結果、イシュトさんに邪な想いを募らせていたメイド3名、従業員1名を発見、執事に報告だけして後は任せた。
イシュトさんの物は全て個数まで管理されているらしいけど、流石に落ちた髪の毛やゴミ箱の中身までは管理出来ないもんね。それらをかき集めて大切に保管してくれたんで、証拠もあって良かったです。
良くないのは、気持ちを胸に秘めたままの人だ。やたら好意的な人とやたら敵意剥き出しの人はマークしやすいけど普通に接されると本当にわからない。
「まぁ、外見で判断する人間であれば、私が年老いたら見向きもしなくなりますよ」
キラキラと眩しい笑顔をさせながら、私の旦那様になったイシュトは笑う。
「さぁシェーラ、今夜も沢山乱れて下さいね」
結婚してから、さん付けはやめましょうと言われてお互いに名前を呼び合う仲になっていた。ふとフォルトナを思い出して「何だか仕事仲間って感じがして良いな!」と喜んだらイシュトは頭を抱えていた。
商売をしているイシュトからすれば仕事仲間は呼び捨てにはしないか!と気付いて、謝っといた。
「……シェーラさんから見ても、私は魅力的ですか?」
「まぁ、はい」
正直羨ましいとは思う。ただ、なりたいかと言われればNOだ。可愛いね!と市場のおじちゃんにオマケして貰える位の今の容姿が私には合ってるんじゃないだろうか。こんな目立つ顔してたら、暗殺業に差し障りが出そう……って、もう『シャドウ』じゃないんだっけ……
私が遠い目をしても、会話は続く。
「シェーラさんにそう感じて頂けるなら、まぁ良かったと思う事にします」
「はぁ」
「私が死んだら財産は全てシェーラさんに差し上げますから、私と結婚して下さい」
「えーと、結婚しなきゃだめ?」
恋人のふりとかさぁ。
「残念ながら、恋人というだけでは無理ですね。セフレでも良いから、という女性が後を絶たないので……」
「成る程ねぇ。でも何で私なんですか?イシュトさんと同じ位美人な人の方が適任なんじゃないですか?」
相手が格上だと思えば、諦めるだろうし。ハッキリ言おう、私よりイシュトさんのが断然美人だ。
「それでも諦めない者がどうするかと言いますと、相手の女性をレイプさせたり麻薬漬けで廃人にしたり殺したり……」
「はい、わかりました!私が適任そうですね!!」
男女の恋愛って怖ー!!恋は盲目っ!!
「じゃあさ、お互いに本当に好きな相手が出来たらどうします?」
一応聞いてみる。私にだって盲目の時期が来るとも限らないしっ!!
「その時は……話し合いですかね」
イシュトさんは笑って言ったけど。その時、たまーに上司から発される冷気を感じて、思わずキョロキョロしてしまった。
……ん?この冷気はイシュトさんから?……何でお怒りに??
***
そんな訳で、孤児で暗殺者だった私は気付けばどっかの子爵と養子縁組されて、そのままイシュトさんの婚約者になっていた。
イシュトさん、仕事早いっす。
そしてイシュトさんに連れられ参加したパーティーでは知らない人から刺されそうになり、狩猟大会では矢が向かってきて、結婚式の食事には毒が混入されていた。
それぞれ捕まった犯人が別なんだから、もう笑うしかない。
イシュトさんの心配を冗談半分で聞いていた私は、流石にこれはヤバいと思い直し、いつかイシュトさんの本物の想い人が来た時には万全な警護警備体制で安心安全をお届けしようと、その辺徹底的に口出しさせて貰った。
従業員も徹底的にチェック……した結果、イシュトさんに邪な想いを募らせていたメイド3名、従業員1名を発見、執事に報告だけして後は任せた。
イシュトさんの物は全て個数まで管理されているらしいけど、流石に落ちた髪の毛やゴミ箱の中身までは管理出来ないもんね。それらをかき集めて大切に保管してくれたんで、証拠もあって良かったです。
良くないのは、気持ちを胸に秘めたままの人だ。やたら好意的な人とやたら敵意剥き出しの人はマークしやすいけど普通に接されると本当にわからない。
「まぁ、外見で判断する人間であれば、私が年老いたら見向きもしなくなりますよ」
キラキラと眩しい笑顔をさせながら、私の旦那様になったイシュトは笑う。
「さぁシェーラ、今夜も沢山乱れて下さいね」
結婚してから、さん付けはやめましょうと言われてお互いに名前を呼び合う仲になっていた。ふとフォルトナを思い出して「何だか仕事仲間って感じがして良いな!」と喜んだらイシュトは頭を抱えていた。
商売をしているイシュトからすれば仕事仲間は呼び捨てにはしないか!と気付いて、謝っといた。
22
あなたにおすすめの小説
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
公爵令嬢のひとりごと
鬼ヶ咲あちたん
ファンタジー
城下町へ視察にいった王太子シメオンは、食堂の看板娘コレットがひたむきに働く姿に目を奪われる。それ以来、事あるごとに婚約者である公爵令嬢ロザリーを貶すようになった。「君はもっとコレットを見習ったほうがいい」そんな日々にうんざりしたロザリーのひとりごと。
女王は若き美貌の夫に離婚を申し出る
小西あまね
恋愛
「喜べ!やっと離婚できそうだぞ!」「……は?」
政略結婚して9年目、32歳の女王陛下は22歳の王配陛下に笑顔で告げた。
9年前の約束を叶えるために……。
豪胆果断だがどこか天然な女王と、彼女を敬愛してやまない美貌の若き王配のすれ違い離婚騒動。
「月と雪と温泉と ~幼馴染みの天然王子と最強魔術師~」の王子の姉の話ですが、独立した話で、作風も違います。
本作は小説家になろうにも投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
年下の婚約者から年上の婚約者に変わりました
チカフジ ユキ
恋愛
ヴィクトリアには年下の婚約者がいる。すでにお互い成人しているのにも関わらず、結婚する気配もなくずるずると曖昧な関係が引き延ばされていた。
そんなある日、婚約者と出かける約束をしていたヴィクトリアは、待ち合わせの場所に向かう。しかし、相手は来ておらず、当日に約束を反故されてしまった。
そんなヴィクトリアを見ていたのは、ひとりの男性。
彼もまた、婚約者に約束を当日に反故されていたのだ。
ヴィクトリアはなんとなく親近感がわき、彼とともにカフェでお茶をすることになった。
それがまさかの事態になるとは思いもよらずに。
王太子殿下が好きすぎてつきまとっていたら嫌われてしまったようなので、聖女もいることだし悪役令嬢の私は退散することにしました。
みゅー
恋愛
王太子殿下が好きすぎるキャロライン。好きだけど嫌われたくはない。そんな彼女の日課は、王太子殿下を見つめること。
いつも王太子殿下の行く先々に出没して王太子殿下を見つめていたが、ついにそんな生活が終わるときが来る。
聖女が現れたのだ。そして、さらにショックなことに、自分が乙女ゲームの世界に転生していてそこで悪役令嬢だったことを思い出す。
王太子殿下に嫌われたくはないキャロラインは、王太子殿下の前から姿を消すことにした。そんなお話です。
ちょっと切ないお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる