願いは紙ヒコーキとともに

幼い頃から少し浮いていたヒマリは、ずっと友達ができたことがなかった。

ヒマリの願いはただひとつ、〝ともだちができること〟。

紙ヒコーキに願いをのせて、一緒にお願いしてくれていた優しい父親が、天国で見守ってくれているはずだ。
ヒマリは編入を期に一念発起し、〝紙ヒコーキ同好会〟なるものを作ったのだった。
その同好会に入ってくれたのはたった一人。イケメンスポーツマンの輝良だった。
バレー部に所属しているはずの輝良が、なぜ紙ヒコーキ同好会に入ってくれたのか?
それには事情もあるようで……。

ヒマリは無事、悲願である友達を作ることができるのか。


遥彼方さん主催『共通恋愛プロット企画』参加作品です。
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