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学院中等部 9学年生
芸術祭 ~結果発表~
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「でしたら、投票用紙は、学院長先生にお預けくださいませ。出来れば開票の際には、学院長先生にも立ち合っていただきたいですわね」
「それは……」
「難しいですわよね?次策といたしましては、寮母先生、男性寮は寮監の先生でしたか。寮監先生にお預けになるとか」
「そうだな。体術倶楽部の後輩達に声をかけても良いが」
「ぜひお声がけくださいませ。開票前に異様な雰囲気になると思いますが、そちらの説明は会長様にお願い致します。事実を淡々と述べればよろしいかと」
「事実を淡々とね。任せておいてほしい」
「開票はどう行うおつもりですか?」
「こういう時の魔道具があってね。それを使う」
「それから……」
「どうしたんだい?」
「私はどうしてここに居るのでしょうか?」
完全部外者よね?
「だってコンテストの立役者というか、1度メチャクチャになりかけたコンテストをこうして無事に開催出来たのは、フェルナー嬢の作戦が功を奏したからだよね?」
ハワード・コールマン様が笑顔で告げる。
「ですから、私は現状に一石を投じただけと申しましたわよね?」
「でもでもぉ、光の聖女様が、私を引き込めって言ったんですよね?」
マリアン・セルディン様が言う。確かにそうですけど。
「それに噂の件。「誰にも内緒だ」って言ったんだって?あれはどうして?」
トレイシー・シアラー様が聞く。
「禁止や制限される事で、かえってその事柄に興味や関心が高まり、その行為をしたい、知りたいという欲求が高まるのですわ。「絶対に見てはダメ」と言われると、見たくなりません?」
「絶対に見てはダメ、ですか?たしかに?」
オーロラ・アービー様が呟いた。
「他の方々の落とし処はどうされましたの?」
「経歴の抹消。生徒会執行部に正式に所属していたという事実はないと、そこに落ち着いた。理由として、生徒会執行部に所属しながらその品位を複数回貶めたという、但し書きが加えられる」
「結構重い罰則ですわね」
「私も処分の対象になりかけたんですよ。今回頑張る事で見逃してもらいましたけど」
明るくセルディン様が言う。そんな状態なのに、コンテストに出てたの?
若干呆れてしまっていると、セルディン様ににっこりと笑われた。
翌日、イザベラ様やガブリエラ様と一緒に演奏鑑賞をした後に、閉会式の前の結果発表の為に、私だけ舞台に向かう。
「よくもやってくれたな」
低ーいドスの効いた声が聞こえた。移動中に仕掛けてきたのね。
「遅かったですわね。もう少し早いと思っていましたわ」
振り向くとリューク・バック、ブルーノ・ウィレット、デニス・ミラーの3人が立っていた。3人揃い踏みですか。手間が省けて良いけど。
ダニエルさんとマリアさんが戦闘体勢に入る。他にも何人か潜んでくれているらしい。私の役割は煽って私に手を出させる事。そうする事でより重い処分を下せるという事らしい。
あの処分じゃダメなのかしら?処分としては重いものだと思ったけれど。
「覚悟は出来てんだろうな」
「光魔法なんて攻撃力は無いんだから、大人しくしてろよ」
ニヤニヤと笑いながら、ブルーノ・ウィレットとデニス・ミラーが私に手を伸ばす。ブルーノ・ウィレットは1度ダニエルさんに捻りあげられているのに、忘れちゃったのかしら?
「あら、か弱い女性生徒に3人がかりですか。よほどお弱いのですね」
「なんだとっ」
「あぁ、お弱いから、3人でないと何も出来ないのでしょうか」
言いながら最後尾に位置するリューク・バックの背後にイバラを這わせる。高さを2m位にしておいたけど、大丈夫かしら?匂いの無い植物をと念じておいたんだけど。校内で魔法は使っちゃ駄目?ちゃんと許可は取ってます。
幸い私の魔法属性は、一般的には光のみとなっている。薬草研究会のみんなは、水魔法も使えると知っているけれど。
「うるさいっ」
デニス・ミラーの手をマリアさんが捕まえて、リューク・バックの方に押し戻す。
「油断すんなって言っただろ?コイツら多少はやるみたいだし」
ちなみにダニエルさんは今日も制服着用だ。マリアさんは普通のお洋服だけど、色々仕込んでいるらしい。
「風よ、刃となりて彼の者を切り裂け」
「詠唱ですか?うわぁ恥ずかしい」
魔法は詠唱なんて言わずとも使えるのに。
「知らないだろうが、詠唱した方が威力は上がるんだよ」
飛んできたウィンドブレイドらしきものは、結界ですべて弾いておいた。
「それはありませんわね。魔塔の方にもお話は伺いましたが、詠唱の有無で威力は変わらないようですわよ?」
「コイツら、こっ恥ずかしい詠唱を授業でも唱えて、周りにドン引きされてるぜぇ」
「ダニエルさん、情報をありがとうございます」
すべて弾かれたウィンドブレイドらしきものを見て、デニス・ミラーが呆然とする中、ブルーノ・ウィレットが1歩踏み出した。そのタイミングでダニエルさんがブルーノ・ウィレットを軽く突き飛ばす。リューク・バックに体当たりする状態になったブルーノ・ウィレットは、リューク・バックと共にイバラに突っ込んだ。
「わぁぁぁ」
「いってぇぇぇ」
2人の絶叫が響き渡る。
「うるっせぇな。おい、お前はどうする?仲良く突っ込んでみるか?」
仲間の惨状を目にしてガタガタと震え出すデニス・ミラーに、ダニエルさんが声をかける。ブンブンと首を横に振ったデニス・ミラーの足元に水溜まりが出来た。あらら、お漏らししちゃったのね。
「フェルナー様、後はお任せください」
音もなく現れた用務員のおじ様達と、庭師として見た事があるおば様達が、3人を拘束した。イバラごと。
「「「ギャァァァ!!」」」
わぁ、痛そう。
「行こうぜ、お嬢ちゃん」
「後は任せましょう」
事も無げに言うダニエルさんとマリアさんに続いて、3人に背を向ける。おじ様とおば様達には会釈をしておいた。
「遅かったですね」
ハワード・コールマン様が気遣わしげに言う。
「襲撃されましたわ」
「え?3人ともフェルナー嬢の方に?」
ハワード・コールマン様の予想としては、役員側に来ると思ってたのよね。3人とも私の方に来ると言ったのは私だけだ。
「えぇ。ダニエルさんとマリアさんが居てくれて助かりました」
「あの3人は?」
「学院長が処分を下すと思うぜ。校内で攻撃魔法を使ったし」
ダニエルさんの言葉に、ハワード・コールマン様が顔を歪める。
「どこまで……」
「会長様、出番ですよ」
オーロラ・アービー様の言葉にハワード・コールマン様が舞台に上がる。舞台上にはズラリと出場者が並んでいた。
ハワード・コールマン様はまずお詫びを口にした。『光の聖女様』コンテストの告知が遅くなってしまった、その訳を淡々と述べていく。その間にトレイシー・シアラー様とオーロラ・アービー様が何かの魔道具を準備した。パッと見た感じだと、OHPとかいう前世の親世代に学校にあったらしい、プロジェクターみたいな物。その中にトレイシー・シアラー様が投票用紙を全て入れる。
ハワード・コールマン様の挨拶が終わると、トレイシー・シアラー様とオーロラ・アービー様が魔道具をガラガラと引っ張って舞台上に出ていった。
舞台の後ろの壁に大きく文字と数字が浮かび上がる。プロジェクターみたいね。名前の文字の隣の数字が増えていく
マリアン・セルディン様が私の側に来た。大きな花束とクッションに乗せられたティアラと白いマントが用意されている。
「これが、光の聖女様セットです」
「私は使った事はございませんけれど?」
「良いんですよ。これが学院での光の聖女様の証ですから」
「決定しました。初代『我こそは光の聖女様』コンテスト、聖女様役はポーラ・ローガン様、護衛役はコラット・フォーテスキュー様、ラドルファス・フォスター様です」
「それは……」
「難しいですわよね?次策といたしましては、寮母先生、男性寮は寮監の先生でしたか。寮監先生にお預けになるとか」
「そうだな。体術倶楽部の後輩達に声をかけても良いが」
「ぜひお声がけくださいませ。開票前に異様な雰囲気になると思いますが、そちらの説明は会長様にお願い致します。事実を淡々と述べればよろしいかと」
「事実を淡々とね。任せておいてほしい」
「開票はどう行うおつもりですか?」
「こういう時の魔道具があってね。それを使う」
「それから……」
「どうしたんだい?」
「私はどうしてここに居るのでしょうか?」
完全部外者よね?
「だってコンテストの立役者というか、1度メチャクチャになりかけたコンテストをこうして無事に開催出来たのは、フェルナー嬢の作戦が功を奏したからだよね?」
ハワード・コールマン様が笑顔で告げる。
「ですから、私は現状に一石を投じただけと申しましたわよね?」
「でもでもぉ、光の聖女様が、私を引き込めって言ったんですよね?」
マリアン・セルディン様が言う。確かにそうですけど。
「それに噂の件。「誰にも内緒だ」って言ったんだって?あれはどうして?」
トレイシー・シアラー様が聞く。
「禁止や制限される事で、かえってその事柄に興味や関心が高まり、その行為をしたい、知りたいという欲求が高まるのですわ。「絶対に見てはダメ」と言われると、見たくなりません?」
「絶対に見てはダメ、ですか?たしかに?」
オーロラ・アービー様が呟いた。
「他の方々の落とし処はどうされましたの?」
「経歴の抹消。生徒会執行部に正式に所属していたという事実はないと、そこに落ち着いた。理由として、生徒会執行部に所属しながらその品位を複数回貶めたという、但し書きが加えられる」
「結構重い罰則ですわね」
「私も処分の対象になりかけたんですよ。今回頑張る事で見逃してもらいましたけど」
明るくセルディン様が言う。そんな状態なのに、コンテストに出てたの?
若干呆れてしまっていると、セルディン様ににっこりと笑われた。
翌日、イザベラ様やガブリエラ様と一緒に演奏鑑賞をした後に、閉会式の前の結果発表の為に、私だけ舞台に向かう。
「よくもやってくれたな」
低ーいドスの効いた声が聞こえた。移動中に仕掛けてきたのね。
「遅かったですわね。もう少し早いと思っていましたわ」
振り向くとリューク・バック、ブルーノ・ウィレット、デニス・ミラーの3人が立っていた。3人揃い踏みですか。手間が省けて良いけど。
ダニエルさんとマリアさんが戦闘体勢に入る。他にも何人か潜んでくれているらしい。私の役割は煽って私に手を出させる事。そうする事でより重い処分を下せるという事らしい。
あの処分じゃダメなのかしら?処分としては重いものだと思ったけれど。
「覚悟は出来てんだろうな」
「光魔法なんて攻撃力は無いんだから、大人しくしてろよ」
ニヤニヤと笑いながら、ブルーノ・ウィレットとデニス・ミラーが私に手を伸ばす。ブルーノ・ウィレットは1度ダニエルさんに捻りあげられているのに、忘れちゃったのかしら?
「あら、か弱い女性生徒に3人がかりですか。よほどお弱いのですね」
「なんだとっ」
「あぁ、お弱いから、3人でないと何も出来ないのでしょうか」
言いながら最後尾に位置するリューク・バックの背後にイバラを這わせる。高さを2m位にしておいたけど、大丈夫かしら?匂いの無い植物をと念じておいたんだけど。校内で魔法は使っちゃ駄目?ちゃんと許可は取ってます。
幸い私の魔法属性は、一般的には光のみとなっている。薬草研究会のみんなは、水魔法も使えると知っているけれど。
「うるさいっ」
デニス・ミラーの手をマリアさんが捕まえて、リューク・バックの方に押し戻す。
「油断すんなって言っただろ?コイツら多少はやるみたいだし」
ちなみにダニエルさんは今日も制服着用だ。マリアさんは普通のお洋服だけど、色々仕込んでいるらしい。
「風よ、刃となりて彼の者を切り裂け」
「詠唱ですか?うわぁ恥ずかしい」
魔法は詠唱なんて言わずとも使えるのに。
「知らないだろうが、詠唱した方が威力は上がるんだよ」
飛んできたウィンドブレイドらしきものは、結界ですべて弾いておいた。
「それはありませんわね。魔塔の方にもお話は伺いましたが、詠唱の有無で威力は変わらないようですわよ?」
「コイツら、こっ恥ずかしい詠唱を授業でも唱えて、周りにドン引きされてるぜぇ」
「ダニエルさん、情報をありがとうございます」
すべて弾かれたウィンドブレイドらしきものを見て、デニス・ミラーが呆然とする中、ブルーノ・ウィレットが1歩踏み出した。そのタイミングでダニエルさんがブルーノ・ウィレットを軽く突き飛ばす。リューク・バックに体当たりする状態になったブルーノ・ウィレットは、リューク・バックと共にイバラに突っ込んだ。
「わぁぁぁ」
「いってぇぇぇ」
2人の絶叫が響き渡る。
「うるっせぇな。おい、お前はどうする?仲良く突っ込んでみるか?」
仲間の惨状を目にしてガタガタと震え出すデニス・ミラーに、ダニエルさんが声をかける。ブンブンと首を横に振ったデニス・ミラーの足元に水溜まりが出来た。あらら、お漏らししちゃったのね。
「フェルナー様、後はお任せください」
音もなく現れた用務員のおじ様達と、庭師として見た事があるおば様達が、3人を拘束した。イバラごと。
「「「ギャァァァ!!」」」
わぁ、痛そう。
「行こうぜ、お嬢ちゃん」
「後は任せましょう」
事も無げに言うダニエルさんとマリアさんに続いて、3人に背を向ける。おじ様とおば様達には会釈をしておいた。
「遅かったですね」
ハワード・コールマン様が気遣わしげに言う。
「襲撃されましたわ」
「え?3人ともフェルナー嬢の方に?」
ハワード・コールマン様の予想としては、役員側に来ると思ってたのよね。3人とも私の方に来ると言ったのは私だけだ。
「えぇ。ダニエルさんとマリアさんが居てくれて助かりました」
「あの3人は?」
「学院長が処分を下すと思うぜ。校内で攻撃魔法を使ったし」
ダニエルさんの言葉に、ハワード・コールマン様が顔を歪める。
「どこまで……」
「会長様、出番ですよ」
オーロラ・アービー様の言葉にハワード・コールマン様が舞台に上がる。舞台上にはズラリと出場者が並んでいた。
ハワード・コールマン様はまずお詫びを口にした。『光の聖女様』コンテストの告知が遅くなってしまった、その訳を淡々と述べていく。その間にトレイシー・シアラー様とオーロラ・アービー様が何かの魔道具を準備した。パッと見た感じだと、OHPとかいう前世の親世代に学校にあったらしい、プロジェクターみたいな物。その中にトレイシー・シアラー様が投票用紙を全て入れる。
ハワード・コールマン様の挨拶が終わると、トレイシー・シアラー様とオーロラ・アービー様が魔道具をガラガラと引っ張って舞台上に出ていった。
舞台の後ろの壁に大きく文字と数字が浮かび上がる。プロジェクターみたいね。名前の文字の隣の数字が増えていく
マリアン・セルディン様が私の側に来た。大きな花束とクッションに乗せられたティアラと白いマントが用意されている。
「これが、光の聖女様セットです」
「私は使った事はございませんけれど?」
「良いんですよ。これが学院での光の聖女様の証ですから」
「決定しました。初代『我こそは光の聖女様』コンテスト、聖女様役はポーラ・ローガン様、護衛役はコラット・フォーテスキュー様、ラドルファス・フォスター様です」
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