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:若社長、嫉妬する:
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彩葉を連れて自室へと戻る道すがら、辰之進は急に足を止めた。
「どうしたの?」
「いや……」
ナカゾノの御曹司が彩葉にちょっかいをかけた、それがどうにも許せない。
だがそれは、彩葉をいじめていいのは俺だけだ、といった具合の、どうにも子供じみた嫉妬心だと気付いて辰之進は一人赤面する。
「俺としたことが……」
いつの間に彩葉にこんなに惚れてしまったのか自分でもわからない。
最初は、あまりの可愛さと巨乳からてっきり経験豊富だと勝手に思い込み、セフレくらいにできたらいいな、と最低なことを思いながらちょっかいをかけた。
すると、彼女は処女で――何を思ったのか、その身を差し出してきた。さらに無自覚ドMで、初めてだというのに辰之進の手で淫らに喘ぎまくった。
そんな彼女が可愛くて、自分の好みに仕立てるのが楽しかった。
それがいつの間にか彩葉を手放したくなくて、そばにいて欲しくて、妻にと欲した。
だが、彩葉があの男が良いと言うなら辰之進にそれを止める権利はない。
なにせ辰之進は彩葉に「結婚を申し込んだだけの男」で、結婚の承諾がまだどころか、恋人ですらない。
「さっさと、俺のものになれ……」
「な、なに?」
とことこと、無防備に近寄ってきて見つめてくる彩葉をぎゅっと抱きしめる。華奢で柔らかい体だ。
「住良木辰之進、どうしちゃったの?」
「彩葉……」
「はい」
ふと、二人の関係は何だろうか、と辰之進は考えた。彩葉に聞いたなら迷わず「主従」か「取引先の人」と答えそうである。
婚約者でも恋人でもない。でも、彩葉を何度も抱いている。
セフレか!? と、辰之進の目が見ひらかれる。
先日スマホで流し読みした「体からの関係を恋人同士に昇華させるのは難しいのです。だから、セフレになってはいけないのです」という恋愛の達人とやらの記事が脳裏によみがえる。
いやいやセフレじゃないし! と、懸命に否定してみる。。
が、彩葉のことが好きで抱いているのは辰之進だが、彩葉の方は辰之進を拒み切れずに受け入れている節がある。だとしたらセフレですらない可能性すら、出てくるのだ。
メイド頭の九条さんあたりが聞いたら「何をいまさら」というだろう。
辰之進の胸の奥に、カッと炎が灯った。ポケットに、右手を突っ込む。
「お前は俺のものだ――誰にも渡さない」
「へ?」
微かな振動音を耳にした彩葉の顔が青ざめる。
「や、やだ、まさか……」
「正解」
内ポケットから取り出したソレはこのところ辰之進がお気に入りの、新しく購入したローターである。
振動の種類がたくさんあるため、彩葉は毎度毎度、翻弄されっぱなしである。しかもランダムモードにすればスイッチを入れる辰之進にもどんな振動なのかわからない。
「お断りよ!」
くるりと身を翻す彩葉があっという間に廊下を駆け抜ける。
「ま、まて!」
本気で彼女に走られたら追いつけないことを知っている辰之進は焦った。
「あー……動くな、命令だ。逃げるとお仕置きだ」
「ひゃう……」
ぴたり、と動きを止める彩葉を抱き寄せて手早くスカートを捲り上げる。拒むなよ、と囁けば、足の間に辰之進の手が入り込んでくるのを、彩葉は拒めずにいる。
「……お、さすがに潤ってはいないか……」
言いながら、辰之進が彩葉の片足を高く持ち上げた。
「ま、またここで? ど、どうするの、誰か来ちゃう……」
「大丈夫、お前が喘がなければ誰も来ない……もうわかってるだろ?」
容赦なくローターで彩葉の秘部を往復する。粘着質な水音がすぐにして、彩葉は思わず顔を背ける。その頬が上気している。
「よし、もういいだろう。これを入れるぞ……」
「あ。ああ……や、んーっ……」
小さいとはいえ、卵型のそれをあっさりと咥えこんだ彩葉に、辰之進は歓喜し、彩葉は絶望した。
「あう、ああ……」
「どれだけ潤っているのかよくわかるな。……淫らなメイドだな、彩葉?」
ぐん、と一瞬だけ強度を増した振動に、彩葉の白い太ももがびくっと引き攣った。彩葉の顔がどこか苦しそうで、辰之進は彩葉の足をゆっくりゆっくり床に下ろした。
「あ、ああ、つよ、い……」
はう、と彩葉が引き攣った声をあげる。
「やっぱり強すぎると……よくなさそうだな」
「う、うう……」
「このくらいは?」
「ひゃ、あああ……」
「まだ強いか……」
とってぇ、と、彩葉の声が震えて膝ががくがく震える。こんな彩葉の姿を見ることができるのが自分一人だと思うとたまらなく優越感がこみあげてくる。
「……しかし彩葉、こっちも触って欲しいと主張しているぞ?」
メイド服の上から、胸をぎゅっと揉むと彩葉の背が撓る。突起があるであろう辺りを指先でくるくるこね回す。彩葉は刺激がもどかしいようだが、声を漏らすまいと必死である。
「誰も来そうにないな」
「……馬鹿社長! 変態っ」
「いいか、このまま俺の寝室まで歩け。途中でローターを落としたら、お仕置きだぞ」
「ん、な、わかって……ます……」
さぁ歩け、と、彩葉の腰のあたりをポンポンと叩く。
外からの刺激と、隘路で震える異物、更には短いスカートに職場――誰ともすれ違いませんように、と、彩葉が必死で祈り続けているのがわかる。
「彩葉、気持ちいいだろう?」
「……そ、んな、わけ……」
真っ赤な顔で睨む彩葉が可愛くて、辰之進は彩葉にありったけの想いを込めてキスをした。
「どうしたの?」
「いや……」
ナカゾノの御曹司が彩葉にちょっかいをかけた、それがどうにも許せない。
だがそれは、彩葉をいじめていいのは俺だけだ、といった具合の、どうにも子供じみた嫉妬心だと気付いて辰之進は一人赤面する。
「俺としたことが……」
いつの間に彩葉にこんなに惚れてしまったのか自分でもわからない。
最初は、あまりの可愛さと巨乳からてっきり経験豊富だと勝手に思い込み、セフレくらいにできたらいいな、と最低なことを思いながらちょっかいをかけた。
すると、彼女は処女で――何を思ったのか、その身を差し出してきた。さらに無自覚ドMで、初めてだというのに辰之進の手で淫らに喘ぎまくった。
そんな彼女が可愛くて、自分の好みに仕立てるのが楽しかった。
それがいつの間にか彩葉を手放したくなくて、そばにいて欲しくて、妻にと欲した。
だが、彩葉があの男が良いと言うなら辰之進にそれを止める権利はない。
なにせ辰之進は彩葉に「結婚を申し込んだだけの男」で、結婚の承諾がまだどころか、恋人ですらない。
「さっさと、俺のものになれ……」
「な、なに?」
とことこと、無防備に近寄ってきて見つめてくる彩葉をぎゅっと抱きしめる。華奢で柔らかい体だ。
「住良木辰之進、どうしちゃったの?」
「彩葉……」
「はい」
ふと、二人の関係は何だろうか、と辰之進は考えた。彩葉に聞いたなら迷わず「主従」か「取引先の人」と答えそうである。
婚約者でも恋人でもない。でも、彩葉を何度も抱いている。
セフレか!? と、辰之進の目が見ひらかれる。
先日スマホで流し読みした「体からの関係を恋人同士に昇華させるのは難しいのです。だから、セフレになってはいけないのです」という恋愛の達人とやらの記事が脳裏によみがえる。
いやいやセフレじゃないし! と、懸命に否定してみる。。
が、彩葉のことが好きで抱いているのは辰之進だが、彩葉の方は辰之進を拒み切れずに受け入れている節がある。だとしたらセフレですらない可能性すら、出てくるのだ。
メイド頭の九条さんあたりが聞いたら「何をいまさら」というだろう。
辰之進の胸の奥に、カッと炎が灯った。ポケットに、右手を突っ込む。
「お前は俺のものだ――誰にも渡さない」
「へ?」
微かな振動音を耳にした彩葉の顔が青ざめる。
「や、やだ、まさか……」
「正解」
内ポケットから取り出したソレはこのところ辰之進がお気に入りの、新しく購入したローターである。
振動の種類がたくさんあるため、彩葉は毎度毎度、翻弄されっぱなしである。しかもランダムモードにすればスイッチを入れる辰之進にもどんな振動なのかわからない。
「お断りよ!」
くるりと身を翻す彩葉があっという間に廊下を駆け抜ける。
「ま、まて!」
本気で彼女に走られたら追いつけないことを知っている辰之進は焦った。
「あー……動くな、命令だ。逃げるとお仕置きだ」
「ひゃう……」
ぴたり、と動きを止める彩葉を抱き寄せて手早くスカートを捲り上げる。拒むなよ、と囁けば、足の間に辰之進の手が入り込んでくるのを、彩葉は拒めずにいる。
「……お、さすがに潤ってはいないか……」
言いながら、辰之進が彩葉の片足を高く持ち上げた。
「ま、またここで? ど、どうするの、誰か来ちゃう……」
「大丈夫、お前が喘がなければ誰も来ない……もうわかってるだろ?」
容赦なくローターで彩葉の秘部を往復する。粘着質な水音がすぐにして、彩葉は思わず顔を背ける。その頬が上気している。
「よし、もういいだろう。これを入れるぞ……」
「あ。ああ……や、んーっ……」
小さいとはいえ、卵型のそれをあっさりと咥えこんだ彩葉に、辰之進は歓喜し、彩葉は絶望した。
「あう、ああ……」
「どれだけ潤っているのかよくわかるな。……淫らなメイドだな、彩葉?」
ぐん、と一瞬だけ強度を増した振動に、彩葉の白い太ももがびくっと引き攣った。彩葉の顔がどこか苦しそうで、辰之進は彩葉の足をゆっくりゆっくり床に下ろした。
「あ、ああ、つよ、い……」
はう、と彩葉が引き攣った声をあげる。
「やっぱり強すぎると……よくなさそうだな」
「う、うう……」
「このくらいは?」
「ひゃ、あああ……」
「まだ強いか……」
とってぇ、と、彩葉の声が震えて膝ががくがく震える。こんな彩葉の姿を見ることができるのが自分一人だと思うとたまらなく優越感がこみあげてくる。
「……しかし彩葉、こっちも触って欲しいと主張しているぞ?」
メイド服の上から、胸をぎゅっと揉むと彩葉の背が撓る。突起があるであろう辺りを指先でくるくるこね回す。彩葉は刺激がもどかしいようだが、声を漏らすまいと必死である。
「誰も来そうにないな」
「……馬鹿社長! 変態っ」
「いいか、このまま俺の寝室まで歩け。途中でローターを落としたら、お仕置きだぞ」
「ん、な、わかって……ます……」
さぁ歩け、と、彩葉の腰のあたりをポンポンと叩く。
外からの刺激と、隘路で震える異物、更には短いスカートに職場――誰ともすれ違いませんように、と、彩葉が必死で祈り続けているのがわかる。
「彩葉、気持ちいいだろう?」
「……そ、んな、わけ……」
真っ赤な顔で睨む彩葉が可愛くて、辰之進は彩葉にありったけの想いを込めてキスをした。
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