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二章※1話以降現在推敲中

13話

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13話
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 このまま、ベットで横になってしまいたい気分だ。
 しかし、そう言う訳にも行かない。
 この後、スラムの方まで行かなきゃならない。

 今日の朝、午後に行くってボスに言っちゃったからね。
 流石にそれをすっぽかすつもりはない。
 いや他の予定ならすっぽかしてたかもしれないけど。

 今回だけは、ね?

 スラムなんてあんな場所、向かう予定があると言うだけで普段なら鬱だ。
 が、今回ばかりはそうでもない。
 今日、私のことを案内してくれた男の子が待っているのだ。

 これから付き人になる。
 私のお世話係としてだが。
 勿論、他意はない。

 今の所、予定だけど。
 そこはボスがうまくやってくれたと信じよう。
 大丈夫だよね?

 私が指名したって事実を伝えず。
 突然組織に加盟した用心棒へのお世話係への任命。
 ちょっと難易度高かったかもしれない。

 ま、彼は出来る子だ。
 スラムであそこまで成り上がったんだし。
 私のちょっとした無茶振りぐらい答えてほしい。

 もし失敗していたら……
 ま、ゆびの一本ぐらいで許してやろう。

 私も鬼じゃないからね。
 命まで取ったりはしない。

 実際問題、あの手の組織で上司からの命令に逆らうなんて無理だろうし。
 失敗はまずないだろうけどね。
 心の内で文句が出ることはあったとしても。

 そこらへんも上手くやってくれてたら、はなまるあげちゃう。
 一回ぐらいちゃんと用心棒として働いてあげてもいい。
 今の私は名ばかり用心棒で、ただ名前貸してお金搾り取ってるだけだからね。

 あ、そういえば宿。
 彼が付き人になるなら必要だよね?

 泊まるところ用意してないけど、どうしようか。
 流石に何処か宿取った方が良いよね?
 私の部屋の隣とか開いてたりするのかな?

 ……

 ま、別に取らなくてもいっか。
 お金もったいないしね。
 奴隷に思ったよりも使っちゃったし。

 いや、ないって訳じゃないけど。
 なんと言うか。
 ほら、お世話がかりな訳だし近くにいないとじゃん?

 お互いまだ子供だし。
 このシングルベットでも広さとしては十分でしょ。
 うん、寝れるはず。

 別に自分の欲望を優先させてる訳じゃないからね?
 あくまで金銭的な話。
 それに、その方が彼も喜んでくれるはず。

 ほら、
 ここの宿にもう一部屋取って泊めさせるのは金銭的な面でアレだし、
 安宿の床みたいなベットに寝かすのもかわいそうだし、

 あくまで合理的に考えてって話。
 安宿よりは絶対こっちの方が嬉しいでしょ?
 そう、だからこれは仕方ないことなのだ。

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