婚約破棄に全力感謝

あーもんど

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第二章

貴族達の悩み 2

 フェガロフォス国はもういつ戦争を仕掛けられるか分からない状態だ。
 だからこそ、貴族達は焦っている。
 早く他国へ逃げなくては、と。
 だが、逃げる先がないと来た。頭を抱える他ないだろう。
 いっそのこと、他国へ流れるのは諦めて無法地帯で自給自足の生活をするという選択もありますが、甘い蜜を吸って育ったこの方々にそんな暮らしが出来るとは思えません。正直、私もあまり自信ないですし。ですが、憧れたりはしますよ?誰にも縛られず、のんびりと過ごす生活には強い憧れを抱いていますが、『では、やりますか?』と問われれば躊躇ってしまう。
 別に家事をするのが嫌だとか、働くのが嫌だとかではない。ただ単に不安なのだ。自分が本当にそんな環境で生きていけるのかどうか。
 きっと、ルーナ様なら綺麗な笑みを浮かべながら『それは楽しそうですね。良いですよ、やりましょう』と二つ返事で承諾するんだろう。
 あの方は例え、地獄でも微笑みながら楽しそうに暮らしてそうだ。

「この国が滅ぼうとどうでも良いが、巻き添えを食らうのは御免だ!」

「そうだそうだ!大体、ライアン殿下があんな馬鹿な真似しなければ、こんなことにならなかったんだ!」

「噂によれば、地下牢へ入れられたらしいぞ。しかも、昨日王族用の牢屋から一般用の牢へ移されたらしい。なんでも反省の色が全くないとか」

「はぁ....。どうせ、反省以前に自分が仕出かしたことの重大さにすら気づいてないだろ」
 
 本来であれば、王族に対する悪口などは不敬罪と見なされても可笑しくないが、貴族達はもうそんなことも考えられないほど疲れきっていた。
 ここ数日、レナード陛下に何度も呼びつけられて無理難題を突き付けられていましたものね。
 例えば、七色もろこしを何とか3トン用意しろとか。普通に考えて無理に決まっているのに。保存しておいた七色もろこしはレナード陛下たちが食べ尽くし、ストックがない現状。仮にストックがあったとしても、保存していた七色もろこしの量はせいぜい50キロが限界だろう。

「はぁ....どうすれば良いんだ」

「どうするもこうするも....」  

「どうしようもない、よな....」

 ほとんどの貴族が意気消沈した。
 半ば諦めムードに入ってきている。
 私のように連れてこられた令嬢や令息達はそんな親を励ますように言葉をかけるが、そんなのはただの気休めでしかない。
 さて....どうしましょうか。
 私も本格的にこれからのことを考えなければなりませんね。
 さすがにこの若さで人生おじゃんになるのは御免なので。
 フェガロフォス国とともに滅ぶのは遠慮させてもらいます。
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