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3章
【80】集会。
しおりを挟む「どこで集会するんですかあ?」
集会当日、コリティスとルーシは近くで待機しておく事になった。
アタシは連絡係としてナミルに付いていく。
目立たない様にルーシのスキルで、体をハムスター位の大きさにして貰って、ナミルの谷間にイン。
「隣の酒場だってにゃ。」
ナミルがスカウトされた所ね。
そんな目立つ所で開催されるとは意外。
「酒場は開いてるんですかねえ。」
「営業してるらしいにゃよ。」
「なら普通のお客さんとして居れば目立たないですねえ。」
「大丈夫?2人じゃお子ちゃま扱いされちゃわにゃい?」
ナミルが意地悪にニタつく。
でも確かに2人だけだと子供だけに間違えられて入店拒否されかねないわね。
「ムッ。大丈夫ですよお。一応ギルドプレート持って来てますしい。」
ギルドに登録されている証のプレート。
ある程度身分証明になるし、基本ギルドは成人していないと登録出来ない。
ルーシは例外だったわね。
酒場は思ってたよりも奥行きがあって裏っかわの通りまであり、ナミルとアタシはそっちの扉から入る。
ルーシ達は表で待機してるんだけど、突入ってなってから裏に来たんじゃ時間掛かっちゃうかな。
突入するかは状況だけどルーシに表からのルートを探っといてもらおう。
扉を入ると直ぐにマッチョな男が2人。
ナミルが薄い木札を見せると左右にある扉の左側に通された。
木札にはドアノブと同じ絵が刻まれてて左側の魚だけ赤く色付けられている。
右が赤かったら右に通されたのかしらね。
扉の先にまた扉があって、ナミルは用意していた仮面を着けて次の扉を開ける。
仮面舞踏会みたいな目の回りだけ隠す仮面。
次の部屋にはテーブルが何本か置いてあって、そこでローブに着替えてる女性が数人。
知り合いなのかは知らないけど、みんな軽く会釈して着替えを続けてる。
体型は人それぞれだけど、みんな同じ職業なのかな?
ナミルの仮面と同じのを着けている。
ナミルも全裸になってローブを纏い、着て来た服はテーブルの上へ。
そして更に奥の扉から出て、右の階段を登る。
登った先はカーテンで区切られてて、下からの灯りを遮断してるみたい。
2階は所々に柱が建ってるけど、1つの大きな部屋になっている。
薄暗い灯りにお香の煙。
階段に背を向ける様にソファが並び、奥に1段高くなったステージっぽい区画。
ソファにはナミルと同じ仮面の女性の他に、道化師が着けてそうな仮面の人が複数人で座ってる。
道化師の仮面の人達もローブ姿で、男性だと思われる。
早くイチャイチャしたくてウズウズしてやがるわ。
ナミルは事前に説明されていたのか迷わずその奥に進んみ、ステージを向いて立つ。
隣にもう1人。
その子もナミルと同じ仮面で、不安そうにソワソワしていた。
「あなたも新人さん?」
ナミルがまともな口調で声を掛ける。
「あ、はい。。」
「私もなの。」
「堂々としてて凄いですね。」
「痛い事される訳じゃないみたいだからね。」
ナミルは新人さんの手を握ってあげてる。
「ありがとうございます。」
新人さんはそれが心強く感じたのかキョドらなくなった。
前に立って居るのは2人だけ。
「麗しき信徒の方々。」
他とは模様の違う仮面の男。声と体型がハッチャンぽい。
そいつが何やら口上を垂れてるけど、頭に入って来ない。
お香の薫りが強い所為かもしれない。
ナミルはまだハッキリしてそうだけど、隣の新人さんはちょっと目が虚ろになってきてる。
長時間嗅いでいるのは不味いかも。
「今宵は斎主様がお越し下さいました。」
ステージ上のお香の煙から突然背の高い人が現れ、どよめきが起きる。
背を向けて、同時に現れた三体の像に膝まづいたので顔はまだ確認出来てないけど、腰の曲がり方が特徴的。
刺青の男に似ている。
アタシはナミルの胸を押して知らせる。
身動いたのと間違われない様に、小刻みに5回。
押しただけだから注意してって伝わってるはず。緊急の時は鳴くか胸をかじるかする手筈だし。
「(十中八九アウトっぽいにゃ。ナナチャ、ルーシ達にスタンバイさせておいてにゃ。)」
ナミルが前を向いたまま、アタシにだけ聞こえる声で言う。
胸を押して返事してからルーシに念話する。
「ルーシ、」
「ナナチャ、どうしたの?」
「ナミルが異端ぽいから乗り込む準備しておいてって。」
「わかった。」
「どう?表の酒場からこれそう?」
「人がいっぱいだから騒ぎになっちゃうかも。」
「そっか。だったら裏からの方がいいのかな。」
「うん。裏に行っとくね。その時間はある?」
「大丈夫。今すぐ突入ではないみたいだし。」
「わかった。後、コリティスが何が異端ぽいのか分かるかって聞いてるけど、分かる?」
「うん。。たぶん三体ある像だと思う。」
三体の像は、真ん中のローブを纏った姿の一体が少し後ろに位置して三角に並んでる。
他の二体は裸で異形な姿をしている。
右の像は男で、ヘソの下まで伸びた髭がイチモツらしきモノに繋がってる。
そのイチモツらしきモノは地面まで届く長さで、3本もある。
左の像は女なのだろう。
乳房が6個あり、股が3つある。
アタシには2つの像が悪魔にしか見えないわ。
「新たな信徒は2人ですね?」
祈りを終えた斎主が振り替えり、新人さんとナミルを見る。
こいつ、仮面してない。
小じわの多い顔に、頬の刺青。間違いない。催眠掛けてきた野郎だ。
アタシはナミルの胸を甘噛みする。
「2人も父母神の御前で愛を育みましょう。」
ナミルと新人さんが振り替えり、直ぐ側のソファに座る道化仮面の男の前に膝まづく。
新人さんの目が決まっちゃってる。催眠に掛かってしまってるわ、きっと。
ナミル!
胸にかじり付いても無反応。
不味いわね、ナミルも催眠掛かっちゃってるわ。
「ルーシ、助けに来て!」
アタシは谷間から抜け出し、ナミルの頬に向かって尾っぽを振り回す。
バチン!
口が半開きだったから、いい音がした。
けど、1階の騒音の方が大きくてみんなそっちに気を取られてる。
「(ナナチャ、助かったにゃ。)」
ナミルが正気に戻ったみたい。良かった。
「みんにゃ動くな!異端審問官である!」
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