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25話①vs邪神(パラレルワールド)

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「さあ、始まりました。非現実的で最高のゲーム!リアリティゲーム!さあ、選手の皆様はご入場下さい!」

「へえ、観客も入れば、声もちゃんと響いている。しかも、五感に問題は無い。VRゲーム以上現実未満といった感じかな?いや、それよりももっと...もしかして、パラレルワールド?」

だけどそれなら、このゲームで死んでしまえば向こうの世界でも終わってしまう。

「正解!まあ、それに付け加えるとすれば、意識だけをこのパラレルワールドに呼び出し、こっちの世界専用のアバターに意識を組み込んだといった感じだよ。つまり、死んでも向こうではゲームをしていたに過ぎないから死ぬという心配は要らない!」

うーん...ゲームでいうプレイヤーのアバターになった感じかな?それに何だか違和感もある...まるで物語の話を舞台に自分の体がそれに応じて動いているみたいな感覚...もしかして...オリジナルかは分からないけど、いや...違う。勘違いしているんだ。自ら仮面を被った人形になっているんだ。

「私は私の意思に従う!」

パキ...パキパキ...パキンッ!

「なっ!まさか僕の魔法が破られるなんて。」

まず、分身を戻し、もう一度分身を復活させ、皆の仮面を外す。

「...どういうつもり?司会者...いや、お祖父ちゃんの真逆のような禍々しい存在...貴方、邪神?」

「おっと。もう気が付かれたか。予想以上だ。」
そう言うと、司会者の体から角や翼が生え、額には何かの紋章、目の下には魔力の反応がある模様が出てきた。

「やっぱあの姿は疲れるな。さてと、それじゃあゲームをしようか。ここは元々そういうところだからな。ただし、今回は俺が決めていいか?大丈夫だ。ゲームは一応全部見せてやる。」

「...見てから決めるよ。コロシアムとかがあるならば貴方に勝ち目は無いから。」

コロシアムで分身と力を合わせて会場内を聖属性の魔法を解放...つまり、聖女としての力を使えば邪神にダメージが入る。しかも、ステータスを考えれば確実に仕留められる。

「確かにそうだ。ほら、これが種目だよ。」

・逃○中
・陸上競技
・スピードアタック
・ゲーム

「...このゲームってのと陸上競技ってのは?」

他のやつはまあ、分かると思う。

「ああ、それは陸上競技の中から色んな競技が出るんだが、味方から何人か選出してお互い競いあうっていうものだ。ようは、何個かの種目を味方と一緒にクリアしていくってものだ。
んで、ゲームはまあ...普通にゲームで勝負だ。格闘でも恋愛でも冒険でも。どんな種類でも良いからそのゲームで勝負するって感じだ。」

「ふぅん...これって貴方が楽しみたいだけじゃないの?」

そうだとしか思えないんだけど。

「いや?この種目はお前のお祖父さんと武神、魔神、俺の4人で決めたものだ。俺はゲームを提案したが、他は武神が提案したものだ。他のふたりは設定を考えたって感じだな。まあ、一応賛成はしてくれていたぞ?」

あれ、そうなんだ。じゃあ別に良いかな?

「うん、これならまあ別に良いかな。良いよ。そっちが決めて。」

「了解。じゃあ...陸上競技にしようか。ああ、そうだ。俺も分身出していいか?」

ここは良いというべきだけど...

「貴方は神だよね?なら、1人で充分じゃない?」

「えぇ...こっちだって体力は減るんだけど...ま、まあ良いか。じゃあ始めようか。」
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