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3章:学園都市編
竜舎に行く前に
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時は遡って、始業式の日、俺シュンとリンが学園長室を退室した時に遡る。
俺が、ライナスに念話するとカフェテリアの外の席にいるとのことで合流する事にした。ライナスとイズミの居る席に合流した、俺たち。
俺の機嫌はもの凄く悪い。 イライラの頂点に達していたため俺はタバコも吸い始めている。
そんな俺に、誰も、俺に話かけてくる雰囲気では無いため、イズミがリンに聞いている。
「ここに来るちょっと前、ピンク色の髪をした女生徒が廊下を走っていてシュンとぶつかりそうだったんですよ。 シュンは咄嗟に避けてそのまま進もうとしたら、その女生徒が絡んできましてね。 シュンが武器で押さえて止めたんです。 すると、今度は、3人ぐらいの男子生徒が彼女のほうにきて、シュンに絡んだんですよね。 シュンが、”ウルセェ”と一喝して、さっさとこっちにきましたが。 なんか、偉そうなこといっましたね。。」
本当、いらっとするキラキラ集団に、あのピンク頭に俺はイライラしてた。
だが、リンの話を聞いたイズミが、少し強張った表情になって、心配そうに言うのだった。
「あなた達大丈夫? 多分、男子生徒の中に王子がいると思う。 噂で聞いたんだけど、王子とその取り巻きがピンクの髪の子にご執心らしい。 彼ら婚約者いるのにね。 ピンクの髪の子は、聖魔法の使い手で聖女だって言われているらしい。 王子の婚約者が咎めても友達とか言ってるし、彼女も彼女でお友達と仲良くしてるんですみたいな感じだと。 で、王子に一喝って後で問題になるかもよ。」
そういう奴らだったのかって思いつつ、リンが俺のほうを向いている。
「問題ってなんだ? たぶん、何もおこんねーぞ。 文句あんなら学園長に言えっていったし。」
そんな俺の対応に、リンも頷いている。
「あなた達と学園長の関係ってなに?」と突っ込んでくるイズミ。
リンはどう説明するのか悩んでいたみたいだ。 俺は、機嫌が悪いし、面倒だ。
「それは言えねぇー。 って、ライ、竜みに行くんだろ?」
話題変えたほうがいいしな。
そしたら、ライナスは目を輝かせて立ち上がり「竜!」といって竜舎の方へさっさと行くのだった。
俺達の会話は、聞いてなかったみたいだ。 この竜好きめ。
そんなライの姿を見て、俺はタバコの火を消した。
「リン、行くぞ」いうと、リンがイズミのほうを見ている。
なんとなくわかったので、「リン、先行くな」と俺は言って、リンとイズミを残して竜舎のほう急ぐライナスを追う事にした。
残ったリンは、これ以上イズミが学園長との関係について探れてもと思い、ギルドマスターが後継人である事と、ギルドマスターと学園長が懇意にしている関係から、入学時に学園長から何かあったら学園長に相談するように言われている事を伝える。
その説明にイズミは納得しつつも、それでも王子や貴族達がシュンに対して何かしてくるんではないかと心配しているようだったが、リンが大丈夫という言葉を半分信じている感じで、それ以降の追求をしなかった。
リンがイズミを気に入っているのは、引き際を見極めてくれるので、あまり面倒と思わないからだった。
◇◇◇
所変わって竜舎に来た竜騎士科10名。 が、いつも大人しい竜が騒がしい。
「マクレーン、 少し離れろ」とダンが言う
折角、竜に触れるチャンスがだったが、先生からの命令のため、仕方なくライナスが離れると、落ち着きを取り戻す竜たち。
「やっぱ嫌われてるよな。」
「あいつに近づく竜いるのか。」などいう他生徒達に見学者だ。
ライナスは大好きな竜が目の前にいるのに、触る事も近づく事もできず、かなりショックを受けてへこんでいる。 そして、独り離れた場所で、竜舎の説明と今後の予定を聞くライナスだった。
今後の予定とは、来週から、契約者のいない竜が集まる場所へ行き契約する。
その場所は、学園都市から馬車で5日かかる。 契約できなかったものは、召喚になり、その場で召喚することになる。 出発は、明後日だ。 その日、ライナスの運命が決まる。
俺が、ライナスに念話するとカフェテリアの外の席にいるとのことで合流する事にした。ライナスとイズミの居る席に合流した、俺たち。
俺の機嫌はもの凄く悪い。 イライラの頂点に達していたため俺はタバコも吸い始めている。
そんな俺に、誰も、俺に話かけてくる雰囲気では無いため、イズミがリンに聞いている。
「ここに来るちょっと前、ピンク色の髪をした女生徒が廊下を走っていてシュンとぶつかりそうだったんですよ。 シュンは咄嗟に避けてそのまま進もうとしたら、その女生徒が絡んできましてね。 シュンが武器で押さえて止めたんです。 すると、今度は、3人ぐらいの男子生徒が彼女のほうにきて、シュンに絡んだんですよね。 シュンが、”ウルセェ”と一喝して、さっさとこっちにきましたが。 なんか、偉そうなこといっましたね。。」
本当、いらっとするキラキラ集団に、あのピンク頭に俺はイライラしてた。
だが、リンの話を聞いたイズミが、少し強張った表情になって、心配そうに言うのだった。
「あなた達大丈夫? 多分、男子生徒の中に王子がいると思う。 噂で聞いたんだけど、王子とその取り巻きがピンクの髪の子にご執心らしい。 彼ら婚約者いるのにね。 ピンクの髪の子は、聖魔法の使い手で聖女だって言われているらしい。 王子の婚約者が咎めても友達とか言ってるし、彼女も彼女でお友達と仲良くしてるんですみたいな感じだと。 で、王子に一喝って後で問題になるかもよ。」
そういう奴らだったのかって思いつつ、リンが俺のほうを向いている。
「問題ってなんだ? たぶん、何もおこんねーぞ。 文句あんなら学園長に言えっていったし。」
そんな俺の対応に、リンも頷いている。
「あなた達と学園長の関係ってなに?」と突っ込んでくるイズミ。
リンはどう説明するのか悩んでいたみたいだ。 俺は、機嫌が悪いし、面倒だ。
「それは言えねぇー。 って、ライ、竜みに行くんだろ?」
話題変えたほうがいいしな。
そしたら、ライナスは目を輝かせて立ち上がり「竜!」といって竜舎の方へさっさと行くのだった。
俺達の会話は、聞いてなかったみたいだ。 この竜好きめ。
そんなライの姿を見て、俺はタバコの火を消した。
「リン、行くぞ」いうと、リンがイズミのほうを見ている。
なんとなくわかったので、「リン、先行くな」と俺は言って、リンとイズミを残して竜舎のほう急ぐライナスを追う事にした。
残ったリンは、これ以上イズミが学園長との関係について探れてもと思い、ギルドマスターが後継人である事と、ギルドマスターと学園長が懇意にしている関係から、入学時に学園長から何かあったら学園長に相談するように言われている事を伝える。
その説明にイズミは納得しつつも、それでも王子や貴族達がシュンに対して何かしてくるんではないかと心配しているようだったが、リンが大丈夫という言葉を半分信じている感じで、それ以降の追求をしなかった。
リンがイズミを気に入っているのは、引き際を見極めてくれるので、あまり面倒と思わないからだった。
◇◇◇
所変わって竜舎に来た竜騎士科10名。 が、いつも大人しい竜が騒がしい。
「マクレーン、 少し離れろ」とダンが言う
折角、竜に触れるチャンスがだったが、先生からの命令のため、仕方なくライナスが離れると、落ち着きを取り戻す竜たち。
「やっぱ嫌われてるよな。」
「あいつに近づく竜いるのか。」などいう他生徒達に見学者だ。
ライナスは大好きな竜が目の前にいるのに、触る事も近づく事もできず、かなりショックを受けてへこんでいる。 そして、独り離れた場所で、竜舎の説明と今後の予定を聞くライナスだった。
今後の予定とは、来週から、契約者のいない竜が集まる場所へ行き契約する。
その場所は、学園都市から馬車で5日かかる。 契約できなかったものは、召喚になり、その場で召喚することになる。 出発は、明後日だ。 その日、ライナスの運命が決まる。
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