悪役令嬢と言うか、悲劇のヒロインだよね！？

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「おい、女。お前平民の雑魚なんだろ。おえーー」

まってまて、このシーン。ゲームにねえぞ！

「あ、えーと困ったなーあ。ごめんちゃい」

「へーぇ、君が噂の平民ちゃん？」

え、悪役令嬢の婚約者の王子様やんけ！しかもこのセリフはヒロインとの初めての出会い。場所は違うはずやけど……まっ、良し！

「あ、そうですよ？」

「ふーん、全然可愛くない。もっと被害者ぶんないの？」

んんんん？このセリフは小説にないぞ!!

「は？え?え、誰」

え、何この冷たい生き物。王子は最初から最後までゲロ甘だったはず。
あんた王子様じゃないわね！王子はもっと優しくてイケメンでカッコイイはずなのに！！


「メイさん、この国の王子を知らないのですか?！それに誰だなんて、侮辱罪で牢屋に入れられます。王子、ご気分を概してしまい、誠に申し訳ありませんでした」

後ろから聞こえた声はメアリーの声だった。

周りの生徒が静まる中、メアリーは私と王子の間に立ち、膝を床に付けてーーー


土下座をした

は？は？はぁああ??

悪役令嬢だよね!?土下座させて扇子持ちながらおーほほほ！とか言っちゃう感じのヤベェ奴だよね!?

「この者は私のルームメイトで私が教育を命じられております。私の責任です」

あぁ、そうだった。ヒロインが平民なのに舞台である学園に入学するということで悪役令嬢が教育する様に学園長に命じられたんだ。

「そ、ならちゃんと教育しろよ。あと、平民風情が俺の婚約者に世話かけんなよ」

ええ!?こ、婚約者!?原作のゲームでは悪役令嬢はアルという婚約者が居た。そもそも王子は隠しキャラ的なポジションで攻略するのが難しいキャラで、女嫌いで婚約者なしの男キャラだったはず、、、

なんかバグってね？