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184 閑話 頑張るファリカちゃん! (18)

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184 閑話 頑張るファリカちゃん! (18)

「私は、皆様に負けませんわ。秘密チーム6レンジャーがお姉ちゃまを救うのです」

「おー」 「イエイー」 「やりますわ」 「やったるで」 「頑張るわ」
精霊さんとスライムちゃんが声をあげました。

「ねぇ。ねぇ。お嬢ちゃんは、エルーシアの妹さんなのさ?」

私に今まで見たことのない精霊さんが声をかけてきました。
「はい、エルーシアお姉ちゃまの妹のファリカです」

「では、ファリカ殿に聞く、あそこに飛んでいるのは人化している古竜様達かな?」

再び知らない精霊様に聞かれました。
私は目をこらして空をみました。
「あそこに固まっている4人は古竜様です。馬車のずっと上にいるので、ここからでは、誰が誰だがわからないのです」

「そうなのさ。でも古竜様の奧の空にいるあの子がファリカちゃんに用事があるみたいなのさ。よんでもいいかな?」

「はい」

ブーーーーーン!
空に飛んでいた子が私の前に来ました。

最初はきょっどていたけれども、体制を立て直し
「ファリカ様。私はエルーシア様の影です。
ファリカ様と精霊様そしてスライム様にお願いがあります」
その子は片膝を地につけ頭を下げています。

「うん。私に出来ることなら何でもしますよ」

「ありがとうございます。
実はファリカ様も心配されているようですが、エルーシアが作られた武器に空気砲という魔導具がございます」

「お姉ちゃまとレオンが森で試していた魔導具ですね?」

「はい。その空気砲なのですが、今エルーシア様が装備されています。
空気砲なのですが、我々が呼吸するときに必要な空気の成分を変更する事が出来きます。そこで、エルーシア様は、酸素というものを空気中から少なくすることで、人間が呼吸すると意識をなくすことが出来るようになったのです」

「さんそ?よくわからないですけれどそれがないと生きていけないのですね」

「はいその通りです。
しかし、その空気砲なのですが、その酸素を全てなくしてしまうので、空気砲を打たれた者が意識をなくすだけでなく、永遠に意識をなくしてしまう可能性があるのです」

「そうですよね。森でこっそり見ていたときに魔物や動物が息をひきとった時が結構ありました。ですから私はお姉ちゃまが、あの武器を使うと人を殺めてしまう可能性があると心配しはじめたのです」

「さすが、ファリカ様。その通りでございます」

「エッヘン」

「そこで、今日はファリカ様が、精霊様達とお友達になったと聞きましたのでお願いにきました」

「時間が無いわ、そのお願いって教えて」

「ファリカ様が精霊様達にお願いして、悪者達の周りから空気中の酸素をごっそり減らして悪者達の意識を奪って欲しいのです。
しかも時間は60秒から90秒です。
そして、もし失敗したら闇の精霊様のお力で悪者達の精神を一時的に壊して欲しいのです。
光りの精霊様は、誰も死なないように聖属性魔法を行使していただきたいのです」

「うん。いいよ。大丈夫だよね精霊さん」
「「「「「「うん、大丈夫!ファリカちゃんのお手伝いをするよ」」」」」」

「うんありがとう。では今から秘密チーム6レンジャーを辞めて、
『秘密戦隊8レンジャー』を始動します!』

と私が宣言すると
「では、お願いいたします。私は持ち場に戻りますので、精霊様もとの場所に戻してください」
ブーーーーーン!
その場からあの子がいなくなりました。
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