嘘告されたので、理想の恋人を演じてみました

 私、ブリジットは魔王の遺物である“魔眼”をもって生まれ、人の心を読むことができる。その真っ赤な瞳は国家に重用されると同時に、バケモノと恐れられた。平民の両親に貴族の家に売られ、侯爵令嬢として生きてきた。ある日、騎士科のアルセーヌから校舎裏に呼び出された。

「ブリジット嬢、ずっと前からお慕いしておりました。俺とお付き合いしてください。」
(ああ、変な賭けしなきゃよかった。どうして、俺が魔眼持ちに告らなきゃいけないんだ。)

 ……なるほど、これは“嘘告”というやつか。

 私は魔眼を活かして、学園卒業後は国の諜報員として働くことが決まっている。でもその前に少し、普通の女の子らしいことがしたかった。

「はい、分かりました。アルセーヌ様、お付き合いしましょう。」

 そんな退屈しのぎに始めた恋人ごっこが、やがて真実の愛に変わる!?
 嘘告から始まる純愛ラブストーリー!

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