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本編
24*
しおりを挟む近づいてきた義輝の整った顔に自分の顔が熱くなる。そんな俺の様子なんて気づいていないのかスンスンと匂いを嗅いでいる。
「愉しみは取っておくつもりだったんだけどな…この短時間で思ったより進んでいるみたいだからー…次の段階に進んでみようか」
そう言ってクスリと笑った義輝に嫌な予感がしたのは間違いではなかった。
ヒョイっと抱きあげられた俺はそのまま浴室へと連れて行かれた…そして、身につけていたものを剥ぎ取られ、義輝も俺も全裸になった。
シャワーのところまでくると義輝はしゃがむ。俺は向かい合うように抱っこされていたので、そのまま跨り義輝を椅子にしているようなものだった…
浴室の棚にあったチューブの容器を義輝は手に取った。
初めて見るジェル状の液体にますます嫌な予感が強くなる。違っていてほしくて思わず義輝に聞いた。
「えっと…何か嫌な予感がー…」
「嫌な予感、ねぇ…でもちゃんと洗浄しておかないと恥ずかしい思いをするのは修兵だよ?俺は別にベッドが汚れようが気にしないけどね~」
何言ってるんだコイツという顔をした義輝が放った言葉に自分の顔が引きつった感覚がある。
「洗浄…」
放心状態になった俺を気にする事なく進めていく。義輝は利き手にゴムを履くとジェル状のモノを馴染ませている。
ゴムとジェル状の物から奏でられる卑猥な音が浴室を満たしていく中…俺の身体も心も緊張でガチガチに固まってしまっていた…
「ん…ぁ…よ、しき!!」
義輝は構う事なく俺の首筋に舌を這わせてきた。ゾワゾワとした感覚に出した事のないような声が自分から出た。
暫くピチャピチャ舐められていると不意に下へ違和感がキた。自身のナカでグチョグチョと音が奏でられている。
多少の違和感はあるものの痛みなんて全くなく、すんなりと義輝の長い指を受け入れたソコに何とも言えなくなった。
「ん…んんっ…ぁ…や、だ…」
違和感が強い。蠢く2本の指が容赦なくナカを蹂躙しビチャビチャと落ちたものをシャワーが洗い流していく。
息も絶え絶えになった頃…ナカから指が出て行った。
「こんなものかな…修兵、大丈夫?」
「っ…だ、いじょ、ぶ…じゃない…」
そう言って睨み付けると妖しい笑みが返ってきた。義輝はゴムを取り外すと、その辺に無造作に捨て置き、俺を抱き上げたまま立ち上がった。
服を着ることなく全裸で脱衣室を出ると、そのまま寝室へと入った。
濡れたままの身体で寝室へと入ると室内は適切な室温で保たれていた。義輝は気にした様子もなく俺をベッドの上へと座らす。素肌に直接触れるシーツの感触に恥ずかしさが増す。
「よ、よしき?まさか…」
「ふふ、そのまさかだよ」
なんて言いながら手のひらサイズの平べったいアルミ製のスクリュー缶を持ってきた。
物々しい雰囲気に逃げ腰になるが、義輝は片腕だけで容易に俺の動きを封じてくる。
「えっと…拒否権は?」
「あるとでも?」
「………いや、でも…」
「大丈夫、大丈夫。抵抗しなければ痛くはしないから、イイ子にしててね~」
モゴモゴと言っていると、そう言われて、ころりと転がされうつ伏せにされた。
そして、膝を立たされお尻を高く突き出す体勢にされた。恥ずかしい部分が義輝の眼前に晒される。その恥ずかしい体勢に涙が出そうになった。
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