転生したら従者になった話

涼音

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それぞれ配られたバングルを嵌め、新歓が始まった
「ハオ、何色」
「青.....」
「俺もだよ」

ハオは身体へ以外のエンチャント系の魔術が苦手だから、ターゲット側をやりたかったんだと思う

「こればかりは運だから仕方ないな」
シアン様はどっちだろうか
前に話したシアン様がシューターで俺がターゲットだったらって約束は、この時点で壊れた。

「ユラー、俺ターゲットだったー。ユラは?」
うわちゃあ
「私は青ですよ」
「はー、じゃあ、約束は無しか」
シアン様は分かり易く落胆する。
運だから仕方ないとは言え、俺も正直シアン様との勝負が楽しみだったからちょっと悲しい。

「ではこうしましょう。私がシアン様を狙います。私から逃げ切れたらシアン様のお願いを聞きます。他の者に撃たれたら無効です」
「ノった。全力で逃げてやるからな」
「えぇ、頑張って下さい」

そう言って、アシュと二人で舞台へ飛び降りて行った。

「やれやれ、俺はターゲットかよ。アルビーとシエルビは?」
「私はシューター、シエルはターゲットです」


オーファミルの従者ユンはシューター、ティファ様の従者リンハはターゲット、アイネはシューターだ。


「ま、お互い立場関係無く頑張ろうぜ」

そう言って、オーファミル様も2階から飛び降り、黄色い歓声を浴びながら舞台に向かった。
それに続き各々舞台に向かい、残ったのは俺とハオになった。

「ハオはどうする?俺と行動するか?」
「いや、俺も一人で頑張ってみる。もし、俺がヒット数勝ったら、俺と付き合って欲しい....」

へ?
「付き合うってあの付き合う?」
恋人って意味で?

「あぁ」
「マジかよーー」
「考えてみてくれ」
そう言ってハオも飛び降りて行ってしまい、残ったのは俺一人となった

「やあやあ、モテるって罪だね~」
1人呆然としてたら、肩に誰かの腕が乗った
オレンジ髪のチャラそうな人がいつの間にか近くに来ていた。
この階にいるという事は、4年なんだろう
チャラそうなのにSクラスとは中々だな

「モテるって言っても、ハオだけじゃ無いですか」
「え、もしかして無自覚?ウケんだけど」
ケラケラと笑われる。

「君、初等部から有名だよ。エロいし美人だって」
「冗談は辞めて下さい」
「冗談じゃ無いのに.....」
てか、馴れ馴れしくするの辞めてくれ

「ジンガ早く来い。置いてくぞ」
「あ、イーリン待ってー」

ジンガと呼ばれたチャラ男は白髪の左目眼帯のクール系イケメンとこれまた飛び降りて行った。
ジンガ?どっかで聞いた名だな....
つか、皆んなポンポン飛び降りるけど、ここ結構な高さ___5m程___あるのは知っておいて欲しい。俺も飛び降りるけども。


1人寂しく舞台へ道具を貰いに行った








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