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王宮ゴシップライターですが、イケメン監察官にバレたら監察補佐に指名されちゃいました
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王宮東棟の人通りのない夜の廊下をウロウロとする侍女の姿があった。
「ないったら、ない~!私のノートどこにいっちゃったの~!!」
気づいたら腰ポーチのフタが開いていた。で、先日、この辺りにネタ帳を落としたと思われる。
(あれを見られたらマズすぎるのに!)
ツェツィーリエは目を皿にしてノートを探していた。
落としたネタ帳に書いてあるのは、この王宮内で見聞きしたネタだ。あんなのを人に知られたら、侍女職をクビになるどころか罰せられる可能性大。
(出てこ~い!)
――ツェツィーリエは没落気味の子爵令嬢で、苦しい実家の生活を助けるために学園を卒業してすぐに王宮で侍女として働いていた。
成績優秀で文章を書くのが好きだったから、新聞社でバリバリと働いてみたいという気持ちがあった。でも、時代は礼法をわきまえている女性を求めている。
(でも、書くのをやめたくない!)
ということで、王宮で見聞きしたことを書いてやろうと決めた。
事実にはこだわり、嘘はかかない。
侍女として働きながら、密かにゴシップ誌で匿名ライターとして活動するのに意外とやりがいを感じていたこの頃だったのだが……。
なのに、ネタ帳を落とした。かなりマズイ。
(王宮にライターが潜んでいる、と言っているようなものじゃないの)
落としたと思われる場所は、王宮住まいをしている者しか立ち入れない場所だ。自ずと疑わしき人物は絞られてしまう。
(ノート、見つかれ見つかれ)
「そこで何をしている?」
「ひえっ!」
自分が見つけられて飛び上がった。
現れたのは背が高くスラリとしている男性だ。月明かりで逆行だからよく顔が見えない。
「わ、私はアンゼルマ様から本を借りて来るように言われてここを通っただけでございます」
「何?アンゼルマ様の侍女か?」
「はい。ツェツィーリエと申しまして、アンペール子爵家の者です」
「ああ、あの没落気味の……いや、失礼。私はフランツ=バルビットだ」
軽く頭を下げる。
彼は、確かバルビット伯爵家の次男で風紀監察官をしている男だ。切れ長な目元と端正な顔立ちで、侍女たちからもキャーキャー言われている。
(ヤバ……私的には会いたくない人なんだけど)
ネタ帳には彼のこともバッチリ書いてある。
「……というわけでして、たいへん急いでおりまして。失礼いたします!」
ツェツィーリエは軽くスカートの裾をつまむと、急いでお辞儀をして立ち去ろうとした。
「ちょっと待て」
鋭い声にピタリと足が止まる。仕方なく、ゆっくりと振り返った。
「君、“本”を持っていないじゃないか。本が見当たらないのはおかしい」
「これから借りにいくところだったんです……」
「アンゼルマ様の侍女は間抜けなのか?図書室はすでに閉まっている」
フランツはジロジロとツェツィーリエを見た。
(な、なにこの人、何気に失礼!)
暗いのをいいことに、ツェツィーリエは思い切り眉間にしわを寄せた。
「実はな、ここでとある物を拾った。それには、ゴシップ誌に載りそうな内容が書かれていてな、この私のことも書かれていた。……というわけで、怪しい者は厳しく尋問することにしている」
「め、迷惑な。私は知りません」
白を切る。
「私は、風紀監察官だ。そんな自分がゴシップ誌などに載るわけにはいかないんだが」
「な、なんで私にそんなお話をするのですか?」
指先をもぞもぞ動かしながら尋ねた。
「私はな、君の書く字をよく知っている。業務報告書のチェックは私もしているのを知らないようだな。君の業務報告書とネタ帳の文字が一致している。意味はわかるな?」
「……!」
正体バレしていて言葉を失う。
「わ、私をどうしようと?お言葉ですが、私はあんな娯楽誌でも事実だけを書くようにしています。それに、報酬分は家に送金していて……大目にみてもらえないでしょうか?」
「人の個人的な情報を売って得た金だぞ?」
「うちの実家が没落気味だと知っているではないですか。まだ幼い弟と妹がいるんです。……それに、あれは私のやりがいでもあるんです……」
「君の個人的な理由じゃないか」
月明かりに反射する彼のダークグリーンの瞳が冷たさを放っている。
(もう終わりだわ)
顔を固まらせ下を向いた。
「……だが、私も悪魔ではない。条件を出そう」
「じ、条件?私にできることでお願いします。愛人になれとか、そういう方向は勘弁してください!」
「君……なかなか失礼だな」
フランツはモテ男だから下心があるのではないかとつい口走ってしまった。だが、なんだか声を引くしたところを見ると、怒っているらしい。
「私の仕事は、王宮内の秩序を守ることだ。不埒なやつらと一緒にしないでくれたまえ。条件を持ち出したのには理由があるからだ。……ノートを見る限り、君は観察眼がなかなかのものだ。だから、私の“監察補佐”として働け。報酬も支払ってやろう」
「えぇ!? 」
「ライターを続けたいならばそちらも続けてもいい。だが、私が精査したもののみ許可する。あと、私については一切、書くな」
「え、めちゃくちゃ好条件じゃないですか。お金が増えるってことですよね」
「それに、私の仕事を手伝うという名誉も得られる」
笑わせようとして言ったのかと思ったが、彼は真顔だった。
(でも、確かに観察補佐なんて私が認められたってことよね)
フランツの提案は、ツェツィーリエの好奇心を刺激しまくった。
「嬉しそうだな。やる、ということでいいな?」
「はい!ありがとうございます」
フランツの目が柔らかく細まったが、暗い中ではツェツィーリエは気付かない。
「では、さっそく仕事をしてもらうぞ」
「え、もうお仕事ですか?」
展開の早さに戸惑った。
「君のネタ帳に“女王陛下の侍医が美女と密会”とあったな?その美女は王弟の親類だ。きな臭いだろ?君のゴシップネタは深刻な事件になるかもしれない」
「え、まさか……」
予想しない話に頬がこわばる。
「これから確認することがたくさんある。君も忙しくなるな」
これはもはや、ゴシップの範疇外なんじゃ……と思いつつ、フランツに言われるまま新たな仕事をすることになったのだった。
――最近、侍女たちの集う休憩所ではこんな話がささやかれている。
「フランツ様とツェツィーリエさん、よく一緒にいるのに、なぜ記事にならないのかしらね?」
「さすがに風紀監察官のことをネタにするのはマズイと思っているのではないかしら?」
そんな侍女たちの噂を背に、ツェツィーリエは今日も書類を抱えて東棟へ向かっていた。フランツに提出する定期報告だ。
いつものように扉をノックをしてフランツの執務室に入る。彼はペンを走らせていたが、顔を上げた。
「おお、来たか。例の件の続報、気になっていたんだ」
現在、派手に高位令息たちに近づいている美女について調査中である。ちなみに、王弟案件の方は、ただのゴシップで平和に終わってホッとした。
「はい。あの美女、どうやら様々な令息を骨抜きにしているみたいで、庭でよく密会をしています。さすがのフランツ様も狙われたら落ちちゃうかもしれませんね」
「そんなわけない」
「なぜです?」
フランツが席を立つと、ツェツィーリエに近づいてくる。
「私は、美しさだけでなく、観察眼と文才のある女性の方が断然、惹かれるな」
「そ、それはどういう……」
目の前でダークグリーンの瞳が妖しく揺れた。
「君は、案外、自分のことには鈍いのだな。こうしたら分かるか?」
フランツはツェツィーリエの髪をすくうとキスして見せた。
「……なんの謀略ですか?」
「疑い深い性格だな」
笑みを深めると、フランツはツェツィーリエを抱き寄せて意地悪く微笑んで見せたのだった。
「ないったら、ない~!私のノートどこにいっちゃったの~!!」
気づいたら腰ポーチのフタが開いていた。で、先日、この辺りにネタ帳を落としたと思われる。
(あれを見られたらマズすぎるのに!)
ツェツィーリエは目を皿にしてノートを探していた。
落としたネタ帳に書いてあるのは、この王宮内で見聞きしたネタだ。あんなのを人に知られたら、侍女職をクビになるどころか罰せられる可能性大。
(出てこ~い!)
――ツェツィーリエは没落気味の子爵令嬢で、苦しい実家の生活を助けるために学園を卒業してすぐに王宮で侍女として働いていた。
成績優秀で文章を書くのが好きだったから、新聞社でバリバリと働いてみたいという気持ちがあった。でも、時代は礼法をわきまえている女性を求めている。
(でも、書くのをやめたくない!)
ということで、王宮で見聞きしたことを書いてやろうと決めた。
事実にはこだわり、嘘はかかない。
侍女として働きながら、密かにゴシップ誌で匿名ライターとして活動するのに意外とやりがいを感じていたこの頃だったのだが……。
なのに、ネタ帳を落とした。かなりマズイ。
(王宮にライターが潜んでいる、と言っているようなものじゃないの)
落としたと思われる場所は、王宮住まいをしている者しか立ち入れない場所だ。自ずと疑わしき人物は絞られてしまう。
(ノート、見つかれ見つかれ)
「そこで何をしている?」
「ひえっ!」
自分が見つけられて飛び上がった。
現れたのは背が高くスラリとしている男性だ。月明かりで逆行だからよく顔が見えない。
「わ、私はアンゼルマ様から本を借りて来るように言われてここを通っただけでございます」
「何?アンゼルマ様の侍女か?」
「はい。ツェツィーリエと申しまして、アンペール子爵家の者です」
「ああ、あの没落気味の……いや、失礼。私はフランツ=バルビットだ」
軽く頭を下げる。
彼は、確かバルビット伯爵家の次男で風紀監察官をしている男だ。切れ長な目元と端正な顔立ちで、侍女たちからもキャーキャー言われている。
(ヤバ……私的には会いたくない人なんだけど)
ネタ帳には彼のこともバッチリ書いてある。
「……というわけでして、たいへん急いでおりまして。失礼いたします!」
ツェツィーリエは軽くスカートの裾をつまむと、急いでお辞儀をして立ち去ろうとした。
「ちょっと待て」
鋭い声にピタリと足が止まる。仕方なく、ゆっくりと振り返った。
「君、“本”を持っていないじゃないか。本が見当たらないのはおかしい」
「これから借りにいくところだったんです……」
「アンゼルマ様の侍女は間抜けなのか?図書室はすでに閉まっている」
フランツはジロジロとツェツィーリエを見た。
(な、なにこの人、何気に失礼!)
暗いのをいいことに、ツェツィーリエは思い切り眉間にしわを寄せた。
「実はな、ここでとある物を拾った。それには、ゴシップ誌に載りそうな内容が書かれていてな、この私のことも書かれていた。……というわけで、怪しい者は厳しく尋問することにしている」
「め、迷惑な。私は知りません」
白を切る。
「私は、風紀監察官だ。そんな自分がゴシップ誌などに載るわけにはいかないんだが」
「な、なんで私にそんなお話をするのですか?」
指先をもぞもぞ動かしながら尋ねた。
「私はな、君の書く字をよく知っている。業務報告書のチェックは私もしているのを知らないようだな。君の業務報告書とネタ帳の文字が一致している。意味はわかるな?」
「……!」
正体バレしていて言葉を失う。
「わ、私をどうしようと?お言葉ですが、私はあんな娯楽誌でも事実だけを書くようにしています。それに、報酬分は家に送金していて……大目にみてもらえないでしょうか?」
「人の個人的な情報を売って得た金だぞ?」
「うちの実家が没落気味だと知っているではないですか。まだ幼い弟と妹がいるんです。……それに、あれは私のやりがいでもあるんです……」
「君の個人的な理由じゃないか」
月明かりに反射する彼のダークグリーンの瞳が冷たさを放っている。
(もう終わりだわ)
顔を固まらせ下を向いた。
「……だが、私も悪魔ではない。条件を出そう」
「じ、条件?私にできることでお願いします。愛人になれとか、そういう方向は勘弁してください!」
「君……なかなか失礼だな」
フランツはモテ男だから下心があるのではないかとつい口走ってしまった。だが、なんだか声を引くしたところを見ると、怒っているらしい。
「私の仕事は、王宮内の秩序を守ることだ。不埒なやつらと一緒にしないでくれたまえ。条件を持ち出したのには理由があるからだ。……ノートを見る限り、君は観察眼がなかなかのものだ。だから、私の“監察補佐”として働け。報酬も支払ってやろう」
「えぇ!? 」
「ライターを続けたいならばそちらも続けてもいい。だが、私が精査したもののみ許可する。あと、私については一切、書くな」
「え、めちゃくちゃ好条件じゃないですか。お金が増えるってことですよね」
「それに、私の仕事を手伝うという名誉も得られる」
笑わせようとして言ったのかと思ったが、彼は真顔だった。
(でも、確かに観察補佐なんて私が認められたってことよね)
フランツの提案は、ツェツィーリエの好奇心を刺激しまくった。
「嬉しそうだな。やる、ということでいいな?」
「はい!ありがとうございます」
フランツの目が柔らかく細まったが、暗い中ではツェツィーリエは気付かない。
「では、さっそく仕事をしてもらうぞ」
「え、もうお仕事ですか?」
展開の早さに戸惑った。
「君のネタ帳に“女王陛下の侍医が美女と密会”とあったな?その美女は王弟の親類だ。きな臭いだろ?君のゴシップネタは深刻な事件になるかもしれない」
「え、まさか……」
予想しない話に頬がこわばる。
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これはもはや、ゴシップの範疇外なんじゃ……と思いつつ、フランツに言われるまま新たな仕事をすることになったのだった。
――最近、侍女たちの集う休憩所ではこんな話がささやかれている。
「フランツ様とツェツィーリエさん、よく一緒にいるのに、なぜ記事にならないのかしらね?」
「さすがに風紀監察官のことをネタにするのはマズイと思っているのではないかしら?」
そんな侍女たちの噂を背に、ツェツィーリエは今日も書類を抱えて東棟へ向かっていた。フランツに提出する定期報告だ。
いつものように扉をノックをしてフランツの執務室に入る。彼はペンを走らせていたが、顔を上げた。
「おお、来たか。例の件の続報、気になっていたんだ」
現在、派手に高位令息たちに近づいている美女について調査中である。ちなみに、王弟案件の方は、ただのゴシップで平和に終わってホッとした。
「はい。あの美女、どうやら様々な令息を骨抜きにしているみたいで、庭でよく密会をしています。さすがのフランツ様も狙われたら落ちちゃうかもしれませんね」
「そんなわけない」
「なぜです?」
フランツが席を立つと、ツェツィーリエに近づいてくる。
「私は、美しさだけでなく、観察眼と文才のある女性の方が断然、惹かれるな」
「そ、それはどういう……」
目の前でダークグリーンの瞳が妖しく揺れた。
「君は、案外、自分のことには鈍いのだな。こうしたら分かるか?」
フランツはツェツィーリエの髪をすくうとキスして見せた。
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