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第3章 別れと旅立ち――白豚と龍帝――
23※☆
しおりを挟む城の壁が壊れたと思ったら、助けに来たのは一匹の巨大な龍。
とぐろをまいて蠢く、そいつに驚いて、部屋の中にいた、領主の息子・桂香は姿を消した。
最初は驚いていた蘭花だったが――他の妖たちとは違い、龍に対して不思議と嫌な気持ちはわかない。
「貴方は……?」
尋ね返すが、言葉を発することが出来ないのだろう。
返事がないまま、先ほどまで寝かされていたベッドに横たえられた。
怪しげな香を嗅がされ、火照った身体のままの蘭花は、潤んだ瞳で龍を見上げる。
黒光する鱗に、碧の瞳。
じっと見ていると、ちろちろした舌が彼女の肌を嬲りはじめた。
「ひゃっ……あっ、んんっ……」
ちろちろとした赤いそれは、彼女の身体を舐めまわし続ける。
割れた壁から、夜風がびゅうっと吹いてきた。
「ひゃっ、あっ、ああっ、んっ……」
蘭花は眉をひそめ、懊悩な声を上げた。
竜の唾液でべっとりと濡れた身体は、灯篭の光に艶めかしく照らされる。
「えっ……ちょっ……ひゃあっ……!」
あげく舌は、蜜を垂れ流す脚の間に、ぬっと伸びた。
そのまま花唇を割る。紅く色づいた肥大した花びらの上を、真っ赤な粘膜が蠢いた。
悩まし気な声を上げ続けながら、蘭花は相手の顔を見上げる。
なんだか龍の碧の瞳が――。
(間違いない! このいやらしい目つきは――)
同居人の天狼に他ならない――!
「やぁあっ、天狼! ちょっと、止めて!! 止めなさい!!」
だが、叫ぶと龍はなぜか気を良くして、ますます舌の動きを増してくる。
膨らんだ芽を集中的になめられて、蘭花は喘いだ。
(この調子に乗った感じ、間違いない)
「ひゃあっ……! ちょっと止めっ……! ひあっ、ああっ……!」
止めてというのに舌の動きは止まず、結局、香を盛られた身体は容易に達してしまった。
びくびくと蘭花の四肢が白魚のように跳ねあがる。
「あ……ああっ……」
ちろちろした舌は、愛蜜を舐って啜った。
触れられるだけで、体がまた反応する。
「ひあっ……」
竜の舌が、蘭花のまだ開かれたことのない女芯に侵入をし、ぬるぬると解してきた。
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