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第7章 青焔将軍の妻
第59話 夫は嫉妬を隠せない6※
しおりを挟む(イリョスのこと全く考えていないと言ったら嘘になる。でも、それは、前も言ったけど――)
戸惑うフィオーレを、獰猛な獣のようなデュランダルは逃さない。
「あ……あの……ひゃっ……! はふ……あっ……あんっ……」
下着の脇から、彼の大きな手が侵入して、彼女の水蜜桃のような臀部を撫でさする。
絶え間なく快楽を与えられ、廊下だということも忘れて、フィオーレは喘ぐ。
「ずっと今まで、あいつに優しくしてたのかと思ったら――頭がおかしくなりそうだ――俺がこんなに愛してるのは、お前が初めてなのに――お前は違うんだって思ったら、もう、どうしようもねぇ――」
そうしてフィオーレの唇は、またもやデュランダルに塞がれてしまう。
「はぅ……あ……む……んんっ――はっ、ああっ……」
下着の脇から、彼の指が侵入し狭穴への出し入れを繰り返す。
くちゅり、くちゅり、と水音が廊下中に響きわたっていった。
スカートを持ち上げられ、その中でデュランダルが熱塊を取り出す。
「はあ……フィオ――挿れるぞ――」
「あ……デュラン様……待って……部屋の、中……に――きゃうっ――!」
妻の制止も聞かず、壁に磔にしている彼女へと肉杭を突き立てる。
そうして、彼女の熱い滑りを、彼の欲棒がかき回す。
ぐちゅん……ぐちゅん……と、ゆっくりと腰を動かされ、フィオーレは声を上げる。
「ひあっ……ああっん……デュランさま……だめぇっ……ああっ……」
「これだけ俺に吸い付いてんのに、本当にダメなのかよ――? 嫌なら、さっさと俺にだけ優しくするって誓えよ――」
「はぅっ……んんっ……ん……」
けれども、全身を這う快感の波に耐えられず、彼女は喘ぐだけになってしまい、答えることが出来ない。
潤んだ肉壁に向かって、そのまま何度も何度も、ずちゅずちゅと肉杭を出し入れされる。
絶え間なく膣壁に先端がぶつかってくるため、フィオーレの脚ががくがくと震えた。
杭が打ち付けられる度に、彼女の緩やかな亜麻色の髪が躍る。
「ふえっ……あっ、あんっ、あっ、あ、あ――もう、立てな……あ――」
その声を聴いたデュランダルが、彼女の腰をぐっと引き寄せる。
揺れ動く腕を、フィオーレは夫の背へとなんとか回した。
途中、彼女の半開きの口の中に、彼の舌が侵入する。
両方の口を塞がれ、蹂躙されるフィオーレの頭の中は白濁しつつあった。
「はあ……出すぞ――フィオ――お前もさっさとイッちまえ――」
「ああっ……もう……だめぇっ……!」
恥骨同士が激しくぶつかり合った後、彼女の真綿のような胎内に、熱い激流が流れ込んでくる。
ぶるりと、デュランダルは震えた後、ぐちゅんと結合部を鳴らしながら、最後の一滴まで洞へと注ぎ込んだ。絶頂を迎えた彼女の肉壁はびくびくと震える。
肩で息をする彼女から、ずるりと萎茎を引き抜き、デュランダルは下衣の中へとしまい込んだ。
「久しぶりだったから、かなりたくさん注いじまったな……今まで会ったどんな女よりも、お前の中がやっぱり一番最高だ――たまんねぇ……」
(一番……デュラン様も、他の女の人を話に出してくるのに……私は弟のような幼馴染のことも考えられない……)
ちょっとだけ、フィオーレは夫に対して不満を抱いてしまった。
だけど、彼女の気持ちはすぐにどこかに吹き飛ばされてしまう――。
たくしあげたドレスの裾と彼女の腰を掴みながら、彼は跪いた。
そうして、まだ小鹿のようにぷるぷると震える脚の間に顔を近づける。
「ひゃっ……あっ……デュラン様……ああっ……」
彼女の太腿を流れる、白濁液の混じっていない愛蜜を、彼の舌がぴちゃりぴちゃりと甞め取っていった。
絶頂を迎えて敏感になっている彼女の身体は、びくんびくんと跳ねる。
「フィオ――もっとお前を堪能したい――」
裾から彼が手を離すと、足元までふんわりとスカートが戻っていった。
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