星胸のリリィと闇鎌のノアール

学園都市フロラシア――魔法少女たちが日々訓練に励むこの街で、
中等部三年のリリィは“望外の豊かな胸”ゆえに戦闘も日常も四苦八苦。
それでも胸に埋め込まれた〈光核石〉を力へ変え、仲間と街を守ってきた。

だがある黄昏、かつての優等生ユリエが闇の魔法少女ノアールとして現れ、
街を黒紫の結界で覆い尽くす。
仲間が駆けつける前にリリィは撃ち砕かれ、胸当ての装甲も半壊――
絶体絶命の闇に沈みかける。

けれど“重さごと守りたい”という想いが光核石を再生させ、
仲間の風・癒光・星剣が胸の砲に同調。
秘奥義〈胸甲装・星光砲 オーバーラディアンス〉が闇核を貫き、
ノアールは黒蝶の灰となって消える。

戦いのあとに残ったのは、
胸の重みを悩みではなく誇りへと変えたリリィと、
光に抱かれて眠るユリエの姿――

光はいつか再び闇に揺らぐかもしれない。
それでも胸に宿る重さと仲間の手がある限り、
少女は何度でも夜明けを呼び寄せる。
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