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第一章
開発
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「よし、快晴」
翌朝、リルは朝日とともに目覚めた。屋根が無いので当然である。少々眠いが仕方がない。まずは屋根作りに取りかかった。
昨日切っておいた木に向かって、細い剣状にした風を当てて薄く切っていく。それを囲いの上に並べ、屋根を作っていった。
元の家から持ち出した私物の工具で釘を打つ。以前サイに教わった屋根の修理がこんな時に役立つとは、きっと彼女も悔しがっていることだろう。
太陽が真上に来る頃には、外から見れば立派な家が完成した。中は壁を作っただけなので、まだまだ殺風景だ。
「お風呂は木で作って、流し台は穴を開けて外に水が出るようにすればいいかな。水は都度魔法で出そう」
キリの良いところで外に出る。細い木で囲いを作り、その中の土を耕した。そこへ持参した種を植えていく。ここで限界が来た。
「うわ~無理。寝よう。チョコもお手伝いありがとう」
チョコに魔力を分け与え、そのままごろんと横になる。ここにはリルを咎める者はいない。目を瞑り、休憩という名の昼寝に突入した。
「……うわ、あ、大丈夫だ」
次に目が覚めたらら陽が傾き始めていて焦って起き上がったが、ここは新しい山だということに気が付いてほっと胸を撫で下ろした。横の畑を見ると、すでに芽が生えていた。
「昼寝前にかけておいた促進魔法が上手く効いたみたい。明日には収穫できるかも」
植えているのはジャガイモとナス、キュウリで収穫時期が異なるが、魔法で気温を調節しているので問題無い。
「欲を言えば、もっといろんな野菜が食べたいなぁ。あとお米。ジャガイモ潰したのはさすがに飽きた」
元日本人としては白米を恋しく思う。それはそうだ、四年も食べていないのだから。他にもサイの山では育てていなかった野菜が山ほどあり、それらを育てて食べたいと常々考えていた。
「……呼び出しの魔法、開発してみよ」
魔法はこの世界にある魔法の素を混ぜ合わせて物を作り出している。風や炎などは自然物なので容易だが、野菜ともなると少々難しい。
「ここに存在してたら、大きくするとか増やすとかできるんだけど」
そうなると、やはりどこか他の場所から呼び出すしかない。
「時間はいくらでもあるし、やってみようかな」
広い広い庭に魔法陣を描き、そこに座る。他の場所というと、リルは前世の日本しか知らない。思い出せる限りの日本を思い浮かべながら、今まで学んできた魔法を組み合わせていった。
「こことは異なるものを感知する魔法と、遠くのものを引き寄せる魔法を同時に使うとどうなるんだろう」
すでに魔法書に書かれた域を超えており、結果を予想しながら進めていくしかない。
空気や魔素の量など、違う次元の何かを感知するため、神経を両手のひらに集中させる。チョコも邪魔にならないよう静かに伏せをして待った。
翌朝、リルは朝日とともに目覚めた。屋根が無いので当然である。少々眠いが仕方がない。まずは屋根作りに取りかかった。
昨日切っておいた木に向かって、細い剣状にした風を当てて薄く切っていく。それを囲いの上に並べ、屋根を作っていった。
元の家から持ち出した私物の工具で釘を打つ。以前サイに教わった屋根の修理がこんな時に役立つとは、きっと彼女も悔しがっていることだろう。
太陽が真上に来る頃には、外から見れば立派な家が完成した。中は壁を作っただけなので、まだまだ殺風景だ。
「お風呂は木で作って、流し台は穴を開けて外に水が出るようにすればいいかな。水は都度魔法で出そう」
キリの良いところで外に出る。細い木で囲いを作り、その中の土を耕した。そこへ持参した種を植えていく。ここで限界が来た。
「うわ~無理。寝よう。チョコもお手伝いありがとう」
チョコに魔力を分け与え、そのままごろんと横になる。ここにはリルを咎める者はいない。目を瞑り、休憩という名の昼寝に突入した。
「……うわ、あ、大丈夫だ」
次に目が覚めたらら陽が傾き始めていて焦って起き上がったが、ここは新しい山だということに気が付いてほっと胸を撫で下ろした。横の畑を見ると、すでに芽が生えていた。
「昼寝前にかけておいた促進魔法が上手く効いたみたい。明日には収穫できるかも」
植えているのはジャガイモとナス、キュウリで収穫時期が異なるが、魔法で気温を調節しているので問題無い。
「欲を言えば、もっといろんな野菜が食べたいなぁ。あとお米。ジャガイモ潰したのはさすがに飽きた」
元日本人としては白米を恋しく思う。それはそうだ、四年も食べていないのだから。他にもサイの山では育てていなかった野菜が山ほどあり、それらを育てて食べたいと常々考えていた。
「……呼び出しの魔法、開発してみよ」
魔法はこの世界にある魔法の素を混ぜ合わせて物を作り出している。風や炎などは自然物なので容易だが、野菜ともなると少々難しい。
「ここに存在してたら、大きくするとか増やすとかできるんだけど」
そうなると、やはりどこか他の場所から呼び出すしかない。
「時間はいくらでもあるし、やってみようかな」
広い広い庭に魔法陣を描き、そこに座る。他の場所というと、リルは前世の日本しか知らない。思い出せる限りの日本を思い浮かべながら、今まで学んできた魔法を組み合わせていった。
「こことは異なるものを感知する魔法と、遠くのものを引き寄せる魔法を同時に使うとどうなるんだろう」
すでに魔法書に書かれた域を超えており、結果を予想しながら進めていくしかない。
空気や魔素の量など、違う次元の何かを感知するため、神経を両手のひらに集中させる。チョコも邪魔にならないよう静かに伏せをして待った。
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