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第四章
森でお昼寝
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「珍しいのいるかなぁ」
リルの興味は人々ではなく植物や魔物だ。街に入るより、森の方がずっと有益なものが手に入る。見たことのない植物を探すべく、どんどん森の奥へ進んだ。
森は寒く、暗かった。厚手の上着を着てもやや寒いくらいだ。
「あ、スライム」
すっかり見慣れたスライムに笑みをこぼす。リルが住んでいる山はスライムが多く生息しており、散歩に行くと運が良ければスライムの行列に出会えたりする。
「スライムがいるってことは、比較的平和なのかな」
すぐ傍に街があるのもそういう理由かもしれない。カル島との違いは明白だ。あそこは人が住んだ形跡すら無かった。試しにスライムを追ってみる。すると、小川に到着した。
「わ、魚がいる。美味しそうだけど今は我慢」
さらにスライムの後に続くと、広場に出た。そこには何匹か小物の魔物がいて、見ているだけで癒される光景だった。
「ここは太陽の光が当たって暖かいから集まってるんだ。良いお昼寝ができそう」
リルはおもむろに魔法袋から携帯用の布団を取り出した。薄いのでベッドよりは劣るが、昼寝なら十分な代物だ。
「チョコも寝る?」
言われたチョコが軽く首を振る。そして森の奥へ消えていった。リルは気にせず布団に横たわる。布団の周りにはしっかり結界を張った。
「外でお昼寝って気持ち良いんだよね」
気温を調節することはできるが、あえてそのままにした。やや肌寒いものの、布団を被ってしまえばそれも気にならなかった。
そよそよと風が吹く。こちらもまた、山に劣らず空気の澄んだ場所だ。リルはスライムたちのぽよぽよした足音を聞きながら眠りについた。
「ガウガウ」
「あっごめん。おはよ」
しばらしくして、散歩に飽きたチョコがリルを起こした。ちょうど陽が真上に差しかかっていた。布団を片づけ、結界を解く。
この森の寝心地もとても良かった。地図に二重丸をしておく。もっと寒い季節になったら遊びに来られないが、それまではオトラ国お散歩コースの候補に入れておいた。
チョコと一緒に森を散策する。珍しい魔物は見られなかったが、綿に似た植物を発見した。リルが瞳を輝かせる。
「布団とかクッションとかに使えそう!」
これを量産すれば、カル島からひそかに引っかかっていた悩みが消える。思いがけない幸運に、ウキウキしながら綿のようなものを採取して魔法袋に入れた。
「本当に綿かな……」
うっかり触ってしまったが、綿に似ている毒のある植物だったらと不安になる。いちおう魔法薬があるので大丈夫だろう。ちなみに、万能薬は魔法板とともに置いておいた。ルッツが見つけたら驚くに違いない。さすがにいくらリルが作ったものといえど信用のおけるものか疑われる可能性もあるので、今度会ったら実践して説明しようと思っている。
リルの興味は人々ではなく植物や魔物だ。街に入るより、森の方がずっと有益なものが手に入る。見たことのない植物を探すべく、どんどん森の奥へ進んだ。
森は寒く、暗かった。厚手の上着を着てもやや寒いくらいだ。
「あ、スライム」
すっかり見慣れたスライムに笑みをこぼす。リルが住んでいる山はスライムが多く生息しており、散歩に行くと運が良ければスライムの行列に出会えたりする。
「スライムがいるってことは、比較的平和なのかな」
すぐ傍に街があるのもそういう理由かもしれない。カル島との違いは明白だ。あそこは人が住んだ形跡すら無かった。試しにスライムを追ってみる。すると、小川に到着した。
「わ、魚がいる。美味しそうだけど今は我慢」
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リルはおもむろに魔法袋から携帯用の布団を取り出した。薄いのでベッドよりは劣るが、昼寝なら十分な代物だ。
「チョコも寝る?」
言われたチョコが軽く首を振る。そして森の奥へ消えていった。リルは気にせず布団に横たわる。布団の周りにはしっかり結界を張った。
「外でお昼寝って気持ち良いんだよね」
気温を調節することはできるが、あえてそのままにした。やや肌寒いものの、布団を被ってしまえばそれも気にならなかった。
そよそよと風が吹く。こちらもまた、山に劣らず空気の澄んだ場所だ。リルはスライムたちのぽよぽよした足音を聞きながら眠りについた。
「ガウガウ」
「あっごめん。おはよ」
しばらしくして、散歩に飽きたチョコがリルを起こした。ちょうど陽が真上に差しかかっていた。布団を片づけ、結界を解く。
この森の寝心地もとても良かった。地図に二重丸をしておく。もっと寒い季節になったら遊びに来られないが、それまではオトラ国お散歩コースの候補に入れておいた。
チョコと一緒に森を散策する。珍しい魔物は見られなかったが、綿に似た植物を発見した。リルが瞳を輝かせる。
「布団とかクッションとかに使えそう!」
これを量産すれば、カル島からひそかに引っかかっていた悩みが消える。思いがけない幸運に、ウキウキしながら綿のようなものを採取して魔法袋に入れた。
「本当に綿かな……」
うっかり触ってしまったが、綿に似ている毒のある植物だったらと不安になる。いちおう魔法薬があるので大丈夫だろう。ちなみに、万能薬は魔法板とともに置いておいた。ルッツが見つけたら驚くに違いない。さすがにいくらリルが作ったものといえど信用のおけるものか疑われる可能性もあるので、今度会ったら実践して説明しようと思っている。
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