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【第一部】 6章
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しおりを挟む「空、も、むり、、、」
空が俺の中に5回目を出した時にそう言った俺の言葉で空が俺を風呂場に連れて行ってくれた。
「ねぇ千秋?あの友達、ほんとに、なんもない?」
ギュッと俺を抱きしめながら、拗ねたように聞いてくる空。
「ふふっ、ほんとになんもないってば。
指輪渡そうって思ったのもあの子のおかげなんだ。」
そう。千明がプレゼントって案をくれたから指輪渡してプロポーズしよって思ったんだ。
「・・・そうだったんだ。うん。嬉しい、ほんとに、嬉しい」
嬉しいって言いながら首の後ろにキスマークをつけてくる、ほんと、キスマーク好きだよな。
「俺さ、リハビリ室で看護師さん達が空のことかっこいいって言ってて、それ聞いて嫉妬してさ、空が俺のものってみんなに言えればいいのにって、そう思ってさ、指輪してたら、空に相手がいるのわかるでしょ?・・・だから指輪渡した。」
「・・・もう、ほんと、最高だよ。どうしよう、千秋のこと好きすぎて死んじゃいそう。」
「・・・死んじゃ、ダメ、結婚するんだから、、」
「うん、する。」
「・・・パートナーシップ制度もあるけどさ、、その、名字とか、一緒にしたいなら、養子縁組って形になるんだって、その、年下の養子には、なれないから、養子縁組、に、するなら、空に俺の養子になってもらわなきゃいけないんだけど、、どうする、、?」
そう。パートナーシップ制度では名字は一緒にならないし、養子縁組じゃないと病院とかで面会ができなかったりと法的拘束力にも問題がある。
「僕は後継とかじゃないしさ、千秋と一緒の名字になれるならそれだけで嬉しい。戸籍でも一緒になれるなんて、ほんと嬉しい。楽しみだね。」
空、すごく上機嫌だ。
このこと、若とお父さんとお母さんにも早く報告したいな。
喜んでくれるかな。
あ!
「そうだ、空、俺、じ、実家に、一旦行きたい、んだけど、また一緒に、いってくれない?」
お父さんが組の人に俺のこと紹介したいって言っていたことを思い出した。
「うん。いいよ。お義母さんのご飯また食べたいしね。」
俺の両親も大切にしてくれるのが嬉しい。
「そ、その時に、け、結婚するって言ってもいい??」
「もちろん。僕もそのつもりだったよ。きっと喜んでくれる。2人ともちーのこと大好きだもん。」
「うん。喜んでくれると嬉しい。2人とも空のことも大好きだよ?空の分も部屋着とかいろいろ買ってあるって言ってたから。」
「嬉しいね、ほんと。僕には父さんしか親いないようなもんだしさ。」
空、、、ほんとは気にしてんのかな。
「空、海さんのこと、ほんとに気にしてないの?」
「してない。全くね。昔、ちーのこと傷つけた時点で僕の中では親じゃなくなったんだから。あ、俺のせいでそうなったとか思わないでね?そもそも、父さんのこと裏切ってたんだからそういう人間だったんだから。」
そっか。空がそう思ってるなら俺はもう何も言わない。
「それより!いついく?お義父さんのところ。」
「いつでもいいってお父さん言ってたよ?週末にでも行く?」
「うん!そうしよ!楽しみだね!」
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