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【完結】冒険の書【ファンタジー/触手】
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「…?」
全身を這い回る熱に頭が混乱する。
ゾクゾクと、背筋が痺れる。
気持ち悪いはずなのに、痺れが下腹部に集まって性器がずくんと疼いた。
「簡単に狂ってくれるなよ?」
玉座から見下ろして、笑みを含んだままの声で魔王が言う。
触手が撫でた所が熱くて、必死で脱出を試みるが、一層拘束が強くなるばかりで状況は変わらない。
「は、う…」
堪らず声が出て、口を引き結ぶ。
やがて、触手の動きがあからさまになってきた。
平たく変形して乳首を摺り上げて、細いものの先端で半勃ちになった性器を擽る。
焦れったい刺激にもどかしさが募った。
もどかしいなど…!
慌てて自分の思考を否定する。
その間も、触手は動きを止めることなく全身に粘液を塗りたくる。
その度に身体を苛む熱が強くなるようで、危機感に身を捩った。
「っ…う…」
ゾクゾクと這い回る痺れが快感だと認識してしまい、引き結んだ口から呻きが漏れる。
まさか、もう一つの効果とは…。
「気持ちよくなってきたかな?お察しの通り、そういう効果がある」
ニヤリと口角を上げて魔王が言う。
意地悪なその表情を睨みつけるとクスクスと可笑しそうに笑い声が漏れた。
「その生意気な目がドロドロに溶けるのが楽しみだよ」
そんな事になりはしない。
理性ではそう否定しているが、身体を苛む熱はどんどん増してくる。
「ッ、ん…!」
びっしりと突起の並んだ触手に乳首を摺り上げられると、ゾクンと身体が痺れて意思に反して思わず声が漏れた。
「それだけでそんな声を出しているあたり、案外早いかもな」
意地悪に笑われて羞恥にカッと頬が熱くなる。
性急な乳首への刺激とは裏腹に、性器への刺激はほんの少し、擽るような動きが激しくなることはない。
すっかり勃ちあがってしまった性器は、その刺激がもどかしくて僅かに震える。
「く、そ…!」
身体の反応が理性についてこない。
屈するつもりは無い。しかしこのままでは反撃の余地もなくグズグズに溶かされてしまうかもしれない。
脳内に警鐘が鳴り響いて必死で打開策を考えるが、剣は無い、魔力も封じられている、何より身動きが取れないとなると、持っている策は何も無いと言えた。
「…殺せ…!!」
このまま醜態を晒すくらいなら、いっそ一思いに命を奪われた方がマシだ。
視線に殺意を乗せて魔王を見やる。
「殺してどうなる。言っだろう。和平を結ぶつもりだと」
魔王は相変わらず嫌な笑みを湛えたまま言った。
ならば。
舌を噛もうと唇を緩める。
しかし、それを見計らったかのように触手が口内に入り込んできた。
「んぶッ」
粘液まみれのそれがぬめぬめと奥に潜り込んでくる。口内を犯される気持ち悪さにゾワゾワと首筋が痺れた。
全身を這い回る熱に頭が混乱する。
ゾクゾクと、背筋が痺れる。
気持ち悪いはずなのに、痺れが下腹部に集まって性器がずくんと疼いた。
「簡単に狂ってくれるなよ?」
玉座から見下ろして、笑みを含んだままの声で魔王が言う。
触手が撫でた所が熱くて、必死で脱出を試みるが、一層拘束が強くなるばかりで状況は変わらない。
「は、う…」
堪らず声が出て、口を引き結ぶ。
やがて、触手の動きがあからさまになってきた。
平たく変形して乳首を摺り上げて、細いものの先端で半勃ちになった性器を擽る。
焦れったい刺激にもどかしさが募った。
もどかしいなど…!
慌てて自分の思考を否定する。
その間も、触手は動きを止めることなく全身に粘液を塗りたくる。
その度に身体を苛む熱が強くなるようで、危機感に身を捩った。
「っ…う…」
ゾクゾクと這い回る痺れが快感だと認識してしまい、引き結んだ口から呻きが漏れる。
まさか、もう一つの効果とは…。
「気持ちよくなってきたかな?お察しの通り、そういう効果がある」
ニヤリと口角を上げて魔王が言う。
意地悪なその表情を睨みつけるとクスクスと可笑しそうに笑い声が漏れた。
「その生意気な目がドロドロに溶けるのが楽しみだよ」
そんな事になりはしない。
理性ではそう否定しているが、身体を苛む熱はどんどん増してくる。
「ッ、ん…!」
びっしりと突起の並んだ触手に乳首を摺り上げられると、ゾクンと身体が痺れて意思に反して思わず声が漏れた。
「それだけでそんな声を出しているあたり、案外早いかもな」
意地悪に笑われて羞恥にカッと頬が熱くなる。
性急な乳首への刺激とは裏腹に、性器への刺激はほんの少し、擽るような動きが激しくなることはない。
すっかり勃ちあがってしまった性器は、その刺激がもどかしくて僅かに震える。
「く、そ…!」
身体の反応が理性についてこない。
屈するつもりは無い。しかしこのままでは反撃の余地もなくグズグズに溶かされてしまうかもしれない。
脳内に警鐘が鳴り響いて必死で打開策を考えるが、剣は無い、魔力も封じられている、何より身動きが取れないとなると、持っている策は何も無いと言えた。
「…殺せ…!!」
このまま醜態を晒すくらいなら、いっそ一思いに命を奪われた方がマシだ。
視線に殺意を乗せて魔王を見やる。
「殺してどうなる。言っだろう。和平を結ぶつもりだと」
魔王は相変わらず嫌な笑みを湛えたまま言った。
ならば。
舌を噛もうと唇を緩める。
しかし、それを見計らったかのように触手が口内に入り込んできた。
「んぶッ」
粘液まみれのそれがぬめぬめと奥に潜り込んでくる。口内を犯される気持ち悪さにゾワゾワと首筋が痺れた。
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