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第一話 転生悪役令嬢は男装の騎士となる
05-14.
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「エステルが私の為にデザインをしてくれたのです。このドレスは私という素材を最大限に生かすことができると義妹は言っておりましたわ」
アデラインは派手なドレスを好んでいるわけではない。
豊富な胸と鍛え上げられた体は共存する。
体を鍛えることにより、腰回りは細くなり、尻も小さく見える。しかし、胸だけは大きさがあまり変わらなかった。むしろ、鍛え上げられていく体に合わせるように成長さえもしていた。
下着を外しても胸は横に流れない。自分の居場所を理解しているかのように胸は動かない。それは胸筋を鍛える訓練により培われてしまったものだった。
「いつまで触っていらっしゃるの。メルヴィン様」
アデラインは無心のまま胸を触っているメルヴィンに対し、声をかけた。
馬車は二人の様子を気にかけることもせず、王都の道を走っていく。
「触ってほしいと言わんばかりのドレスを着てきたんだ。手を出さないわけにはいかないだろう?」
「このドレスは義妹からのプレゼントですわ。そのような不躾な目で見ないでくださいませ」
「……聖女殿の意図したことではなく?」
メルヴィンは会話を続けながら、両手でアデラインの胸を揉んだ。
ドレスから見えている胸の上の方に指を伸ばし、直に触れる。騎士として働いているとは思えないほどの繊細な肌は触り心地が良く、メルヴィンを誘惑し続けることだろう。
「エステルの意図など、たかが知れていますわ」
アデラインは否定をしない。
「あの子、私のことを姉として慕ってくれていますのよ。家族の中では一番、私のことが好きだと言ってくださるの。かわいい義妹でしょう?」
アデラインはメルヴィンの手の上に自身の手を重ね合わせる。
それ以上、好き勝手に触らせるつもりはなかった。
「このドレスを選んだのはエステルから、メルヴィン様に対する挑発ですわ」
「挑発を受けるほどに関わりはないが」
「ええ。ですからこそ、エステルは些細な嫌がらせをしようとしているのでしょうね」
アデラインの言葉の意図をメルヴィンは理解ができない。
……メルヴィン様は他人の気持ちに疎い方ですわね。
仕事をしているとわかってきたことがある。
メルヴィンは第一騎士団の騎士団長を任せられているものの、騎士たちに配慮というものが得意ではない。
アデラインは派手なドレスを好んでいるわけではない。
豊富な胸と鍛え上げられた体は共存する。
体を鍛えることにより、腰回りは細くなり、尻も小さく見える。しかし、胸だけは大きさがあまり変わらなかった。むしろ、鍛え上げられていく体に合わせるように成長さえもしていた。
下着を外しても胸は横に流れない。自分の居場所を理解しているかのように胸は動かない。それは胸筋を鍛える訓練により培われてしまったものだった。
「いつまで触っていらっしゃるの。メルヴィン様」
アデラインは無心のまま胸を触っているメルヴィンに対し、声をかけた。
馬車は二人の様子を気にかけることもせず、王都の道を走っていく。
「触ってほしいと言わんばかりのドレスを着てきたんだ。手を出さないわけにはいかないだろう?」
「このドレスは義妹からのプレゼントですわ。そのような不躾な目で見ないでくださいませ」
「……聖女殿の意図したことではなく?」
メルヴィンは会話を続けながら、両手でアデラインの胸を揉んだ。
ドレスから見えている胸の上の方に指を伸ばし、直に触れる。騎士として働いているとは思えないほどの繊細な肌は触り心地が良く、メルヴィンを誘惑し続けることだろう。
「エステルの意図など、たかが知れていますわ」
アデラインは否定をしない。
「あの子、私のことを姉として慕ってくれていますのよ。家族の中では一番、私のことが好きだと言ってくださるの。かわいい義妹でしょう?」
アデラインはメルヴィンの手の上に自身の手を重ね合わせる。
それ以上、好き勝手に触らせるつもりはなかった。
「このドレスを選んだのはエステルから、メルヴィン様に対する挑発ですわ」
「挑発を受けるほどに関わりはないが」
「ええ。ですからこそ、エステルは些細な嫌がらせをしようとしているのでしょうね」
アデラインの言葉の意図をメルヴィンは理解ができない。
……メルヴィン様は他人の気持ちに疎い方ですわね。
仕事をしているとわかってきたことがある。
メルヴィンは第一騎士団の騎士団長を任せられているものの、騎士たちに配慮というものが得意ではない。
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