公爵令嬢の裏稼業

第二章完結しました。第三章連載中。

 アーシャは建国から続く由緒正しい公爵家の一人娘だ。
 しかし、由緒正しい公爵家は表の顔。裏では帝国に仇なす人間を排除する暗殺家業を営んでいた。
 後継者である彼女もまた暗殺者である。
 ある日アーシャは、召喚された異世界人のアルバートを監視する大役を皇帝から命じられる。

 監視の最中に、アーシャはアルバートが太古の昔に滅びたと言われる【魔法】を使うところを目撃してしまい、頭を悩ませることになる。
 なぜなら魔法が使えると分かればアルバートは殺されてしまうからだ。
 無理やり召喚してしまった負い目から、アーシャは魔法について報告しなかった。

 アルバートを近くで監視するため、冒険者になった彼のパーティーに自身の右腕ルーナを送り込んだ。
 ルーナ以外にもパーティーには気さくな兄貴分のような男性カルミア、そして身分を隠した騎士団長のレモラがいた。

 魔法を隠し通していたアルバートだったが、カルミアが負傷し治癒魔法を使ってしまう。

 レモラから報告を受けた皇帝は魔法を使用するアルバートに危機感を抱き、彼の暗殺を目論む。
 そのためアーシャへと出ていた命令が暗殺へと切り替わった。
 しかし、実力者である彼を早々に始末する事は困難である。
 虎視眈々と始末する機会を伺うアーシャだったが、冒険者として各地で依頼を受けるアルバートを追い、気が付いた一つの可能性。

 それは、帝国は悪だということ。

 それにより、アーシャは大きく信念を揺らがされる事となる。

 彼女は、帝国をより良い国にするため、暗殺をしてきたのだ。
 それは到底受け入れられることではなかった。

 揺らいだアーシャは、真実を知るため奮闘する。



小説家になろう、カクヨム様でも連載しています。
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