文字の大きさ
大
中
小
1,077 / 1,396
第三十三章 二年生
千二百七十三話 無事に儀式が終了しました
そして、間髪入れずに教皇猊下が聖騎士に指示を出します。
「ゴーヨク司祭を、大聖堂襲撃未遂の罪で捕縛せよ!」
「「「はっ」」」
教皇猊下が発したゴーヨク司祭の罪の名前に、大聖堂に集まっている人たちはざわめきを隠せません。
マユさんも、まさかの展開に理解が追いついていないようです。
そんな周囲の状況など気にせず、聖騎士はゴーヨク司祭を縄で捕縛していきます。
「あー! 腕がー!」
「「「大人しくしろ!」」」
ゴーヨク司祭は、折れた両手首の痛みに未だに大声を上げています。
しかし、教皇猊下はゴーヨク司祭に己の罪を理解させるかのように治療の指示は一切出しません。
大声を上げるゴーヨク司祭が聖騎士に連行される様子を、マユさんはただ見つめているだけでした。
「まあ、そういうことだ。後で何があったかを説明する。俺も一緒に付き合うから、先ずは教皇猊下に謝罪しよう」
「レイカも一緒だよ!」
「はっ、はい……」
ちょうど僕がジンさんたちの側に近づいたタイミングで、ジンさんもマユさんに話しかけていました。
レイカちゃんがマユさんの手を繋いで、ニコリと笑いかけていますね。
僕たちは教皇猊下の側に行き、膝をつきます。
「教皇猊下、この度の騒動大変申し訳ありません」
「うむ、マユの謝罪を受け入れよう。先ずは儀式を進めるとするか」
教皇猊下も、今は目の前の大切な儀式を進める事を優先した。
でも、既に聖騎士団が動いているのは探索魔法を使えば直ぐに分かります。
そして、まだ気持ちが不安定なマユさんを、レイカちゃんがそのままちびっ子たちのところに連れていきました。
アリア様もすぐ近くにいるし、何かあっても直ぐに対応できます。
「それでは、儀式を再開しよう。次期聖女セリーヌは膝まつき、聖女カレンはセリーヌに聖女の祝福を授けよ」
聖女譲渡の儀式自体は、とても簡潔に行われました。
カレン様がセリーヌ様に聖女の祝福を授け、これでセリーヌ様は新しい聖女になりました。
そして、カレン様に名誉聖女の称号が与えられました。
カレン様の肩にちょこんと乗っていたスライムのヒカリちゃんにも、聖女を支えたということで祝福されました。
その間、ゴーヨク司祭関係者による襲撃は起きません。
既に、マジカルラット部隊とポニさんたちによって怪しい人は残らず聖騎士団の詰所に運び込まれています。
「以上をもって、聖女譲渡の儀式を終了する。一時間後、新聖女お披露目を兼ねての奉仕活動を行う」
教皇猊下が大聖堂に集まっている人たちに声をかけ、これで一連の儀式は終了です。
僕たちも奉仕活動を手伝う予定なんだけど、その前に応接室に移動してゴーヨク司祭の件をマユさんに説明しないといけません。
「お父さん、奉仕活動も手伝うの?」
「おお、手伝うぞ。もちろん、カミラとレイナは列整理だがな」
「「酷い!」」
カミラさんとレイナさんがジンさんにブーブーと文句を言っているけど、教皇国でも破壊王によるデス料理と恐れられている二人に料理を作れとは言えません。
レイカちゃんはそんなに料理下手ではないから、きっと二人が特殊例なのだと思いたいです。
「ゴーヨク司祭を、大聖堂襲撃未遂の罪で捕縛せよ!」
「「「はっ」」」
教皇猊下が発したゴーヨク司祭の罪の名前に、大聖堂に集まっている人たちはざわめきを隠せません。
マユさんも、まさかの展開に理解が追いついていないようです。
そんな周囲の状況など気にせず、聖騎士はゴーヨク司祭を縄で捕縛していきます。
「あー! 腕がー!」
「「「大人しくしろ!」」」
ゴーヨク司祭は、折れた両手首の痛みに未だに大声を上げています。
しかし、教皇猊下はゴーヨク司祭に己の罪を理解させるかのように治療の指示は一切出しません。
大声を上げるゴーヨク司祭が聖騎士に連行される様子を、マユさんはただ見つめているだけでした。
「まあ、そういうことだ。後で何があったかを説明する。俺も一緒に付き合うから、先ずは教皇猊下に謝罪しよう」
「レイカも一緒だよ!」
「はっ、はい……」
ちょうど僕がジンさんたちの側に近づいたタイミングで、ジンさんもマユさんに話しかけていました。
レイカちゃんがマユさんの手を繋いで、ニコリと笑いかけていますね。
僕たちは教皇猊下の側に行き、膝をつきます。
「教皇猊下、この度の騒動大変申し訳ありません」
「うむ、マユの謝罪を受け入れよう。先ずは儀式を進めるとするか」
教皇猊下も、今は目の前の大切な儀式を進める事を優先した。
でも、既に聖騎士団が動いているのは探索魔法を使えば直ぐに分かります。
そして、まだ気持ちが不安定なマユさんを、レイカちゃんがそのままちびっ子たちのところに連れていきました。
アリア様もすぐ近くにいるし、何かあっても直ぐに対応できます。
「それでは、儀式を再開しよう。次期聖女セリーヌは膝まつき、聖女カレンはセリーヌに聖女の祝福を授けよ」
聖女譲渡の儀式自体は、とても簡潔に行われました。
カレン様がセリーヌ様に聖女の祝福を授け、これでセリーヌ様は新しい聖女になりました。
そして、カレン様に名誉聖女の称号が与えられました。
カレン様の肩にちょこんと乗っていたスライムのヒカリちゃんにも、聖女を支えたということで祝福されました。
その間、ゴーヨク司祭関係者による襲撃は起きません。
既に、マジカルラット部隊とポニさんたちによって怪しい人は残らず聖騎士団の詰所に運び込まれています。
「以上をもって、聖女譲渡の儀式を終了する。一時間後、新聖女お披露目を兼ねての奉仕活動を行う」
教皇猊下が大聖堂に集まっている人たちに声をかけ、これで一連の儀式は終了です。
僕たちも奉仕活動を手伝う予定なんだけど、その前に応接室に移動してゴーヨク司祭の件をマユさんに説明しないといけません。
「お父さん、奉仕活動も手伝うの?」
「おお、手伝うぞ。もちろん、カミラとレイナは列整理だがな」
「「酷い!」」
カミラさんとレイナさんがジンさんにブーブーと文句を言っているけど、教皇国でも破壊王によるデス料理と恐れられている二人に料理を作れとは言えません。
レイカちゃんはそんなに料理下手ではないから、きっと二人が特殊例なのだと思いたいです。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。