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第三十三章 二年生
千三百八十話 倒れたおばあさんを全力治療です
「……」
「母上、しっかりして下さい」
「しっかり、しっかりして」
僕たちが駆けつけると、エレノアが頑張って地面に倒れて意識を失っている年配の女性に回復魔法をかけていた。
倒れている年配女性の側で、中年夫婦が心配そうに声をかけていました。
「リズ、何があったの?」
「おばあちゃんが、突然胸を押さえて倒れちゃったんだよ!」
リズの話を聞く限り、心臓か何かにダメージを負ってたみたいだ。
至急性がかなり高いと感じ、僕はリズと頷いて合体回復魔法を放った。
シュイン、シュイン、ぴかー!
「おお、こ、これは……」
「【双翼の天使様】の回復魔法……」
僕とリズの合体回復魔法でも、瀕死の重症で元々の体力もないおばあさんは中々治療できなかった。
それでも、時間をかけて治療し何とか小康状態まで持っていくことができた。
「ふ、ふう……これで、状態は落ち着きました。元々胸が悪くて、かなりダメージを負っていたみたいです」
「また少し元気になったら、治療しないと駄目だよ」
僕とリズが息も絶え絶えに治療すると、ようやく中年夫婦はホッとした表情に変わった。
万が一に備えて保健室に治療兵が待機しているので、直ぐにゲートを繋いで搬送してもらった。
「エレノアもありがとう。エレノアが治療してくれなければ、多分駄目だったよ」
「が、頑張ったの……」
エレノアも、リズと交代しながら回復魔法をかけてくれた。
かなり疲れていたみたいだけど、それでもやったという良い表情をしていた。
「皆さま、本当にありがとうございます。皆さまのおかげで、こうして卒園式に臨めそうです」
「お義母様は、孫の卒園式をとても楽しみにしておりました。式には参加できないかと思いますが、卒園証書を見せることができそうです」
中年夫婦が、何回も僕たちに頭を下げていた。
他の人から見ても、おばあさんの容体はかなり悪いと直ぐに分かったはずだ。
悲劇の卒園式にならなくて、本当に良かったと思います。
「では、ササッとメイクを直しましょう。せっかくの晴れの舞台ですから、キチンとしないといけないですわね」
「お、王妃様!?」
すると、僕たちの後ろからニコリとした王妃様が中年女性に声をかけていました。
確かに、女性の顔は涙で化粧が崩れている状態だ。
アリア様も姿を見せていて、一緒に来た使用人にあれこれ指示をしていた。
そして、この人の発言に僕とリズはビックリしてしまった。
「うむ、流石アレクとリズだ。三十分もの間、真剣に治療するとは」
「「えっ!?」」
僕とリズは、陛下がいることではなく陛下が三十分も時間が経っていると言ったことにとても驚いた。
治療に集中していたから、かなりの時間が経っていることに全然気が付かなかった。
とはいえ、卒園式開始までまだまだ時間はある。
「弟くん、リズちゃん、エレノアちゃん、クラスメイトのおばあちゃんの命を助けてくれて本当にありがとうね」
「皆さま、本当に、本当にありがとうございます」
卒園生のルーシーお姉様も、おばあさんの孫の男子生徒と一緒に僕たちにお礼を言っていた。
男子生徒はありがとうとしか言えなかったけど、目の前で祖母が倒れれば動揺するはずだ。
すると、ルーカスお兄様がこんなことを言ってくれた。
「アレク、先生が開始を三十分遅らせると言っている。他の生徒や保護者も動揺しているから、少し気持ちを落ち着かせないと駄目だ」
治療していた僕たちも、何とかしないという思いから少し興奮気味だった。
深呼吸して気持ちを落ち着かせていると、今度はこの人たちが僕たちに抱きついてきた。
「「「カッコよかったよ!」」」
「「わあっ!?」」
ニコニコ顔のルカちゃん、エドちゃん、エリちゃんに抱きつかれ、リズとエレノアは驚きの声を出していた。
僕は三人の様子を見ていたから何となく分かったけど、リズとエレノアは不意打ちだったみたいだ。
さて、僕たちも休憩が取れたし動き出さないと。
「三人もステージに戻ろう。間もなく卒園式が始まるぞ」
「「「はーい」」」
ルーカスお兄様に手を引かれながら、ちびっ子三人はステージへと戻っていった。
僕たちも、それぞれの持ち場に移動して卒園式前の最後のチェックを行っていたのだった。
「母上、しっかりして下さい」
「しっかり、しっかりして」
僕たちが駆けつけると、エレノアが頑張って地面に倒れて意識を失っている年配の女性に回復魔法をかけていた。
倒れている年配女性の側で、中年夫婦が心配そうに声をかけていました。
「リズ、何があったの?」
「おばあちゃんが、突然胸を押さえて倒れちゃったんだよ!」
リズの話を聞く限り、心臓か何かにダメージを負ってたみたいだ。
至急性がかなり高いと感じ、僕はリズと頷いて合体回復魔法を放った。
シュイン、シュイン、ぴかー!
「おお、こ、これは……」
「【双翼の天使様】の回復魔法……」
僕とリズの合体回復魔法でも、瀕死の重症で元々の体力もないおばあさんは中々治療できなかった。
それでも、時間をかけて治療し何とか小康状態まで持っていくことができた。
「ふ、ふう……これで、状態は落ち着きました。元々胸が悪くて、かなりダメージを負っていたみたいです」
「また少し元気になったら、治療しないと駄目だよ」
僕とリズが息も絶え絶えに治療すると、ようやく中年夫婦はホッとした表情に変わった。
万が一に備えて保健室に治療兵が待機しているので、直ぐにゲートを繋いで搬送してもらった。
「エレノアもありがとう。エレノアが治療してくれなければ、多分駄目だったよ」
「が、頑張ったの……」
エレノアも、リズと交代しながら回復魔法をかけてくれた。
かなり疲れていたみたいだけど、それでもやったという良い表情をしていた。
「皆さま、本当にありがとうございます。皆さまのおかげで、こうして卒園式に臨めそうです」
「お義母様は、孫の卒園式をとても楽しみにしておりました。式には参加できないかと思いますが、卒園証書を見せることができそうです」
中年夫婦が、何回も僕たちに頭を下げていた。
他の人から見ても、おばあさんの容体はかなり悪いと直ぐに分かったはずだ。
悲劇の卒園式にならなくて、本当に良かったと思います。
「では、ササッとメイクを直しましょう。せっかくの晴れの舞台ですから、キチンとしないといけないですわね」
「お、王妃様!?」
すると、僕たちの後ろからニコリとした王妃様が中年女性に声をかけていました。
確かに、女性の顔は涙で化粧が崩れている状態だ。
アリア様も姿を見せていて、一緒に来た使用人にあれこれ指示をしていた。
そして、この人の発言に僕とリズはビックリしてしまった。
「うむ、流石アレクとリズだ。三十分もの間、真剣に治療するとは」
「「えっ!?」」
僕とリズは、陛下がいることではなく陛下が三十分も時間が経っていると言ったことにとても驚いた。
治療に集中していたから、かなりの時間が経っていることに全然気が付かなかった。
とはいえ、卒園式開始までまだまだ時間はある。
「弟くん、リズちゃん、エレノアちゃん、クラスメイトのおばあちゃんの命を助けてくれて本当にありがとうね」
「皆さま、本当に、本当にありがとうございます」
卒園生のルーシーお姉様も、おばあさんの孫の男子生徒と一緒に僕たちにお礼を言っていた。
男子生徒はありがとうとしか言えなかったけど、目の前で祖母が倒れれば動揺するはずだ。
すると、ルーカスお兄様がこんなことを言ってくれた。
「アレク、先生が開始を三十分遅らせると言っている。他の生徒や保護者も動揺しているから、少し気持ちを落ち着かせないと駄目だ」
治療していた僕たちも、何とかしないという思いから少し興奮気味だった。
深呼吸して気持ちを落ち着かせていると、今度はこの人たちが僕たちに抱きついてきた。
「「「カッコよかったよ!」」」
「「わあっ!?」」
ニコニコ顔のルカちゃん、エドちゃん、エリちゃんに抱きつかれ、リズとエレノアは驚きの声を出していた。
僕は三人の様子を見ていたから何となく分かったけど、リズとエレノアは不意打ちだったみたいだ。
さて、僕たちも休憩が取れたし動き出さないと。
「三人もステージに戻ろう。間もなく卒園式が始まるぞ」
「「「はーい」」」
ルーカスお兄様に手を引かれながら、ちびっ子三人はステージへと戻っていった。
僕たちも、それぞれの持ち場に移動して卒園式前の最後のチェックを行っていたのだった。
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