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第三十四章 三年生
千三百九十七話 演舞と急遽の手合わせ
その後は、大きなトラブルもなく順調に試合が進んでいきます。
全体的に接戦が多く、レベルが上がっている感じがしました。
ガキーン!
「あっ!?」
「そこまで。勝者、イヨ!」
「いえーい」
イヨはというと、下馬評通り圧勝を重ねていました。
全ての試合が一分以内で終わり、周りの人も大きな歓声をあげていました。
当のイヨはというと、いつも通り飄々としていますね。
そして、いよいよ僕とリズの演舞の時間となりました。
実は、僕とリズが準備体操をしている時にちょっとしたトラブルがあったのです。
「何で、『双翼の天使様』はトーナメントに参加しないんだ? 実は、大したことないんじゃ?」
事情を知らない一年生の出場者が、僕たちを見てそんなことを言ってきたのです。
もちろん二年生以上は事情を知っているのですが、一年生は事情を知らないんだよね。
一番ブーブー言っていたのがちびっ子たちで、エリちゃんだけでなくネコちゃんも唸り声をあげていました。
暴発しそうな面々には何とか抑えてもらい、先ずは僕とリズの演舞を見てもらうことになりました。
「これから、アレクサンダーさんとエリザベスさんの演舞を行います。今年は、近衛騎士の演舞を披露する予定です」
「「「「「わー!」」」」」
サンディのアナウンスで、大きな歓声が起こりました。
僕とリズ、それにスラちゃんとプリンは、木剣を手にして舞台中央に向かいます。
そして、一礼して木剣を構えます。
ブオン、ブオン。
「「えい、えい、やあ!」」
「「「「「おおー」」」」」
僕たちのキビキビとした動きに、大きな歓声が上がりました。
スラちゃんとプリンも、ビシッと動きを決めていますね。
「すげー……」
僕とリズに文句を言った一年生も、僕たちの演舞に見入っていました。
因みに、近衛騎士の演舞は少し長いので僕たちも集中します。
ビシッ。
「「やあ!」」
パチパチパチ。
最後に、僕たちはビシッとポーズを決めます。
多くの拍手が起こる中、僕たちは一礼します。
ティナおばあさまもちびっ子たちも、良い感じにできたと拍手を送ってくれました。
うん、僕とリズもとても満足な出来ですね。
「以上をもちまして、アレクサンダーさんとエリザベスさんの演舞を終了とします」
サンディのアナウンスで、僕たちは舞台から降りました。
どうやら、一年生にも僕たちがトーナメントに参加しない理由が分かったみたいです。
ホッとしていると、何故かマイク席にいるイヨがこんなことを言ったのです。
「アレクとリズに何かを言った一年生は、私に瞬殺された。暇だから、アレクとやる」
「「えっ?」」
「「「「「わあー!」」」」」
僕も一年生の男子も、予想外の展開に驚いていました。
なのですが、既に在校生や来賓のちびっ子たちはかなりの盛り上がりを見せています。
いやいや、さっきの演舞で十分だと思うのですけど……
とはいえ、手合わせは中止だと言ったら大ブーイングが起きそうな予感です。
僕は、トホホと思いながら再び訓練場に上がりました。
「アレク、やり過ぎるなよ。訓練場を破壊したり、人殺しみたいなことはするなよ!」
審判役の先生も、僕に厳重に注意しています。
そんな言い方をするから、一年生はキョトンとしちゃったんじゃないですか。
「両者、構えて。始め!」
先生の合図で、手合わせが始まったけどどうしようかな。
ここは、後の試合が控えているからサッサと終わりにしよう。
シュッ、ブオン。
ガキン、カランカラーン。
「えっ!?」
「勝者、アレクサンダー!」
僕は、一年生の懐に入り込んで木剣を跳ね上げて、更に後ろに回り込んで木剣を背中に軽く当てました。
一年生は、目の前から僕が消えたように感じたみたいですね。
「やっぱり、お兄ちゃんは凄いね。身体能力強化魔法も、一割くらいしか使っていないんだよ!」
「アレク君は相手の視線から見えない位置に入って、木剣を跳ね上げているわね。しかも、相手が怪我をしないように木剣を跳ね上げる位置も計算したわ」
「「「「「すごーい!」」」」」
リズに加えて、何故かティナおばあさまとちびっ子たちもマイク席に移動していました。
確かに、怪我をしないようにかなり気をつけました。
一方、僕と対峙した一年生は何が何だか分からないみたいですね。
「えっと、ちょっとだけ頑張りました。ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます……」
そして、一年生は訳が分からないまま僕と握手していました。
さてさて、これからまた試合が始まりますね。
僕は、足早に訓練場から降りました。
「早く降りる」
「はっ、はい!」
イヨ、そんな急かしたような言い方はしなくてもいいと思うよ。
これからも、剣の訓練を頑張りましょうね。
全体的に接戦が多く、レベルが上がっている感じがしました。
ガキーン!
「あっ!?」
「そこまで。勝者、イヨ!」
「いえーい」
イヨはというと、下馬評通り圧勝を重ねていました。
全ての試合が一分以内で終わり、周りの人も大きな歓声をあげていました。
当のイヨはというと、いつも通り飄々としていますね。
そして、いよいよ僕とリズの演舞の時間となりました。
実は、僕とリズが準備体操をしている時にちょっとしたトラブルがあったのです。
「何で、『双翼の天使様』はトーナメントに参加しないんだ? 実は、大したことないんじゃ?」
事情を知らない一年生の出場者が、僕たちを見てそんなことを言ってきたのです。
もちろん二年生以上は事情を知っているのですが、一年生は事情を知らないんだよね。
一番ブーブー言っていたのがちびっ子たちで、エリちゃんだけでなくネコちゃんも唸り声をあげていました。
暴発しそうな面々には何とか抑えてもらい、先ずは僕とリズの演舞を見てもらうことになりました。
「これから、アレクサンダーさんとエリザベスさんの演舞を行います。今年は、近衛騎士の演舞を披露する予定です」
「「「「「わー!」」」」」
サンディのアナウンスで、大きな歓声が起こりました。
僕とリズ、それにスラちゃんとプリンは、木剣を手にして舞台中央に向かいます。
そして、一礼して木剣を構えます。
ブオン、ブオン。
「「えい、えい、やあ!」」
「「「「「おおー」」」」」
僕たちのキビキビとした動きに、大きな歓声が上がりました。
スラちゃんとプリンも、ビシッと動きを決めていますね。
「すげー……」
僕とリズに文句を言った一年生も、僕たちの演舞に見入っていました。
因みに、近衛騎士の演舞は少し長いので僕たちも集中します。
ビシッ。
「「やあ!」」
パチパチパチ。
最後に、僕たちはビシッとポーズを決めます。
多くの拍手が起こる中、僕たちは一礼します。
ティナおばあさまもちびっ子たちも、良い感じにできたと拍手を送ってくれました。
うん、僕とリズもとても満足な出来ですね。
「以上をもちまして、アレクサンダーさんとエリザベスさんの演舞を終了とします」
サンディのアナウンスで、僕たちは舞台から降りました。
どうやら、一年生にも僕たちがトーナメントに参加しない理由が分かったみたいです。
ホッとしていると、何故かマイク席にいるイヨがこんなことを言ったのです。
「アレクとリズに何かを言った一年生は、私に瞬殺された。暇だから、アレクとやる」
「「えっ?」」
「「「「「わあー!」」」」」
僕も一年生の男子も、予想外の展開に驚いていました。
なのですが、既に在校生や来賓のちびっ子たちはかなりの盛り上がりを見せています。
いやいや、さっきの演舞で十分だと思うのですけど……
とはいえ、手合わせは中止だと言ったら大ブーイングが起きそうな予感です。
僕は、トホホと思いながら再び訓練場に上がりました。
「アレク、やり過ぎるなよ。訓練場を破壊したり、人殺しみたいなことはするなよ!」
審判役の先生も、僕に厳重に注意しています。
そんな言い方をするから、一年生はキョトンとしちゃったんじゃないですか。
「両者、構えて。始め!」
先生の合図で、手合わせが始まったけどどうしようかな。
ここは、後の試合が控えているからサッサと終わりにしよう。
シュッ、ブオン。
ガキン、カランカラーン。
「えっ!?」
「勝者、アレクサンダー!」
僕は、一年生の懐に入り込んで木剣を跳ね上げて、更に後ろに回り込んで木剣を背中に軽く当てました。
一年生は、目の前から僕が消えたように感じたみたいですね。
「やっぱり、お兄ちゃんは凄いね。身体能力強化魔法も、一割くらいしか使っていないんだよ!」
「アレク君は相手の視線から見えない位置に入って、木剣を跳ね上げているわね。しかも、相手が怪我をしないように木剣を跳ね上げる位置も計算したわ」
「「「「「すごーい!」」」」」
リズに加えて、何故かティナおばあさまとちびっ子たちもマイク席に移動していました。
確かに、怪我をしないようにかなり気をつけました。
一方、僕と対峙した一年生は何が何だか分からないみたいですね。
「えっと、ちょっとだけ頑張りました。ありがとうございます」
「あ、ありがとうございます……」
そして、一年生は訳が分からないまま僕と握手していました。
さてさて、これからまた試合が始まりますね。
僕は、足早に訓練場から降りました。
「早く降りる」
「はっ、はい!」
イヨ、そんな急かしたような言い方はしなくてもいいと思うよ。
これからも、剣の訓練を頑張りましょうね。
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