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第三十四章 三年生
千四百六十六話 新たに現場に向かう人々
追加の軍の部隊もやってきたので、僕達は一足先に王城に戻る事にしました。
リズ達は執務室の捜索を終えると、屋敷中を探して色々な物を見つけていました。
「何というか、悪い事をするのには必ず動機があるんですね」
「今回は贅沢をしたいという動機でしたが、贅沢をするためにはあらゆる手を使うのですわね」
陛下の執務室で僕が今回の事件の概要を説明すると、サキさんとレシステンシアさんはそれぞれ感想を漏らしていました。
「贅沢というのは禁断の味だ。一度味わうと中々抜け出す事ができない。そして、もう一度贅沢を味わおうと馬鹿な事件を起こすのだ。残念ながら、余も似たような事件を数多く見てきた。そして、今後も同様の事件は起こるだろう」
陛下も、思わず溜息をつきながら話をしてくれた。
過去にも似たような事件はあったし、その度に大きな反響を呼んだ。
なのに、未だに似たような事件が起きていた。
「さて、午前中の業務はここまでとしよう。午後は、引き続き研修の続きをする」
「「はい」」
ルーカスお兄様の掛け声に、サキさんとレシステンシアさんはちょっとホッとしながら返事をしていた。
短期研修初日から、予定外のトラブルだったもんね。
すると、今度は宰相がこんな事を言ってきたのです。
「アレク君、午後もダメ男爵家に行ってくれ。辺境伯から、辺境伯家に研修に来ている学園生に貴族としての失敗として見せたいらしい」
辺境伯様にとっても、まさに良い例だと思っているんだ。
リズ達は公務だから午後は不在だし、リボンちゃんもちびっ子達に勉強を教える事に戻った。
辺境伯家で勉強をしているサンディは、不正を行った貴族家への家宅捜索の経験もあります。
きっと、みんなに色々と説明してくれるはずですね。
ということで、食堂で昼食を食べたら一旦辺境伯家に向かいました。
「アレク君も、研修初日から大変だったね」
辺境伯家に行くと、早速辺境伯様が僕を出迎えてくれました。
苦笑しながら労ってくれたけど、僕も正直この展開は想定外です。
最初に応接室で今回の事件の概要を説明して、それからダメ男爵家に向かう事になりました。
「今回の件は、贈収賄と補助金不正受給の併合罪となります。単なる贈収賄よりも、更に罪が重くなります。そして、一番怖いのが贅沢を欲する欲望です。だからこそ、また補助金の不正受給を狙ったのです」
僕が事件の説明をすると、サンディをはじめとした面々は真剣にメモを取っていました。
サンディ自身も周りの人による欲望からくる事件に巻き込まれたから、他人事ではないと思っているはずだ。
「欲望というのは、本当に怖いものだ。底なし沼みたいに、際限なく深く沈み込む。そして、飲み込まれたら自分一人では脱出はできない。周りの人の声も届かないだろう」
ジェイド様も、僕と一緒に一緒に説明してくれた。
少し話し方が怖いけど、その分効果は抜群だ。
その後も、ダメ男爵家に行く前の話を続けます。
すると、何故か四年生の長期研修を受けている人も集まってきました。
えーっと、僕がみんなに説明していても良いのだろうか。
「あの、アレク様が説明しても何も問題ないないというか……」
「そもそも、発端はアレク様が不正な補助金申請を見つけたことですし……」
「現場を実際に押さえていますし……」
クラスメイトも他の人たちも、今更だと言っていました。
サンディも、話を聞いて苦笑するばかりでした。
リズ達は執務室の捜索を終えると、屋敷中を探して色々な物を見つけていました。
「何というか、悪い事をするのには必ず動機があるんですね」
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陛下の執務室で僕が今回の事件の概要を説明すると、サキさんとレシステンシアさんはそれぞれ感想を漏らしていました。
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陛下も、思わず溜息をつきながら話をしてくれた。
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なのに、未だに似たような事件が起きていた。
「さて、午前中の業務はここまでとしよう。午後は、引き続き研修の続きをする」
「「はい」」
ルーカスお兄様の掛け声に、サキさんとレシステンシアさんはちょっとホッとしながら返事をしていた。
短期研修初日から、予定外のトラブルだったもんね。
すると、今度は宰相がこんな事を言ってきたのです。
「アレク君、午後もダメ男爵家に行ってくれ。辺境伯から、辺境伯家に研修に来ている学園生に貴族としての失敗として見せたいらしい」
辺境伯様にとっても、まさに良い例だと思っているんだ。
リズ達は公務だから午後は不在だし、リボンちゃんもちびっ子達に勉強を教える事に戻った。
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きっと、みんなに色々と説明してくれるはずですね。
ということで、食堂で昼食を食べたら一旦辺境伯家に向かいました。
「アレク君も、研修初日から大変だったね」
辺境伯家に行くと、早速辺境伯様が僕を出迎えてくれました。
苦笑しながら労ってくれたけど、僕も正直この展開は想定外です。
最初に応接室で今回の事件の概要を説明して、それからダメ男爵家に向かう事になりました。
「今回の件は、贈収賄と補助金不正受給の併合罪となります。単なる贈収賄よりも、更に罪が重くなります。そして、一番怖いのが贅沢を欲する欲望です。だからこそ、また補助金の不正受給を狙ったのです」
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サンディも、話を聞いて苦笑するばかりでした。
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