文字の大きさ
大
中
小
1,292 / 1,396
第三十四章 三年生
千四百八十八話 来年の長期研修の話です
マロード男爵領での害獣駆除が終わると、いよいよ年末も近くなってきます。
学園も年末モードに入ってきていて、来年の長期研修の話も出てきました。
「みんなはいいなあ。リズは公務決定だよ……」
「エレノアもなの。赤ちゃんが産まれるから、頑張ってと言われているの……」
リズとエレノアは、どよーんとしながら机に突っ伏していた。
妊婦のアイビー様とカレン様が公務に復帰するのはまだ当分先だし、ルーシーお姉様も共和国にお嫁に行っています。
僕も公務のお手伝いをしているけど、必然的にリズとエレノアの負担は大きくなっています。
僕としては、二人には頑張ってねとしか言えませんね。
「僕も、執務室で普通に仕事をするよ。というか、今でも仕事をしているけど」
「お兄ちゃんは、公務の大変さを分かっていないよ!」
「そうなの、本当に大変なの。どんな人にも愛想笑いするのは、とっても大変なの」
作り笑いをするのは大変だと、リズとエレノアはブーブーと文句を言っていました。
今日も午後から公務があるし、サンディとメアリも巻き込まれているんだよね。
軍関係なんだけど、表彰とかがあるからリズとエレノアの出番だそうです。
「なら、僕の仕事と交換してみる?」
「「無理!」」
冗談で言ったつもりなんだけど、リズとエレノアはキッパリと断った。
サンディとイヨだけでなく、他の人達もリズとエレノアに同意していますね。
これには、僕も思わず苦笑してしまいました。
何はともあれ、二人には頑張って貰いましょうね。
こうして、昼食までの時間を過ごしていったのでした。
「「「つかれたよー」」」
王城について執務室に行くと、ヘロヘロな王家のちびっ子三人が僕を出迎えてくれました。
どうやら、今日はルーカスお兄様と一緒に公務を行っていたみたいですね。
「年末も近いから、各国に挨拶に行ったのだよ。移動もゲートを使ったから、そんなに大変ではなかったはずだ」
「「「お話ばっかりだったよ!」」」
苦笑をするルーカスお兄様にちびっ子三人が噛みついたけど、話の中心はちびっ子達みたいだったようだ。
各国の偉い人達も、元気なちびっ子三人にほっこりしていたはずだね。
「年末とあってか、貴族が挨拶に来ることもある。三人は、この後余と共に来客対応だ」
「「「えー!?」」」
ちびっ子達は、全く聞いていないよとブーイングをあげていました。
とはいえ、ほぼ命令に近いので陛下と共にドナドナされて行きました。
「ルーカスお兄様は、公務はないんですか?」
「今日はもうない。明日は、三件面会を予定している。座っているだけだから、アイビーとカレンも参加する予定だ」
ルーカスお兄様も、本当に大変ですね。
その間、僕が頑張って業務をこなす事になります。
でも、来年の予算も固まっているし、急いでやる事もあんまりないんだよね。
年末恒例の大掃除も、普段から定期的に清掃しているから大丈夫です。
「流石に、陛下の執務机の中と勉強部屋だけはそれぞれの人にやってもらわないといけないですね」
「父上の勉強部屋は、恐らく大丈夫だと思う。どちらかと言うと、勉強部屋の方が汚くなっていそうだ」
ミカエル達にも言って、勉強部屋を早めに掃除させておきましょう。
僕の屋敷の勉強部屋も、早めに掃除させないとね。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
ドン!
確認を終えた書類を、崩さないように念動で陛下と宰相の執務机の上に置きます。
宰相は会議に出ていて、あと一時間は執務室に戻りません。
その間に、僕もドンドンと書類確認を進めて行きます。
ガチャ。
「「疲れたよー」」
「「「失礼します」」」
すると、今度はヘロヘロなリズとエレノアが執務室に入ってきました。
どうやら、軍の表彰関連の公務は終わったみたいですね。
サンディとメアリだけでなくイヨの姿もあったので、どうやら公務に巻き込まれたみたいです。
「お兄ちゃん、今度軍の病院に慰問に行くんだって」
「慰問だけでなく、治療もしてと言われたの。治療の方が、表彰式と比べてもずっといいの」
久々に治療を兼ねた公務とあってか、リズとエレノアはお菓子を食べながら少しやる気になっていました。
サンディ達も、治療の方が良いって表情をしていますね。
こうして、今日の業務は進んで行きました。
陛下と宰相が執務室に戻ってきたら、机の上にある資料の山を見てやる気を失っていました。
でも、いつもよりも数は少なめだと思いますよ。
学園も年末モードに入ってきていて、来年の長期研修の話も出てきました。
「みんなはいいなあ。リズは公務決定だよ……」
「エレノアもなの。赤ちゃんが産まれるから、頑張ってと言われているの……」
リズとエレノアは、どよーんとしながら机に突っ伏していた。
妊婦のアイビー様とカレン様が公務に復帰するのはまだ当分先だし、ルーシーお姉様も共和国にお嫁に行っています。
僕も公務のお手伝いをしているけど、必然的にリズとエレノアの負担は大きくなっています。
僕としては、二人には頑張ってねとしか言えませんね。
「僕も、執務室で普通に仕事をするよ。というか、今でも仕事をしているけど」
「お兄ちゃんは、公務の大変さを分かっていないよ!」
「そうなの、本当に大変なの。どんな人にも愛想笑いするのは、とっても大変なの」
作り笑いをするのは大変だと、リズとエレノアはブーブーと文句を言っていました。
今日も午後から公務があるし、サンディとメアリも巻き込まれているんだよね。
軍関係なんだけど、表彰とかがあるからリズとエレノアの出番だそうです。
「なら、僕の仕事と交換してみる?」
「「無理!」」
冗談で言ったつもりなんだけど、リズとエレノアはキッパリと断った。
サンディとイヨだけでなく、他の人達もリズとエレノアに同意していますね。
これには、僕も思わず苦笑してしまいました。
何はともあれ、二人には頑張って貰いましょうね。
こうして、昼食までの時間を過ごしていったのでした。
「「「つかれたよー」」」
王城について執務室に行くと、ヘロヘロな王家のちびっ子三人が僕を出迎えてくれました。
どうやら、今日はルーカスお兄様と一緒に公務を行っていたみたいですね。
「年末も近いから、各国に挨拶に行ったのだよ。移動もゲートを使ったから、そんなに大変ではなかったはずだ」
「「「お話ばっかりだったよ!」」」
苦笑をするルーカスお兄様にちびっ子三人が噛みついたけど、話の中心はちびっ子達みたいだったようだ。
各国の偉い人達も、元気なちびっ子三人にほっこりしていたはずだね。
「年末とあってか、貴族が挨拶に来ることもある。三人は、この後余と共に来客対応だ」
「「「えー!?」」」
ちびっ子達は、全く聞いていないよとブーイングをあげていました。
とはいえ、ほぼ命令に近いので陛下と共にドナドナされて行きました。
「ルーカスお兄様は、公務はないんですか?」
「今日はもうない。明日は、三件面会を予定している。座っているだけだから、アイビーとカレンも参加する予定だ」
ルーカスお兄様も、本当に大変ですね。
その間、僕が頑張って業務をこなす事になります。
でも、来年の予算も固まっているし、急いでやる事もあんまりないんだよね。
年末恒例の大掃除も、普段から定期的に清掃しているから大丈夫です。
「流石に、陛下の執務机の中と勉強部屋だけはそれぞれの人にやってもらわないといけないですね」
「父上の勉強部屋は、恐らく大丈夫だと思う。どちらかと言うと、勉強部屋の方が汚くなっていそうだ」
ミカエル達にも言って、勉強部屋を早めに掃除させておきましょう。
僕の屋敷の勉強部屋も、早めに掃除させないとね。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
ドン!
確認を終えた書類を、崩さないように念動で陛下と宰相の執務机の上に置きます。
宰相は会議に出ていて、あと一時間は執務室に戻りません。
その間に、僕もドンドンと書類確認を進めて行きます。
ガチャ。
「「疲れたよー」」
「「「失礼します」」」
すると、今度はヘロヘロなリズとエレノアが執務室に入ってきました。
どうやら、軍の表彰関連の公務は終わったみたいですね。
サンディとメアリだけでなくイヨの姿もあったので、どうやら公務に巻き込まれたみたいです。
「お兄ちゃん、今度軍の病院に慰問に行くんだって」
「慰問だけでなく、治療もしてと言われたの。治療の方が、表彰式と比べてもずっといいの」
久々に治療を兼ねた公務とあってか、リズとエレノアはお菓子を食べながら少しやる気になっていました。
サンディ達も、治療の方が良いって表情をしていますね。
こうして、今日の業務は進んで行きました。
陛下と宰相が執務室に戻ってきたら、机の上にある資料の山を見てやる気を失っていました。
でも、いつもよりも数は少なめだと思いますよ。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。