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第三十四章 三年生
千四百九十七話 何とか謁見が終わりました
しかし、陛下の話はまだ止まりません。
シュイン、バシッ。
「「「えっ?」」」
「人事権に介入しようとして、贈賄を行った者もいる。正直な話、能力がないのに上に立とうとするなど迷惑でしかない。そんな事をする暇があるのなら、自己研鑽に励む方が余程良い。勿論、研修などもアナウンスしている」
今の人事担当者はとても厳格だから、賄賂を贈ろうとしても全く無意味だ。
でも、未だに昔ながらの贈り物をすればどうにかなると思っている人がいるんだよね。
贈賄をした貴族も、近衛騎士に連行されて行きました。
その間に、リボンちゃんが再び陛下の後ろにドーンと警備につきました。
「本当なら、良い話をする方が余も皆も良いだろう。しかしながら、悪い事をしたのなら罰を受けなければならない。残念ながら、子どもでも分かる論理を理解していない者がいる。ここにいる者も不正のない様に」
「「「「「はっ」」」」」
自分は貴族で偉いのだから、何をしても良いと勘違いしている人が未だにいます。
もうそんな時代ではないと、ハッキリと理解しないと駄目ですね。
「それでは、本題へと移る。まず、ミカエルは前へ」
「はい!」
ミカエルは、元気よく返事をして絨毯の切れ目で膝をつきました。
そしてミカエルが顔を上げると、陛下は満足そうに頷きました。
「皆も知っている通り、元バイザー伯爵は大変大きな事件を起こした。爵位は国預りとなっていたが、ミカエルはアレクの元で心正しく成長した。更に、その回復魔法で数多くの人を救った。余も、ここまで大きく成長したととても感心している」
「ありがとうございます」
ミカエルは実の両親が起こした事件を知っているし、それでもとても大きく育った。
まあ、両親が事件を起こした時は、ミカエルはまだ赤ちゃんだったもんね。
「ミカエルを子爵とし、学園卒園後にバイザー領の領主とする。その間も、アレクから教えを受けてしっかりと勉強する様に」
「承知いたしました」
多くの拍手がミカエルに送られていて、ハーデスちゃんも元気よく拍手をしています。
そして、ミカエルが僕の横に戻ったところで、今度は僕とリズが絨毯の切れ目に移動します。
「アレクもリズも、本当に大きくなった。幼いながら叔母上を、そしてエレノアを治療し、闇組織の野望を打ち砕いた。その後の活躍は、今更語る必要もないだろう。各国とも良好な関係を築き、王国の国力を高め、数多くの人の心を救った」
陛下だけでなく、王家の人々も少し誇らしげな表情をしていた。
チラッと辺境伯様を見ても、かなり満足そうな表情をしていた。
「本来なら、叔母上は公爵家当主として動かなければならなかった。しかしながら、王家の不安定さと闇組織との戦いに向け叔母上にも実質的に王家として動いてもらう必要があった。本当に苦労をかけたと、改めて余から感謝申し上げる」
「勿体ないお言葉でございます」
頭を下げたティナおばあさまの目に、光るものがありました。
きっと、今までの苦労が思い返されたのでしょう。
「では、改めて叔母上のオーランド公爵家の嫡男をアレクサンダーとし、エレノア、エリザベスを婚約者と決定する。来年学園を卒業後に、三人の結婚式をホーエンハイム辺境伯領にて執り行う」
「「「ありがとうございます」」」
僕、リズ、エレノアは、陛下に改めて頭を下げた。
多くの拍手が起き、ティナおばあさまも感涙していました。
これで謁見は終わったかと思ったら、まだまだ続きがありました。
「サンディは前へ」
「は、はい!」
まさかサンディも呼ばれるとは思っていなかったらしく、ちょっと戸惑いながら前に出てきました。
サンディと入れ替わりに、僕とリズが元の位置に戻ります。
「サンディも、凄惨な事件に巻き込まれた被害者だ。しかし、サンディもアレクの元で大きく成長した。学業もとても優秀で、もう当主として問題ないだろう」
「あ、ありがとうございます」
サンディも、欲望を持った大人の被害者だ。
それでも、みんなに負けじととても成長した。
「当面はアレクの屋敷にいても良いが、国が接収していた屋敷の返却を行う。今後は、ロンカーク伯爵家当主としてより一層精進する様に」
「承知いたしました」
そういえば、近々サンディの元いた屋敷も戻される予定だったっけ。
四年生になれば辺境伯様の元で当主として長期研修を受けるし、もっと良い人物になりますね。
「これで謁見を終了とする」
陛下も、とても満足して玉座から立ち上がりました。
僕達も臣下の礼をしたけど、王家の人達も周りの人達もとても満足そうにしていましたね。
シュイン、バシッ。
「「「えっ?」」」
「人事権に介入しようとして、贈賄を行った者もいる。正直な話、能力がないのに上に立とうとするなど迷惑でしかない。そんな事をする暇があるのなら、自己研鑽に励む方が余程良い。勿論、研修などもアナウンスしている」
今の人事担当者はとても厳格だから、賄賂を贈ろうとしても全く無意味だ。
でも、未だに昔ながらの贈り物をすればどうにかなると思っている人がいるんだよね。
贈賄をした貴族も、近衛騎士に連行されて行きました。
その間に、リボンちゃんが再び陛下の後ろにドーンと警備につきました。
「本当なら、良い話をする方が余も皆も良いだろう。しかしながら、悪い事をしたのなら罰を受けなければならない。残念ながら、子どもでも分かる論理を理解していない者がいる。ここにいる者も不正のない様に」
「「「「「はっ」」」」」
自分は貴族で偉いのだから、何をしても良いと勘違いしている人が未だにいます。
もうそんな時代ではないと、ハッキリと理解しないと駄目ですね。
「それでは、本題へと移る。まず、ミカエルは前へ」
「はい!」
ミカエルは、元気よく返事をして絨毯の切れ目で膝をつきました。
そしてミカエルが顔を上げると、陛下は満足そうに頷きました。
「皆も知っている通り、元バイザー伯爵は大変大きな事件を起こした。爵位は国預りとなっていたが、ミカエルはアレクの元で心正しく成長した。更に、その回復魔法で数多くの人を救った。余も、ここまで大きく成長したととても感心している」
「ありがとうございます」
ミカエルは実の両親が起こした事件を知っているし、それでもとても大きく育った。
まあ、両親が事件を起こした時は、ミカエルはまだ赤ちゃんだったもんね。
「ミカエルを子爵とし、学園卒園後にバイザー領の領主とする。その間も、アレクから教えを受けてしっかりと勉強する様に」
「承知いたしました」
多くの拍手がミカエルに送られていて、ハーデスちゃんも元気よく拍手をしています。
そして、ミカエルが僕の横に戻ったところで、今度は僕とリズが絨毯の切れ目に移動します。
「アレクもリズも、本当に大きくなった。幼いながら叔母上を、そしてエレノアを治療し、闇組織の野望を打ち砕いた。その後の活躍は、今更語る必要もないだろう。各国とも良好な関係を築き、王国の国力を高め、数多くの人の心を救った」
陛下だけでなく、王家の人々も少し誇らしげな表情をしていた。
チラッと辺境伯様を見ても、かなり満足そうな表情をしていた。
「本来なら、叔母上は公爵家当主として動かなければならなかった。しかしながら、王家の不安定さと闇組織との戦いに向け叔母上にも実質的に王家として動いてもらう必要があった。本当に苦労をかけたと、改めて余から感謝申し上げる」
「勿体ないお言葉でございます」
頭を下げたティナおばあさまの目に、光るものがありました。
きっと、今までの苦労が思い返されたのでしょう。
「では、改めて叔母上のオーランド公爵家の嫡男をアレクサンダーとし、エレノア、エリザベスを婚約者と決定する。来年学園を卒業後に、三人の結婚式をホーエンハイム辺境伯領にて執り行う」
「「「ありがとうございます」」」
僕、リズ、エレノアは、陛下に改めて頭を下げた。
多くの拍手が起き、ティナおばあさまも感涙していました。
これで謁見は終わったかと思ったら、まだまだ続きがありました。
「サンディは前へ」
「は、はい!」
まさかサンディも呼ばれるとは思っていなかったらしく、ちょっと戸惑いながら前に出てきました。
サンディと入れ替わりに、僕とリズが元の位置に戻ります。
「サンディも、凄惨な事件に巻き込まれた被害者だ。しかし、サンディもアレクの元で大きく成長した。学業もとても優秀で、もう当主として問題ないだろう」
「あ、ありがとうございます」
サンディも、欲望を持った大人の被害者だ。
それでも、みんなに負けじととても成長した。
「当面はアレクの屋敷にいても良いが、国が接収していた屋敷の返却を行う。今後は、ロンカーク伯爵家当主としてより一層精進する様に」
「承知いたしました」
そういえば、近々サンディの元いた屋敷も戻される予定だったっけ。
四年生になれば辺境伯様の元で当主として長期研修を受けるし、もっと良い人物になりますね。
「これで謁見を終了とする」
陛下も、とても満足して玉座から立ち上がりました。
僕達も臣下の礼をしたけど、王家の人達も周りの人達もとても満足そうにしていましたね。
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