文字の大きさ
大
中
小
123 / 1,442
第十六章 聖女様出迎え編
三百十九話 聖女様を守った小さなナイト様
他の貴族の挨拶も終わり、いよいよムノー男爵の番になります。
もう挨拶をする貴族はいないし、思う存分対応ができます。
心なしか、僕達の事をフロアにいる貴族が見つめている様です。
「「うぃー」」
僕達の目の前に、顔を真っ赤にしたムノー男爵と嫡男がやってきました。
ムノー男爵の酔っ払った様子を見て、陛下や王妃様にアリア様とティナおばあさまだけでなく、ルーカスお兄様とアイビー様も頭にきている様です。
カレン様も口元をピクピクさせながらも笑顔を作っています。
「聖女様、皆様、うぃ、この度は、おめでとうございます、ひっく」
おいおい、まともに喋れない上に、おめでとうございますって何に対しておめでとうですか。
臣下の挨拶もふらふらで、嫡男共々かなりみっともないぞ。
「ムノー男爵、些か飲酒が過ぎるのではないか?」
陛下が殺気を隠さずにこめかみをピクピクさせながら、酔っ払っているムノー男爵に話しかけている。
「はは、ひっく、ムノー男爵家が、発展する事を、思うと、うぃ、どうにも、酒が止まらなく、ひっく」
当のムノー男爵は、ニヤニヤしながら陛下に返事をしていた。
やばい、フロアにいる貴族もムノー男爵にきつい視線を浴びせているぞ。
ムノー男爵はそんな事はお構いなく、謎の独演会を始めていた。
「この度の事業を、ひっく、成功させれば、うぃ、派閥は、私どものものに、ひっく、それを、喜ばない、うぃ、理由は、ないですよ、ひっく」
おいおい、頼んでもいないのにこのバカは自らの欲望を垂れ流しにしているぞ。
そしてこのバカは、トドメとなる事を言い放った。
「聖女様が、うぃ、息子の、嫁に、ひっく、なれば、天下を、取れますぞ、ひっく」
シーン。
本当に空気が凍る事ってあるんだね。 ムノー男爵も嫡男も、ニヤニヤした顔でカレン様を見ていた。
気持ち悪い、下衆な笑みだ。
僕達はあまりにもバカバカしい話に思わず固まってしまったが、ここで颯爽と動いた人がいた。
「カレをいじめちゃ、めー!」
「ムノー男爵、この場から下がれ!」
「既に度を超えた発言ですわ!」
カレン様の前に出てきて、両手を広げて酔っぱらいを睨みつけるミカエル。
スラちゃんとプリンも、ミカエルと共に酔っぱらいを睨みつけていた。
そして、カレン様を守る様に体で隠しているルーカスお兄様とアイビー様。
こんなに怒っているルーカスお兄様は初めてみたぞ。
しかし、この酔っぱらいには効果がなかった様だ。
むしろ燃料を投下してしまった様だぞ。
「けっ、邪魔するな。人殺しの息子が!」
「そうだそうだ!」
シーン。
本日二回目の、場の空気が凍りついた瞬間だった。
というか、この大バカの発言に僕もリズも相当頭にきた。
今度は僕とリズがミカエルの前に立って、酔っぱらいを睨みつけた。
「ミカちゃんの事を悪く言わないの!」
「ミカエルは、僕とリズと同じくあの事件の被害者ですよ。これ以上の暴言は、僕も許しません!」
ここまで頭にきた事はなかったので、僕も感情がコントロールできそうになかった。
勿論、スラちゃんとプリンも頭にきていた。
そして、この人も頭にきていたのだ。
「ミカエルちゃんを悪く言うのはやめて下さい。事件があった際、ミカエルちゃんはまだ赤子ですよ。事件と何の関わりがあるのですか!」
カレン様も、目を真っ赤にして酔っぱらい共を睨みつけていた。
ミカエルの境遇はカレン様に説明してある。
カレン様は罪を憎んで人を憎まずと言っていたし、僕とリズがミカエルに対して何も悪く思っていないのを理解していた。
だからこそ、この酔っぱらい共の発言が許せなかったのだろう。
しかし、酔っ払いは止まらなかった。
そして、酔っ払いは自爆した。
「何を、小娘が。ひっく、俺らは、闇ギルドと、繋がっているの、だぞ。うぃっく」
「そうだぞ!」
シーン。
本日三回目の、場の空気が凍った瞬間だった。
自分自身が犯罪者だと高らかに自供したのだ。
この発言を聞いて、陛下は怒りの表情でおもむろに立ち上がった。
そして、近衛騎士に命令を下した。
「このバカを牢へぶち込め。そして、直ぐに軍と協力して屋敷の捜索に向かう様に」
「「「はっ」」」
あっという間に、近衛騎士によってぐるぐる巻きにされたムノー男爵と嫡男。
ギャーギャーと何かを言っているけど、完全に無視して近衛騎士に連れられて会場から消えていった。
あっ、貴族主義の連中もいつの間にか会場から消えていたぞ。
流石にバツが悪いと思ったのだろう。
そして会場が落ち着いた瞬間、ミカエルが大泣きをしたのだ。
「うわーん。にーに、ねーね、こわかった!」
「ミカちゃん、よく頑張ったね」
「ミカエル、カッコよかったよ。偉かったね」
「わーん!」
僕とリズがミカエルの事を抱きしめても、中々ミカエルは泣き止まなかった。
そして数分泣いていたミカエルだったが、
「すう、すう」
「寝ちゃったね」
「泣き疲れちゃったんだね」
泣き疲れて、僕とリズに抱き着いたまま寝てしまったのだ。
こればかりはしょうがないなあと思っていたら、寝ているミカエルの事をカレン様が抱っこしていた。
「私を守ってくれた小さなナイト様ですから、この位はさせて下さい」
カレン様は、寝てしまったミカエルの頭を撫でながら微笑んでいた。
確かにミカエルは幼いのに、よくムノー男爵に立ち向かったものだ。
「挨拶もこれで終わりだし、ミカエルもこのままにしておこう。今日のヒーローは、間違いなくミカエルだな」
陛下も落ち着きを取り戻して、寝ているミカエルの頭を撫でていた。
そして僕達の所にメアリとミリアもやってきて、さっきのミカエルは凄かったねと皆で話をしていた。
「ルーカス殿下とアイビー様。お二人も私の事をお守り頂き感謝します」
「私の事は良いよ」
「カッコいい所は、全部ミカエルちゃんに取られましたからね」
ルーカスお兄様とアイビー様も、カレン様に抱かれてスヤスヤと眠っているミカエルの頭を撫でていた。
そして、今日の歓迎式典のミカエルの話が広く広まり、ミカエルは大犯罪者の息子ではなく聖女様を守った小さなナイトとして貴族の間で認識される様になったのだった。
もう挨拶をする貴族はいないし、思う存分対応ができます。
心なしか、僕達の事をフロアにいる貴族が見つめている様です。
「「うぃー」」
僕達の目の前に、顔を真っ赤にしたムノー男爵と嫡男がやってきました。
ムノー男爵の酔っ払った様子を見て、陛下や王妃様にアリア様とティナおばあさまだけでなく、ルーカスお兄様とアイビー様も頭にきている様です。
カレン様も口元をピクピクさせながらも笑顔を作っています。
「聖女様、皆様、うぃ、この度は、おめでとうございます、ひっく」
おいおい、まともに喋れない上に、おめでとうございますって何に対しておめでとうですか。
臣下の挨拶もふらふらで、嫡男共々かなりみっともないぞ。
「ムノー男爵、些か飲酒が過ぎるのではないか?」
陛下が殺気を隠さずにこめかみをピクピクさせながら、酔っ払っているムノー男爵に話しかけている。
「はは、ひっく、ムノー男爵家が、発展する事を、思うと、うぃ、どうにも、酒が止まらなく、ひっく」
当のムノー男爵は、ニヤニヤしながら陛下に返事をしていた。
やばい、フロアにいる貴族もムノー男爵にきつい視線を浴びせているぞ。
ムノー男爵はそんな事はお構いなく、謎の独演会を始めていた。
「この度の事業を、ひっく、成功させれば、うぃ、派閥は、私どものものに、ひっく、それを、喜ばない、うぃ、理由は、ないですよ、ひっく」
おいおい、頼んでもいないのにこのバカは自らの欲望を垂れ流しにしているぞ。
そしてこのバカは、トドメとなる事を言い放った。
「聖女様が、うぃ、息子の、嫁に、ひっく、なれば、天下を、取れますぞ、ひっく」
シーン。
本当に空気が凍る事ってあるんだね。 ムノー男爵も嫡男も、ニヤニヤした顔でカレン様を見ていた。
気持ち悪い、下衆な笑みだ。
僕達はあまりにもバカバカしい話に思わず固まってしまったが、ここで颯爽と動いた人がいた。
「カレをいじめちゃ、めー!」
「ムノー男爵、この場から下がれ!」
「既に度を超えた発言ですわ!」
カレン様の前に出てきて、両手を広げて酔っぱらいを睨みつけるミカエル。
スラちゃんとプリンも、ミカエルと共に酔っぱらいを睨みつけていた。
そして、カレン様を守る様に体で隠しているルーカスお兄様とアイビー様。
こんなに怒っているルーカスお兄様は初めてみたぞ。
しかし、この酔っぱらいには効果がなかった様だ。
むしろ燃料を投下してしまった様だぞ。
「けっ、邪魔するな。人殺しの息子が!」
「そうだそうだ!」
シーン。
本日二回目の、場の空気が凍りついた瞬間だった。
というか、この大バカの発言に僕もリズも相当頭にきた。
今度は僕とリズがミカエルの前に立って、酔っぱらいを睨みつけた。
「ミカちゃんの事を悪く言わないの!」
「ミカエルは、僕とリズと同じくあの事件の被害者ですよ。これ以上の暴言は、僕も許しません!」
ここまで頭にきた事はなかったので、僕も感情がコントロールできそうになかった。
勿論、スラちゃんとプリンも頭にきていた。
そして、この人も頭にきていたのだ。
「ミカエルちゃんを悪く言うのはやめて下さい。事件があった際、ミカエルちゃんはまだ赤子ですよ。事件と何の関わりがあるのですか!」
カレン様も、目を真っ赤にして酔っぱらい共を睨みつけていた。
ミカエルの境遇はカレン様に説明してある。
カレン様は罪を憎んで人を憎まずと言っていたし、僕とリズがミカエルに対して何も悪く思っていないのを理解していた。
だからこそ、この酔っぱらい共の発言が許せなかったのだろう。
しかし、酔っ払いは止まらなかった。
そして、酔っ払いは自爆した。
「何を、小娘が。ひっく、俺らは、闇ギルドと、繋がっているの、だぞ。うぃっく」
「そうだぞ!」
シーン。
本日三回目の、場の空気が凍った瞬間だった。
自分自身が犯罪者だと高らかに自供したのだ。
この発言を聞いて、陛下は怒りの表情でおもむろに立ち上がった。
そして、近衛騎士に命令を下した。
「このバカを牢へぶち込め。そして、直ぐに軍と協力して屋敷の捜索に向かう様に」
「「「はっ」」」
あっという間に、近衛騎士によってぐるぐる巻きにされたムノー男爵と嫡男。
ギャーギャーと何かを言っているけど、完全に無視して近衛騎士に連れられて会場から消えていった。
あっ、貴族主義の連中もいつの間にか会場から消えていたぞ。
流石にバツが悪いと思ったのだろう。
そして会場が落ち着いた瞬間、ミカエルが大泣きをしたのだ。
「うわーん。にーに、ねーね、こわかった!」
「ミカちゃん、よく頑張ったね」
「ミカエル、カッコよかったよ。偉かったね」
「わーん!」
僕とリズがミカエルの事を抱きしめても、中々ミカエルは泣き止まなかった。
そして数分泣いていたミカエルだったが、
「すう、すう」
「寝ちゃったね」
「泣き疲れちゃったんだね」
泣き疲れて、僕とリズに抱き着いたまま寝てしまったのだ。
こればかりはしょうがないなあと思っていたら、寝ているミカエルの事をカレン様が抱っこしていた。
「私を守ってくれた小さなナイト様ですから、この位はさせて下さい」
カレン様は、寝てしまったミカエルの頭を撫でながら微笑んでいた。
確かにミカエルは幼いのに、よくムノー男爵に立ち向かったものだ。
「挨拶もこれで終わりだし、ミカエルもこのままにしておこう。今日のヒーローは、間違いなくミカエルだな」
陛下も落ち着きを取り戻して、寝ているミカエルの頭を撫でていた。
そして僕達の所にメアリとミリアもやってきて、さっきのミカエルは凄かったねと皆で話をしていた。
「ルーカス殿下とアイビー様。お二人も私の事をお守り頂き感謝します」
「私の事は良いよ」
「カッコいい所は、全部ミカエルちゃんに取られましたからね」
ルーカスお兄様とアイビー様も、カレン様に抱かれてスヤスヤと眠っているミカエルの頭を撫でていた。
そして、今日の歓迎式典のミカエルの話が広く広まり、ミカエルは大犯罪者の息子ではなく聖女様を守った小さなナイトとして貴族の間で認識される様になったのだった。
感想 311
あなたにおすすめの小説
32歳の行き遅れ令嬢ですが、婚約破棄に1番喜んだのは私です
18年間待ち続けた婚約者から、32歳になった夜会の席で婚約破棄を告げられた侯爵令嬢オリヴィア。周囲が同情する中、彼女は笑顔で拍手した。
「おめでとうございます。わたくし、この日をずっと待っておりました」
――しかも婚約契約により、慰謝料は金貨1万8,000枚!
自由と資金を手に入れたオリヴィアは、封じられていた領地経営の才を発揮し、女性のためのブティックを開業。店は大繁盛し、ついには侯爵家の後継者へ!
一方、彼女を捨てた元婚約者は成功を知って今さら復縁を迫ってくるが――もう遅い。
オリヴィアの隣には、15年間ずっと彼女を支えてきた侍従エリオットがいた。
婚約破棄から人生大逆転! 遅咲き令嬢の痛快お仕事&溺愛ラブストーリー!
無能スキルと追放された第三王子ですが、母様の再婚を成功させたら辺境伯を継がされそうです
五歳のスキル授与式で「無能スキル」と判定された第三王子レイニード。
その結果、俺は母様と一緒に王宮を追放された。
だが、正直に言おう。
むしろ大歓迎である。
王宮では母様も俺も冷遇されていたのだから。
こうして辿り着いた辺境伯領で、俺はある決意をした。
――母様を幸せにしよう。
実は辺境伯は昔から母様に想いを寄せているらしい。
ならば息子として全力で応援するしかない。
一方、無能と言われた俺のスキルは全然無能ではなかった。
【カタログ通販】【ヒャッキーン】【錬金術】
便利な道具や生活用品を次々と生み出し、さらに光・土・空間・生活魔法まで使えるため、辺境はどんどん発展していく。
ついでに世間から無能扱いされていた人材たちを集めてみたら、なぜか有能な人ばかりだった。
異母兄である第一王子は次期国王に。
第二王子は騎士団長に。
俺は二人を陰ながら支えながら、のんびり暮らしたいだけなのに――。
「レイニード、次の辺境伯はお前だ」
「嫌です」
「駄目だ」
「嫌です」
母様の再婚を成功させたら、なぜか辺境伯を継がされそうです。
これは、家族大好きな元・無能王子が、大切な人たちを幸せにしながら平穏な生活を目指す、ほのぼの辺境発展ファンタジー。
魔道師長のまかない係~身寄りのない幼児だけどがんばって美味しいご飯つくりましゅ!~
現代社会でかけだしの料理アシスタントだったのに、気が付いたら幼児に異世界転生しちゃってた。しかも、育児放棄っぽい感じで色々と訳ありのわたし。ふとしたことで拾ってもらったお城の魔道師長様(訳ありの呪いもち)の呪いを解くために一緒に旅をしつつ、時々は王宮に戻ったり。魔道師長様と一緒にいるために、とりあえず「魔道師長のまかない係」という役職をもらって、毎日、ルーしゃま(魔道師長)のご飯を作って、お城に居場所を作ってもらってましゅ!(あ、噛んだ) 自分でもただの捨てられた幼児だと思っていたら、なんだかあれよあれよという間に、ハイスペックのスキル持ちだったらしいことが判明・・・。お城ではガチムチのストイックな騎士団長様やお姫様に囲まれて幸せに暮らしてた所に、なんと突然父様と母様が現れた!でも、ここもなんかむちゃくちゃ事情ありな感じ。どうして、みんなそんなに訳ありなんでしゅか! なろう様でも投稿中。カクヨムも近日中に投稿予定。
離縁された俺、これから没落するらしい
妻との離縁が決まった、その瞬間。
俺は前世の記憶を思い出した。
「……え? 俺、この後、没落するんじゃね?」
原作では、俺は散財ばかりする最低な侯爵令息。
妻のエレノアを追い出し、愛人のミレイアと結ばれた挙げ句、最後は炭鉱送りになる。
……いや、待て。
今回の俺、そんなに酷くないぞ?
そもそも流行病も起きてないし、両親も生きている。
しかも領地は普通に安定している。
俺が子供の頃に何気なく言ったことが、どうやら色々と役に立っていたらしい。
「これが……シナリオ強制力ってやつか?」
原作と同じ離縁をしたはずなのに、なぜか何もかも違っている。
これは、没落するはずだった侯爵令息が、人生をやり直す話――のはずだった。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
婚約破棄ですか? まずご両親にお話しください――前世は三児の母。公爵令嬢は冷徹な王弟公爵と人生をやり直す
大夜会の真ん中で、王太子から婚約破棄を宣言された公爵令嬢クラリッサ。
本来なら泣き崩れるはずだったその瞬間、彼女は三人の子を育て上げた四十九歳の前世を思い出す。
「殿下。そのお話、ご両親には通してありますの?」
国王にも王妃にも、双方の家にも無断。おまけに「真実の愛」の相手は、王太子を好きでも王太子妃になる気などなかった。
クラリッサの一言で公開婚約破棄は無効となり、暴走した王太子には即日仮処分が下る。
三か月後の正式審議まで、クラリッサは自分の名誉を取り戻すため社交季の仕事を続けることに。
恋に浮かれた令息、悪辣な婚約者、条件を知らされない令嬢たちを、前世の生活力と貴族令嬢の実務能力で救っていく。
そして彼女の隣には、冷徹と恐れられる王弟公爵レオナールがいた。
役割ではなく一人の女性として見てくれる彼との距離は、仕事を重ねるたび静かに近づいていく。
だが、誰かのためにと差し伸べた手が、相手の選択を奪ってしまった時――。
「あなたは、私のお母様ではありません」
これは、正しいつもりで間違えた大人の女性が、責任を引き受け、自分自身の恋と人生も選び直す物語。
王太子との復縁なし。公的責任あり。年の差の大人恋愛、ハッピーエンド。全40話完結。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。