文字の大きさ
大
中
小
131 / 1,396
第十六章 聖女様出迎え編
三百二十七話 誕生日パーティの予定
「赤ちゃんはもう少し優しく抱きましょうね」
「さあ、オムツの交換ですよ」
「「はい!」」
宰相と商務卿から釘を刺されてから、レイナさんとカミラさんは侍従の赤ちゃんのお世話を手伝っている。
うん、侍従のお姉さんの口調は丁寧だけど結構スパルタだなあ。
ナンシーさんとルリアンさんは一通り赤ちゃんのお世話ができるらしいし、ジンさんは赤ちゃんをお風呂に入れる事もできるという。
僕とジンさんが教皇国に行くまでの間で、最低限の赤ちゃんのお世話を覚えてもらいたい。
そして、僕は誕生日パーティーが近づいてきたので、王城で衣装併せです。
教皇国でも着るという少し豪華な服で、同じく教皇国に行くリズもドレスの衣装併せをしています。
「やっぱりアレク君は青っぽい服が似合うわね」
「リズちゃんは、薄いピンク色にしてみましょうね」
「「はーい」」
採寸は済んでいて服はできているのだが、実際に出来上がった服を着て細かい所を微調整していきます。
動けないから、この時間が大変なんだよね。
一時間ほど僕とリズはマネキンとなっていたのだった。
「「はあ、疲れた……」」
今日は着せ替え人形じゃなかったけど、やはり動かないのは苦痛だ。
食堂に移動した僕とリズは、ぐったりとなってしまった。
「こればかりは、慣れる事はないなあ」
「うー、疲れたよ」
同じく衣装合わせをしていたルーカスお兄様とルーシーお姉様も、僕の横でぐったりしていた。
やっぱりずっと動かないのは嫌だよね。
「ほら、昼食を食べたらスケジュールを確認するわよ」
「「「はーい」」」
王妃様がルカちゃんを抱っこしながら、僕達に声をかけてきた。
ルカちゃんも首が座ってきて、随分と大きくなったなあ。
という事で、昼食を食べたら僕とルーカスお兄様とルーシーお姉様に来賓予定のカレン様が、王妃様とアリア様と共に当日のスケジュールを確認します。
「昨年と特に変わりは無いけど、この前ムノー男爵が聖女様歓迎式典で暴走した影響もあって、貴族主義の連中は軒並み欠席だわ」
「もう、その情報だけでとても安心できます」
「教会関係も司教様と辺境伯領の司祭様だけ参加するわ。懐古派対策ね」
不安要素がなくなっただけでも、とても安心できるなあ。
貴族主義の連中も懐古派もいないのは、警備する上でも楽になるだろう。
「今回はルカとエドが生まれたから挨拶の際に祝いの言葉を言われるかもしれないけど、普通に受け答えすれば問題ないわ」
「「「「はい」」」」
この辺りは問題ないだろう。
流石にルカちゃんとエドちゃんは赤ちゃんなので誕生日パーティーに参加する事はないし、有難うと返事すればいいだけだ。
スケジュール確認と言っても他に確認する事がないので、これで全て終わりです。
今日は勉強も終わったし、王城での予定は全て終わりました。
と、ここで王妃様とアリア様が、僕の屋敷に行きたいと言ってきた。
「あの二人の育児教育の進捗状況が心配なのよね」
「宰相と商務卿が、溜息をつきながら愚痴をこぼしていたのよ」
おお、レイナさんとカミラさんは一国の王妃様から育児を心配されるレベルですか。
僕も侍従のお姉さんから育児方法を習っているレイナさんとカミラさんに、かなり不安を感じたんだよね。
ティナおばあさまも加わって、僕の屋敷に向かいます。
「あ、にーに!」
「ただいま、ミカエル。皆は?」
「あかちゃのとこ!」
屋敷に着くとミカエルが出迎えてくれたので、皆で育児部屋に向かった。
そこには、衝撃の光景が広がっていた。
「お、お姉さん、これは一体何をしているのですか?」
「二人ともオムツの交換に手間取っていてね。見かねたスラちゃんが、二人にオムツの交換の仕方を教えているのよ」
そう、今日はレイナさんとカミラさんの育児勉強に不安を覚えたのか、スラちゃんがこっちに残っていたのだ。
そして、スラちゃんがリラちゃんのオムツを交換しながら、二人にオムツの交換方法を教えていた。
「スライムにオムツの交換を教えてもらうなんて」
「これは想像以上にヤバいわね……」
王妃様とアリア様は、思わず顔がひきつっていた。
そりゃ、二人の育児勉強の進捗がスラちゃん以下だと分かったのだから。
そして、ティナおばあさまが決断を下します。
「二人とも、研究所の仕事はお休みしなさい。育児の勉強に専念する事」
「「はい……」」
流石にこれではまずいと思ったのか、レイナさんとカミラさんもティナおばあさまの言葉に素直に従っていた。
そして、商務卿の所で働いているジンさんの妹のリリーさんを呼び寄せるのが早まる事も決定したのだった。
「さあ、オムツの交換ですよ」
「「はい!」」
宰相と商務卿から釘を刺されてから、レイナさんとカミラさんは侍従の赤ちゃんのお世話を手伝っている。
うん、侍従のお姉さんの口調は丁寧だけど結構スパルタだなあ。
ナンシーさんとルリアンさんは一通り赤ちゃんのお世話ができるらしいし、ジンさんは赤ちゃんをお風呂に入れる事もできるという。
僕とジンさんが教皇国に行くまでの間で、最低限の赤ちゃんのお世話を覚えてもらいたい。
そして、僕は誕生日パーティーが近づいてきたので、王城で衣装併せです。
教皇国でも着るという少し豪華な服で、同じく教皇国に行くリズもドレスの衣装併せをしています。
「やっぱりアレク君は青っぽい服が似合うわね」
「リズちゃんは、薄いピンク色にしてみましょうね」
「「はーい」」
採寸は済んでいて服はできているのだが、実際に出来上がった服を着て細かい所を微調整していきます。
動けないから、この時間が大変なんだよね。
一時間ほど僕とリズはマネキンとなっていたのだった。
「「はあ、疲れた……」」
今日は着せ替え人形じゃなかったけど、やはり動かないのは苦痛だ。
食堂に移動した僕とリズは、ぐったりとなってしまった。
「こればかりは、慣れる事はないなあ」
「うー、疲れたよ」
同じく衣装合わせをしていたルーカスお兄様とルーシーお姉様も、僕の横でぐったりしていた。
やっぱりずっと動かないのは嫌だよね。
「ほら、昼食を食べたらスケジュールを確認するわよ」
「「「はーい」」」
王妃様がルカちゃんを抱っこしながら、僕達に声をかけてきた。
ルカちゃんも首が座ってきて、随分と大きくなったなあ。
という事で、昼食を食べたら僕とルーカスお兄様とルーシーお姉様に来賓予定のカレン様が、王妃様とアリア様と共に当日のスケジュールを確認します。
「昨年と特に変わりは無いけど、この前ムノー男爵が聖女様歓迎式典で暴走した影響もあって、貴族主義の連中は軒並み欠席だわ」
「もう、その情報だけでとても安心できます」
「教会関係も司教様と辺境伯領の司祭様だけ参加するわ。懐古派対策ね」
不安要素がなくなっただけでも、とても安心できるなあ。
貴族主義の連中も懐古派もいないのは、警備する上でも楽になるだろう。
「今回はルカとエドが生まれたから挨拶の際に祝いの言葉を言われるかもしれないけど、普通に受け答えすれば問題ないわ」
「「「「はい」」」」
この辺りは問題ないだろう。
流石にルカちゃんとエドちゃんは赤ちゃんなので誕生日パーティーに参加する事はないし、有難うと返事すればいいだけだ。
スケジュール確認と言っても他に確認する事がないので、これで全て終わりです。
今日は勉強も終わったし、王城での予定は全て終わりました。
と、ここで王妃様とアリア様が、僕の屋敷に行きたいと言ってきた。
「あの二人の育児教育の進捗状況が心配なのよね」
「宰相と商務卿が、溜息をつきながら愚痴をこぼしていたのよ」
おお、レイナさんとカミラさんは一国の王妃様から育児を心配されるレベルですか。
僕も侍従のお姉さんから育児方法を習っているレイナさんとカミラさんに、かなり不安を感じたんだよね。
ティナおばあさまも加わって、僕の屋敷に向かいます。
「あ、にーに!」
「ただいま、ミカエル。皆は?」
「あかちゃのとこ!」
屋敷に着くとミカエルが出迎えてくれたので、皆で育児部屋に向かった。
そこには、衝撃の光景が広がっていた。
「お、お姉さん、これは一体何をしているのですか?」
「二人ともオムツの交換に手間取っていてね。見かねたスラちゃんが、二人にオムツの交換の仕方を教えているのよ」
そう、今日はレイナさんとカミラさんの育児勉強に不安を覚えたのか、スラちゃんがこっちに残っていたのだ。
そして、スラちゃんがリラちゃんのオムツを交換しながら、二人にオムツの交換方法を教えていた。
「スライムにオムツの交換を教えてもらうなんて」
「これは想像以上にヤバいわね……」
王妃様とアリア様は、思わず顔がひきつっていた。
そりゃ、二人の育児勉強の進捗がスラちゃん以下だと分かったのだから。
そして、ティナおばあさまが決断を下します。
「二人とも、研究所の仕事はお休みしなさい。育児の勉強に専念する事」
「「はい……」」
流石にこれではまずいと思ったのか、レイナさんとカミラさんもティナおばあさまの言葉に素直に従っていた。
そして、商務卿の所で働いているジンさんの妹のリリーさんを呼び寄せるのが早まる事も決定したのだった。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。