文字の大きさ
大
中
小
132 / 1,396
第十六章 聖女様出迎え編
三百二十八話 助っ人到着
「リリー、すまん。まさかこんな事になるとは思ってなかったよ」
「仕方ないよ。お義姉さんの為に頑張るから」
本当は僕とジンさんが教皇国に行く時に来るはずだったリリーさんが、一ヵ月以上早くジンさんの屋敷にやってきた。
しかし、リリーさんもレイナさんとカミラさんの育児レベルの低さを仕方ないの一言でぶった斬ったよ。
更には宰相と商務卿の屋敷からも応援の侍従がやってきた。
ルリアンさんやナンシーさんの実家からも、ジンさんの屋敷に侍従がきている。
ルリアンさんとナンシーさんは、レイナさんとカミラさんよりも一足早く僕達が教皇国から帰ってきた頃に出産となるからなあ。
ソフィアさんもそろそろ出産だし帝国のケイリさんも秋には出産するし、今年は僕の周りでは本当に出産ラッシュだなあ。
早速リリーさんは侍従と共に、レイナさんとカミラさんが育児の勉強をしている僕の屋敷にやってきた。
「えっ……」
リリーさんと侍従は、育児部屋に入って固まってしまった。
レイナさんとカミラさんは、またもやスラちゃんからオムツの交換方法を習っていたのだ。
若干スラちゃんも、二人に対してキツめに指導している様な気がするぞ。
「お、お兄ちゃん……」
「リリー、何も言うな。二人の育児レベルは、スライム以下だ」
思わずリリーさんと侍従が絶句している。
二人の家事レベルの低さは周知の事実だったけど、まさかここまでとは思わなかった様だ。
早速リリーさんと侍従は、レイナさんとカミラさんの育児指導に入っていった。
ジンさんも二人の事が心配なので、ここに残るそうだ。
そして侍従のお姉さんはというと、出産が近くなったソフィアさんの所に出向いていた。
辺境伯様の屋敷ではいつでも出産できるように、万全の準備を進めている。
教会もいつでも助産師さんを派遣する事になっている。
リズとサンディとミカエルも、今日はソフィアさんの所に行っている。
僕も辺境伯様の屋敷に合流した。
「にーに!」
「おっと」
屋敷に入ると、ミカエルが僕に抱きついてきた。
その後ろに、リズとサンディもついてきている。
「お兄ちゃん、レイナさんとカミラさんはどうだった?」
「今日からリリーさんが来られてますけど」
「だいぶ苦戦していたよ。レイナさんもカミラさんも、スラちゃんに怒られながらオムツを交換していたよ」
サンディはともかくとしてリズにも心配されるほどなので、レイナさんとカミラさんは頑張って育児を勉強してもらわないと。
僕は屋敷に戻る三人を見送ってから、ソフィアさんの所に向かった。
「こんにちは」
「いらっしゃい、アレク君」
ソフィアさんは、ソファーに座って本を読んでいた。
双子を妊娠しているだけあって、ソフィアさんのお腹はとっても大きいなあ。
ソフィアさんの側には、何かあった時の為に侍従が控えていた。
僕はソフィアさんの向かいのソファーに座った。
「アレク君も大変ね、ずっとレイナとカミラの相手をしていて」
「リリーさんもきてくれたので、これからは大丈夫ですよ。スラちゃんがオムツの交換方法でレイナさんとカミラさんを怒っていましたよ」
「スラちゃんは優秀なベビーシッターだもんね。私の赤ちゃんもお世話になりそうだわ」
「むしろスラちゃんがお世話したいって感じですよ。流石にプリンはスラちゃんには敵わないですけどね」
侍従に出してもらったお茶を飲みながら、ソフィアさんと談笑している。
ソフィアさんは自分が出産間近なのに、やっぱりレイナさんとカミラさんの事が気になってしまう様だ。
「リリーさんも侍従もきましたし、レイナさんとカミラさんの育児レベルが上がらなくても最悪の事は防げそうです」
「でも、やっぱり我が子は自分の手で育ててみたいものよ。出産が近づくと、尚更気持ちが強くなるわ」
ソフィアさんは自分のお腹を撫でながら話してくれるけど、もう母親の表情だね。
あまり長居しても良くないので、この辺りで帰ることにします。
さて、レイナさんとカミラさんの様子はどうなっているのかな?
「「はあ……」」
あ、食堂でジンさんとリリーさんが燃え尽きていた。
「アレク、二人はまだ母親になる自覚が薄いな」
「逆に言うと、もう少しすれば実感が湧くはずだと」
うん、ジンさんとリリーさんの兄弟の苦労はもう少し続きそうだ。
何にせよ、レイナさんとカミラさんに頑張ってもらわないと。
「仕方ないよ。お義姉さんの為に頑張るから」
本当は僕とジンさんが教皇国に行く時に来るはずだったリリーさんが、一ヵ月以上早くジンさんの屋敷にやってきた。
しかし、リリーさんもレイナさんとカミラさんの育児レベルの低さを仕方ないの一言でぶった斬ったよ。
更には宰相と商務卿の屋敷からも応援の侍従がやってきた。
ルリアンさんやナンシーさんの実家からも、ジンさんの屋敷に侍従がきている。
ルリアンさんとナンシーさんは、レイナさんとカミラさんよりも一足早く僕達が教皇国から帰ってきた頃に出産となるからなあ。
ソフィアさんもそろそろ出産だし帝国のケイリさんも秋には出産するし、今年は僕の周りでは本当に出産ラッシュだなあ。
早速リリーさんは侍従と共に、レイナさんとカミラさんが育児の勉強をしている僕の屋敷にやってきた。
「えっ……」
リリーさんと侍従は、育児部屋に入って固まってしまった。
レイナさんとカミラさんは、またもやスラちゃんからオムツの交換方法を習っていたのだ。
若干スラちゃんも、二人に対してキツめに指導している様な気がするぞ。
「お、お兄ちゃん……」
「リリー、何も言うな。二人の育児レベルは、スライム以下だ」
思わずリリーさんと侍従が絶句している。
二人の家事レベルの低さは周知の事実だったけど、まさかここまでとは思わなかった様だ。
早速リリーさんと侍従は、レイナさんとカミラさんの育児指導に入っていった。
ジンさんも二人の事が心配なので、ここに残るそうだ。
そして侍従のお姉さんはというと、出産が近くなったソフィアさんの所に出向いていた。
辺境伯様の屋敷ではいつでも出産できるように、万全の準備を進めている。
教会もいつでも助産師さんを派遣する事になっている。
リズとサンディとミカエルも、今日はソフィアさんの所に行っている。
僕も辺境伯様の屋敷に合流した。
「にーに!」
「おっと」
屋敷に入ると、ミカエルが僕に抱きついてきた。
その後ろに、リズとサンディもついてきている。
「お兄ちゃん、レイナさんとカミラさんはどうだった?」
「今日からリリーさんが来られてますけど」
「だいぶ苦戦していたよ。レイナさんもカミラさんも、スラちゃんに怒られながらオムツを交換していたよ」
サンディはともかくとしてリズにも心配されるほどなので、レイナさんとカミラさんは頑張って育児を勉強してもらわないと。
僕は屋敷に戻る三人を見送ってから、ソフィアさんの所に向かった。
「こんにちは」
「いらっしゃい、アレク君」
ソフィアさんは、ソファーに座って本を読んでいた。
双子を妊娠しているだけあって、ソフィアさんのお腹はとっても大きいなあ。
ソフィアさんの側には、何かあった時の為に侍従が控えていた。
僕はソフィアさんの向かいのソファーに座った。
「アレク君も大変ね、ずっとレイナとカミラの相手をしていて」
「リリーさんもきてくれたので、これからは大丈夫ですよ。スラちゃんがオムツの交換方法でレイナさんとカミラさんを怒っていましたよ」
「スラちゃんは優秀なベビーシッターだもんね。私の赤ちゃんもお世話になりそうだわ」
「むしろスラちゃんがお世話したいって感じですよ。流石にプリンはスラちゃんには敵わないですけどね」
侍従に出してもらったお茶を飲みながら、ソフィアさんと談笑している。
ソフィアさんは自分が出産間近なのに、やっぱりレイナさんとカミラさんの事が気になってしまう様だ。
「リリーさんも侍従もきましたし、レイナさんとカミラさんの育児レベルが上がらなくても最悪の事は防げそうです」
「でも、やっぱり我が子は自分の手で育ててみたいものよ。出産が近づくと、尚更気持ちが強くなるわ」
ソフィアさんは自分のお腹を撫でながら話してくれるけど、もう母親の表情だね。
あまり長居しても良くないので、この辺りで帰ることにします。
さて、レイナさんとカミラさんの様子はどうなっているのかな?
「「はあ……」」
あ、食堂でジンさんとリリーさんが燃え尽きていた。
「アレク、二人はまだ母親になる自覚が薄いな」
「逆に言うと、もう少しすれば実感が湧くはずだと」
うん、ジンさんとリリーさんの兄弟の苦労はもう少し続きそうだ。
何にせよ、レイナさんとカミラさんに頑張ってもらわないと。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。