文字の大きさ
大
中
小
160 / 1,396
第十七章 教皇国編
三百五十六話 決戦!
大教会の床には、僕とプリンの雷撃を受けてのびている人が沢山いる。
「く、くそ。このままでは終わらないぞ。お前ら、神の雫を飲むのだ!」
おっと、自慢の皮下脂肪の厚さで雷撃のダメージを防いだのか、何とかと言った感じでアホスタイル枢機卿がプスプスと煙を上げながら立ち上がった。
そして、神の雫を飲めと指示している。
神の雫?
「「「グオオオオオ!」」」
何だろうと思ったら、アホスタイル枢機卿と共に僅かに動ける司教や司祭が突然魔獣化したのだ。
神の雫って、魔獣化する薬の事か。
「神ではなく悪魔の薬だな」
「何回見ても、魔物になる瞬間は気持ち悪いわね」
「あれが話に聞いていた魔獣化の薬ですか」
「共和国でも、使ったものがおりますわね」
既に魔獣と対戦したし 話を聞いている僕達は至って冷静に武器を構えている。
「おお、何という異形の姿なのか」
「悪魔になり変わってしまったのか」
「物凄い禍々しいエネルギーを感じますわ」
「あんな物に手をつけるとは、アホスタイル枢機卿は落ちる所まで落ちてしまったのか」
対して初めて見る魔獣に、教皇や枢機卿は戦々恐々だ。
見た目もグロテスクだし、神や天使の姿からはかけ離れているよね。
でもご安心ください。
ちゃんと対策がありますから。
「リズちゃん、やってしまいなさい」
「分かった! いくよ、スラちゃん!」
そう、何回も言っているけど、僕達は事前の準備は万端です。
今度はティナおばあさまが、リズに指示を出していきます。
ピカー!
「「「グオオオ!」」」
「おお、何という光なのだ」
「全てを癒す様な光ですわ」
リズとスラちゃんの合体魔法で、魔獣化した人物を包み込む様に状態異常回復の魔法をかけていきます。
余りの光の眩しさに、教皇や枢機卿は手で光を遮りながら魔法の凄さに驚いていた。
リズの魔法は、かなりの高密度だからなあ。
魔獣にはとんでもない苦痛でしょう。
「「「うう……」」」
「おお、多くの人が元の人間に戻っている」
どうやらリズとスラちゃんの合体魔法はかなりの効果を発揮した様で、教皇の言う通りにほぼ全ての魔獣に効果を発揮した。
何とか魔獣から人間に戻っている様だ。
しかし、殆どという事は全く効かなかった人もいるのだ。
「クソ、クソクソクソクソ!」
そう、事の主犯であるアホスタイル枢機卿だ。
かなりのダメージを受けているのだが、リズとスラちゃんの状態異常回復魔法をくらっても未だに魔獣の姿を留めている。
「恐らく奴は心まで魔獣になっていたのだろうな」
「鑑定した時に、悪魔に心を売り渡した者って出てましたし」
僕とジンさんは顔を見合わせて苦笑しているが、恐らくジンさんの言ったことが正しいのだろう。
身も心も悪魔に売り渡したので、もう僕達の魔法では人間に戻らないのだろう。
「グボァ! コロスコロスコロス!」
そして、アホスタイル枢機卿だったものは更に薬を飲み込んでます異形の姿へと変貌を遂げた。
腕は何本あるか分からないし、変に筋肉が盛り上がっているから体のバランスも無茶苦茶だ。
額に第三の目まで現れているし、体も三メートル位まで膨れ上がっている。
目は真っ赤になっていて、まともに言葉すら話せなくなっていた。
「奴は討伐しないといけませんわね」
「分かりやすくて良いですね」
「全力でやれますわね」
ようやく本気を出せると思ったのか、ティナおばあさまとシェジェク伯爵とクレイモアさんは武器を構えた。
そして同じく武器を構えたジンさんから、僕達に指示が入った。
「アレク、リズ、魔力を溜めてあの化け物にきついお仕置きをしてやれ!」
「「はい!」」
僕とリズにスラちゃんとプリンが魔力を溜め始めると、ジンさんが頷いてアホスタイル枢機卿だったものに突っ込んでいった。
「支援魔法を使います!」
「グオッ? グガアア」
僕はブライトネスという魔法を使い、アホスタイル枢機卿だったものの視界を遮った。
アホスタイル枢機卿だったものは顔面に張り付く黒い闇を何とかも取ろうともがいているけど、そう簡単には取れない。
沢山の腕で顔をかいているけど、完全に無駄な足掻きだ。
「「「ハアアア!」」」
「グオオオ!」
その瞬間を逃さず、ティナおばあさまとジンさんとシェジェク伯爵に加えて近衛騎士もアホスタイル枢機卿だったものに切り掛かる。
次々とアホスタイル枢機卿だったものの腕を切り落としていき、アホスタイル枢機卿だったものは悶絶しながら悲鳴を上げている。
「セエエエイ!」
「グボッ、グハァ!」
隙をついて、ガントレットを両腕に装備したクレイモアさんの乱打が炸裂する。
クレイモアさんの打撃の衝撃で、アホスタイル枢機卿だったものは体がくの字に折れ曲がった。
「お兄ちゃん、オッケーだよ」
「ジンさん、魔力が溜まりました!」
「よっしゃ、これはオマケだ」
僕達も魔力が溜まったので、ジンさんに声をかける。
前線で戦っていた面々は素早く撤退するが、ジンさんはアホスタイル枢機卿だったものの足を剣で突き刺して大教会の床に縫い付けた。
これでアホスタイル枢機卿だったものは、逃げる事ができないだろう。
「「えーい!」」
「グオオオオオオオオオ!」」
ジンさんが離脱した瞬間を逃さず、僕達はアホスタイル枢機卿だったものに向けて合体魔法を放った。
今回はリズの聖魔法がメインで、金色に輝く大きな魔法の球がアホスタイル枢機卿だったものを包み込んだ。
アホスタイル枢機卿だったものはジンさんの剣で床に縫い付けられているのもあって、逃げる事も出来ずに断末魔の雄叫びを上げていた。
「く、くそ。このままでは終わらないぞ。お前ら、神の雫を飲むのだ!」
おっと、自慢の皮下脂肪の厚さで雷撃のダメージを防いだのか、何とかと言った感じでアホスタイル枢機卿がプスプスと煙を上げながら立ち上がった。
そして、神の雫を飲めと指示している。
神の雫?
「「「グオオオオオ!」」」
何だろうと思ったら、アホスタイル枢機卿と共に僅かに動ける司教や司祭が突然魔獣化したのだ。
神の雫って、魔獣化する薬の事か。
「神ではなく悪魔の薬だな」
「何回見ても、魔物になる瞬間は気持ち悪いわね」
「あれが話に聞いていた魔獣化の薬ですか」
「共和国でも、使ったものがおりますわね」
既に魔獣と対戦したし 話を聞いている僕達は至って冷静に武器を構えている。
「おお、何という異形の姿なのか」
「悪魔になり変わってしまったのか」
「物凄い禍々しいエネルギーを感じますわ」
「あんな物に手をつけるとは、アホスタイル枢機卿は落ちる所まで落ちてしまったのか」
対して初めて見る魔獣に、教皇や枢機卿は戦々恐々だ。
見た目もグロテスクだし、神や天使の姿からはかけ離れているよね。
でもご安心ください。
ちゃんと対策がありますから。
「リズちゃん、やってしまいなさい」
「分かった! いくよ、スラちゃん!」
そう、何回も言っているけど、僕達は事前の準備は万端です。
今度はティナおばあさまが、リズに指示を出していきます。
ピカー!
「「「グオオオ!」」」
「おお、何という光なのだ」
「全てを癒す様な光ですわ」
リズとスラちゃんの合体魔法で、魔獣化した人物を包み込む様に状態異常回復の魔法をかけていきます。
余りの光の眩しさに、教皇や枢機卿は手で光を遮りながら魔法の凄さに驚いていた。
リズの魔法は、かなりの高密度だからなあ。
魔獣にはとんでもない苦痛でしょう。
「「「うう……」」」
「おお、多くの人が元の人間に戻っている」
どうやらリズとスラちゃんの合体魔法はかなりの効果を発揮した様で、教皇の言う通りにほぼ全ての魔獣に効果を発揮した。
何とか魔獣から人間に戻っている様だ。
しかし、殆どという事は全く効かなかった人もいるのだ。
「クソ、クソクソクソクソ!」
そう、事の主犯であるアホスタイル枢機卿だ。
かなりのダメージを受けているのだが、リズとスラちゃんの状態異常回復魔法をくらっても未だに魔獣の姿を留めている。
「恐らく奴は心まで魔獣になっていたのだろうな」
「鑑定した時に、悪魔に心を売り渡した者って出てましたし」
僕とジンさんは顔を見合わせて苦笑しているが、恐らくジンさんの言ったことが正しいのだろう。
身も心も悪魔に売り渡したので、もう僕達の魔法では人間に戻らないのだろう。
「グボァ! コロスコロスコロス!」
そして、アホスタイル枢機卿だったものは更に薬を飲み込んでます異形の姿へと変貌を遂げた。
腕は何本あるか分からないし、変に筋肉が盛り上がっているから体のバランスも無茶苦茶だ。
額に第三の目まで現れているし、体も三メートル位まで膨れ上がっている。
目は真っ赤になっていて、まともに言葉すら話せなくなっていた。
「奴は討伐しないといけませんわね」
「分かりやすくて良いですね」
「全力でやれますわね」
ようやく本気を出せると思ったのか、ティナおばあさまとシェジェク伯爵とクレイモアさんは武器を構えた。
そして同じく武器を構えたジンさんから、僕達に指示が入った。
「アレク、リズ、魔力を溜めてあの化け物にきついお仕置きをしてやれ!」
「「はい!」」
僕とリズにスラちゃんとプリンが魔力を溜め始めると、ジンさんが頷いてアホスタイル枢機卿だったものに突っ込んでいった。
「支援魔法を使います!」
「グオッ? グガアア」
僕はブライトネスという魔法を使い、アホスタイル枢機卿だったものの視界を遮った。
アホスタイル枢機卿だったものは顔面に張り付く黒い闇を何とかも取ろうともがいているけど、そう簡単には取れない。
沢山の腕で顔をかいているけど、完全に無駄な足掻きだ。
「「「ハアアア!」」」
「グオオオ!」
その瞬間を逃さず、ティナおばあさまとジンさんとシェジェク伯爵に加えて近衛騎士もアホスタイル枢機卿だったものに切り掛かる。
次々とアホスタイル枢機卿だったものの腕を切り落としていき、アホスタイル枢機卿だったものは悶絶しながら悲鳴を上げている。
「セエエエイ!」
「グボッ、グハァ!」
隙をついて、ガントレットを両腕に装備したクレイモアさんの乱打が炸裂する。
クレイモアさんの打撃の衝撃で、アホスタイル枢機卿だったものは体がくの字に折れ曲がった。
「お兄ちゃん、オッケーだよ」
「ジンさん、魔力が溜まりました!」
「よっしゃ、これはオマケだ」
僕達も魔力が溜まったので、ジンさんに声をかける。
前線で戦っていた面々は素早く撤退するが、ジンさんはアホスタイル枢機卿だったものの足を剣で突き刺して大教会の床に縫い付けた。
これでアホスタイル枢機卿だったものは、逃げる事ができないだろう。
「「えーい!」」
「グオオオオオオオオオ!」」
ジンさんが離脱した瞬間を逃さず、僕達はアホスタイル枢機卿だったものに向けて合体魔法を放った。
今回はリズの聖魔法がメインで、金色に輝く大きな魔法の球がアホスタイル枢機卿だったものを包み込んだ。
アホスタイル枢機卿だったものはジンさんの剣で床に縫い付けられているのもあって、逃げる事も出来ずに断末魔の雄叫びを上げていた。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。