文字の大きさ
大
中
小
217 / 1,396
第十九章 懐古派の砦編
四百十三話 捕まえた不審者の情報
僕はゲートを繋いで、皆と共にブレイクランドから辺境伯領の屋敷に戻ります。
すると、辺境伯様の屋敷にいたミカエル達の子どもが僕達の到着に気がついて、一斉に駆け寄ってきた。
「にーに、おかえり!」
「ただいま。元気になったね」
「うん!」
僕にミカエルが抱きついてきたけど、ジュルジュルだった鼻水も止まって体調は良さそうだ。
他の子どもも全員くしゃみや鼻水は止まっている。
治療研究所で作った薬がよく効いたんだ。
本当に良かったよ。
「皆おかえり。ティナ様から報告は受けていたが、そちらも中々面白い事になっているな」
辺境伯様も僕達の所に姿を現した。
辺境伯様の言っている面白い事とは、きっと僕達がオカマさんと会う事だろうな。
先ずは捕えた不審者の事もあるのだが、王城からアリア様も手が空いているという連絡がティナおばあさまに入ったので、王城からアリア様を迎えて応接室に移動します。
因みに、リズとサンディはミカエル達と遊んでいます。
「どうも捕まえた不審者は、子どものみかかる病気にわざと罹っていた様だ」
「つまり風邪をひいた状態で、そこら中に動いたという事か」
「そうだな。我々も風邪をひいた他人の側にいると風邪にかかる事があるが、まさにその状態だ」
辺境伯様が捕まえた不審者の事を伝えると、ジンさんが同意していた。
丁度昨年末に風邪が流行って周りの人から風邪が移る事を、ジンさんは身をもって体験していたからなあ。
因みにレイナさんとカミラさんは、レイカちゃんとガイルちゃんと共にジンさんが風邪をひいてもピンピンしていたっけ。
「しかもその不審者は闇ギルドの関係者だった。ギルドナンバーズのドクターの配下の者から薬を渡されて、辺境伯領をウロウロしろと言われたそうだ」
「何となくは想像していましたが、やはり闇ギルドの関係者でしたか。既に辺境伯領の治療研究所経由で各地の治療研究所に情報は渡っていますが、他の病気も出てくる可能性がありますわね」
「可能性が否めないばかりか、かなり高い所が頭の痛い所ですな。いずれにせよ、闇ギルドの動きが活発になっている証拠です」
辺境伯様とアリア様が話をしているけど、ドクターが絡んでいるのか。
ドクターならわざと病気を他人に感染させて、周りに移す事も出来るだろう。
「既に各地へ警戒する様に伝えております。しかし、今回の様に一般人に変装されると中々捕まえることは出来ません」
「警備は厳重にしないといけませんが、我が領も警備を通り抜けられたので悔しい限りです」
警備は今後の問題にもなるだろうけど、ここは領主である辺境伯様の分野だ。
勿論、僕達も協力するけどね。
そして、ちょっと気になった事が。
「辺境伯様、不審者を捕まえた時にボコボコにしたと聞きましたが、もしかして巡回に協力していたポニさん達がやったのですか?」
「不審者を見つけたのは確かにポニー達だ。しかし、不審者をボコボコにしたのはイザベラなんだよ」
「「「えっ!」」」
おおう、辺境伯様からまさかの答えが帰ってきたぞ。
あのイザベラ様が不審者をボコボコにしたとは。
応接室にいた他の人も、思わず驚いていたぞ。
「というか、厳密には不審者を最初に見つけたのはミカエル達なんだ。薬が効いて元気になったのでミカエル達は庭で遊んでいたのだが、屋敷を覗く不審者がいたんだよ」
「まさか、辺境伯様の屋敷を覗いていたのが、例の不審者ですか?」
「その通りだ。そして、ミカエル達の側には巡回に同行しなかったポニーとイザベラがいてな。ポニーや護衛の者よりも真っ先にイザベラが飛び出したんだ」
おお、不審者も馬鹿なのか、よりによって辺境伯様の屋敷を覗いていたとは。
「イザベラは子ども達に再び病気がうつると思って、気がついたら不審者をぶん殴っていたと言っていたよ。因みに不審者と不審者に接触した大人も薬を飲んでいるぞ」
「イザベラ様の気持ちは良く分かるなあ。私も再びレイカに何かされると思ったら、思わず手を出すなあ」
「うんうん、同感ね。私もそいつをぶん殴っているわ」
イザベラ様の行動に、レイナさんとカミラさんは強く頷いていた。
これも子どもや孫を思う気持ちの現れなのだろう。
因みにぶん殴ってのびてしまった不審者は、ナンシーさんとルリアンさんが治療したという。
まあ、辺境伯領での騒動はこれで収まったという事ですね。
すると、辺境伯様の屋敷にいたミカエル達の子どもが僕達の到着に気がついて、一斉に駆け寄ってきた。
「にーに、おかえり!」
「ただいま。元気になったね」
「うん!」
僕にミカエルが抱きついてきたけど、ジュルジュルだった鼻水も止まって体調は良さそうだ。
他の子どもも全員くしゃみや鼻水は止まっている。
治療研究所で作った薬がよく効いたんだ。
本当に良かったよ。
「皆おかえり。ティナ様から報告は受けていたが、そちらも中々面白い事になっているな」
辺境伯様も僕達の所に姿を現した。
辺境伯様の言っている面白い事とは、きっと僕達がオカマさんと会う事だろうな。
先ずは捕えた不審者の事もあるのだが、王城からアリア様も手が空いているという連絡がティナおばあさまに入ったので、王城からアリア様を迎えて応接室に移動します。
因みに、リズとサンディはミカエル達と遊んでいます。
「どうも捕まえた不審者は、子どものみかかる病気にわざと罹っていた様だ」
「つまり風邪をひいた状態で、そこら中に動いたという事か」
「そうだな。我々も風邪をひいた他人の側にいると風邪にかかる事があるが、まさにその状態だ」
辺境伯様が捕まえた不審者の事を伝えると、ジンさんが同意していた。
丁度昨年末に風邪が流行って周りの人から風邪が移る事を、ジンさんは身をもって体験していたからなあ。
因みにレイナさんとカミラさんは、レイカちゃんとガイルちゃんと共にジンさんが風邪をひいてもピンピンしていたっけ。
「しかもその不審者は闇ギルドの関係者だった。ギルドナンバーズのドクターの配下の者から薬を渡されて、辺境伯領をウロウロしろと言われたそうだ」
「何となくは想像していましたが、やはり闇ギルドの関係者でしたか。既に辺境伯領の治療研究所経由で各地の治療研究所に情報は渡っていますが、他の病気も出てくる可能性がありますわね」
「可能性が否めないばかりか、かなり高い所が頭の痛い所ですな。いずれにせよ、闇ギルドの動きが活発になっている証拠です」
辺境伯様とアリア様が話をしているけど、ドクターが絡んでいるのか。
ドクターならわざと病気を他人に感染させて、周りに移す事も出来るだろう。
「既に各地へ警戒する様に伝えております。しかし、今回の様に一般人に変装されると中々捕まえることは出来ません」
「警備は厳重にしないといけませんが、我が領も警備を通り抜けられたので悔しい限りです」
警備は今後の問題にもなるだろうけど、ここは領主である辺境伯様の分野だ。
勿論、僕達も協力するけどね。
そして、ちょっと気になった事が。
「辺境伯様、不審者を捕まえた時にボコボコにしたと聞きましたが、もしかして巡回に協力していたポニさん達がやったのですか?」
「不審者を見つけたのは確かにポニー達だ。しかし、不審者をボコボコにしたのはイザベラなんだよ」
「「「えっ!」」」
おおう、辺境伯様からまさかの答えが帰ってきたぞ。
あのイザベラ様が不審者をボコボコにしたとは。
応接室にいた他の人も、思わず驚いていたぞ。
「というか、厳密には不審者を最初に見つけたのはミカエル達なんだ。薬が効いて元気になったのでミカエル達は庭で遊んでいたのだが、屋敷を覗く不審者がいたんだよ」
「まさか、辺境伯様の屋敷を覗いていたのが、例の不審者ですか?」
「その通りだ。そして、ミカエル達の側には巡回に同行しなかったポニーとイザベラがいてな。ポニーや護衛の者よりも真っ先にイザベラが飛び出したんだ」
おお、不審者も馬鹿なのか、よりによって辺境伯様の屋敷を覗いていたとは。
「イザベラは子ども達に再び病気がうつると思って、気がついたら不審者をぶん殴っていたと言っていたよ。因みに不審者と不審者に接触した大人も薬を飲んでいるぞ」
「イザベラ様の気持ちは良く分かるなあ。私も再びレイカに何かされると思ったら、思わず手を出すなあ」
「うんうん、同感ね。私もそいつをぶん殴っているわ」
イザベラ様の行動に、レイナさんとカミラさんは強く頷いていた。
これも子どもや孫を思う気持ちの現れなのだろう。
因みにぶん殴ってのびてしまった不審者は、ナンシーさんとルリアンさんが治療したという。
まあ、辺境伯領での騒動はこれで収まったという事ですね。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。