文字の大きさ
大
中
小
486 / 1,396
第二十四章 お兄ちゃんの官僚としての忙しい日々
六百八十二話 ストレス発散タイム
僕達は一気に街の防壁まで戻ってきて、クエスト男爵領の兵の所に合流しました。
兵もゴブリンの後片付けを終わらせて、僕達を出迎えてくれました。
「おお、まさか無事だったとは」
「てっきり、死んでしまったかと思いましたぞ」
「今回は流石にやばいと思ったけどな。悪運は強い方なんで」
ジンさんと兵が無事を祝って話をするけど、あのレベルの魔物溢れだと普通の冒険者は瞬殺されちゃうよね。
おっと、肝心な事を聞かないと。
「あの、森の動物や魔物があまり狩られていなかったんですけど、何かあったんですか?」
「「「あっ……」」」
おや?
僕が兵に質問したら、兵の顔色がとても渋くなったよ。
何だか、キョロキョロとしだしちゃった。
「実は……」
「「「えっ!」」」
兵から聞いた話に、僕達はとってもビックリしちゃいました。
まさか、あの人が事件に関わっていたなんて。
「すまんが、屋敷まで案内してくれ。これは、先に行った連中にも話をしないとならないな」
「あっ、はい、ご案内します」
ともかく現状をどうにかしないといけないので、僕達は兵の案内で屋敷に向かって走り出した。
はあ、とっても面倒な事になりそうだぞ。
「だから言ったでしょう。このレベルの魔物溢れでは、領地の軍だけでは対抗できないと」
「はあ、何言ってやがる。こんな異常な魔物溢れじゃなければ、うちの領地の軍だけで対応できただろうが!」
「あの、その、お兄ちゃん、落ち着いて……」
顔がそっくりな二人の青年男性が、顔を突き合わせて睨み合っていた。
茶髪を少し長めにしていて文官っぽいのが長男で、スポーツ刈りで筋肉ムキムキなのが次男で間違いないだろう。
気になるのが、睨み合う二人の間でオロオロしている僕と同じ位の男の子がいます。
小さい男の子はちょっと髪が長めだから、ぱっと見は女の子にも見えるね。
ここは、既に兄弟喧嘩の傍観者となっていて呆れ返っているルーカスお兄様とティナおばあさまに事情を聞いてみよう。
「あの小さな子は、正妻の子どもで三男だ。ちょっと気弱らしいが、頭は良いみたいだよ。因みに、兄弟の母親は既に亡くなっている」
「全く、私達への挨拶もそこそこで醜い兄弟喧嘩を始めたわ。まあ、お陰で二人の内面を知る事ができたし良い判断材料になったわ」
ルーカスお兄様もティナおばあさまも、もう呆れ返っていました。
とはいえ、この大騒ぎをどうにかしないといけないね。
「ジンさん、レイナさん、カミラさん。さっさと終わらせちゃいましょう。とんだ茶番劇ですね」
「ああ、そうだな。俺もちょっと頭にきているぞ」
「取り敢えず、馬鹿二人を黙らせた方が良いわね」
「そうね。キツイお仕置きをしてあげないと」
あーあ、醜い兄弟喧嘩を見たジンさん達の怒りの炎がマックスまで燃え上がったよ。
特に、女性陣は抑えきれない程に怒り心頭です。
「内務卿、多分一瞬で後継者が決まりますね」
「ああ、私もさっき報告を聞いた。私も一発入れてやらないとな」
散々色々な事に巻き込まれて、内務卿もとっても怒っています。
とはいえ、内務卿も情報を把握しているとなると、既に決着したのも当然ですね。
という事で、皆様お待ちかねのストレス発散タイムです。
トントン。
「「「おい」」」
「何? 今は忙しい……ひい!」
「外野は黙って……うお!」
「わあ!」
兄弟喧嘩をしている二人の肩を、怒りマックスの人達が叩きました。
余りの怒気に、長男次男だけでなく兄弟喧嘩を止めようとしていた三男までビックリして尻もちをついてしまった。
という事で、皆様どうぞ。
「「「お前ら、いい加減にしろ!」」」
バキッ、ボキッ、ドカン!
「「ぐはぁ!」」
ひゅーん、どさ。
「おお、綺麗に吹っ飛んだよ」
「えっとね、君はこちらなの」
「大丈夫だよ。何もしませんわ」
「うんうん、そうそう」
「えっ、えっ?」
怒れる者共の強烈な制裁に、醜い兄弟喧嘩をしていた二人は華麗に宙を舞いました。
その隙に、理由が分からずポカーンとしていた三男をリズ達が保護しました。
「はあ、醜いったらありゃしないですわ。アマリリスやっておしまい」
シュッ、グルグル。
「がっ、ぐう、動けん!」
「何だこの糸は? 早く解きやがれ!」
そして、呆れた様子のアイビー様がアマリリスに頼んで、華麗に吹っ飛んだ長男次男を糸でぐるぐる巻きにしていました。
でも、この状況になってまだギャーギャー騒ぐって、ある意味この二人は凄いよね。
最後にという事で、二人には黙って貰いましょう。
「プリン、宜しくね」
プリンはやれやれって感じのリアクションをしていて、ぴょんぴょんと簀巻き状態の二人に近づきました。
ちょん。
バリバリバリ!
「「ぐぎゃー!」」
プリンは二人に直接触れながら、強烈な電撃を放ちました。
暫くすると、プスプスと煙を立てながら二人はようやく黙りました。
うん、二人の髪の毛が電撃の影響でパンチパーマになったのは見なかった事にしておこう。
兵もゴブリンの後片付けを終わらせて、僕達を出迎えてくれました。
「おお、まさか無事だったとは」
「てっきり、死んでしまったかと思いましたぞ」
「今回は流石にやばいと思ったけどな。悪運は強い方なんで」
ジンさんと兵が無事を祝って話をするけど、あのレベルの魔物溢れだと普通の冒険者は瞬殺されちゃうよね。
おっと、肝心な事を聞かないと。
「あの、森の動物や魔物があまり狩られていなかったんですけど、何かあったんですか?」
「「「あっ……」」」
おや?
僕が兵に質問したら、兵の顔色がとても渋くなったよ。
何だか、キョロキョロとしだしちゃった。
「実は……」
「「「えっ!」」」
兵から聞いた話に、僕達はとってもビックリしちゃいました。
まさか、あの人が事件に関わっていたなんて。
「すまんが、屋敷まで案内してくれ。これは、先に行った連中にも話をしないとならないな」
「あっ、はい、ご案内します」
ともかく現状をどうにかしないといけないので、僕達は兵の案内で屋敷に向かって走り出した。
はあ、とっても面倒な事になりそうだぞ。
「だから言ったでしょう。このレベルの魔物溢れでは、領地の軍だけでは対抗できないと」
「はあ、何言ってやがる。こんな異常な魔物溢れじゃなければ、うちの領地の軍だけで対応できただろうが!」
「あの、その、お兄ちゃん、落ち着いて……」
顔がそっくりな二人の青年男性が、顔を突き合わせて睨み合っていた。
茶髪を少し長めにしていて文官っぽいのが長男で、スポーツ刈りで筋肉ムキムキなのが次男で間違いないだろう。
気になるのが、睨み合う二人の間でオロオロしている僕と同じ位の男の子がいます。
小さい男の子はちょっと髪が長めだから、ぱっと見は女の子にも見えるね。
ここは、既に兄弟喧嘩の傍観者となっていて呆れ返っているルーカスお兄様とティナおばあさまに事情を聞いてみよう。
「あの小さな子は、正妻の子どもで三男だ。ちょっと気弱らしいが、頭は良いみたいだよ。因みに、兄弟の母親は既に亡くなっている」
「全く、私達への挨拶もそこそこで醜い兄弟喧嘩を始めたわ。まあ、お陰で二人の内面を知る事ができたし良い判断材料になったわ」
ルーカスお兄様もティナおばあさまも、もう呆れ返っていました。
とはいえ、この大騒ぎをどうにかしないといけないね。
「ジンさん、レイナさん、カミラさん。さっさと終わらせちゃいましょう。とんだ茶番劇ですね」
「ああ、そうだな。俺もちょっと頭にきているぞ」
「取り敢えず、馬鹿二人を黙らせた方が良いわね」
「そうね。キツイお仕置きをしてあげないと」
あーあ、醜い兄弟喧嘩を見たジンさん達の怒りの炎がマックスまで燃え上がったよ。
特に、女性陣は抑えきれない程に怒り心頭です。
「内務卿、多分一瞬で後継者が決まりますね」
「ああ、私もさっき報告を聞いた。私も一発入れてやらないとな」
散々色々な事に巻き込まれて、内務卿もとっても怒っています。
とはいえ、内務卿も情報を把握しているとなると、既に決着したのも当然ですね。
という事で、皆様お待ちかねのストレス発散タイムです。
トントン。
「「「おい」」」
「何? 今は忙しい……ひい!」
「外野は黙って……うお!」
「わあ!」
兄弟喧嘩をしている二人の肩を、怒りマックスの人達が叩きました。
余りの怒気に、長男次男だけでなく兄弟喧嘩を止めようとしていた三男までビックリして尻もちをついてしまった。
という事で、皆様どうぞ。
「「「お前ら、いい加減にしろ!」」」
バキッ、ボキッ、ドカン!
「「ぐはぁ!」」
ひゅーん、どさ。
「おお、綺麗に吹っ飛んだよ」
「えっとね、君はこちらなの」
「大丈夫だよ。何もしませんわ」
「うんうん、そうそう」
「えっ、えっ?」
怒れる者共の強烈な制裁に、醜い兄弟喧嘩をしていた二人は華麗に宙を舞いました。
その隙に、理由が分からずポカーンとしていた三男をリズ達が保護しました。
「はあ、醜いったらありゃしないですわ。アマリリスやっておしまい」
シュッ、グルグル。
「がっ、ぐう、動けん!」
「何だこの糸は? 早く解きやがれ!」
そして、呆れた様子のアイビー様がアマリリスに頼んで、華麗に吹っ飛んだ長男次男を糸でぐるぐる巻きにしていました。
でも、この状況になってまだギャーギャー騒ぐって、ある意味この二人は凄いよね。
最後にという事で、二人には黙って貰いましょう。
「プリン、宜しくね」
プリンはやれやれって感じのリアクションをしていて、ぴょんぴょんと簀巻き状態の二人に近づきました。
ちょん。
バリバリバリ!
「「ぐぎゃー!」」
プリンは二人に直接触れながら、強烈な電撃を放ちました。
暫くすると、プスプスと煙を立てながら二人はようやく黙りました。
うん、二人の髪の毛が電撃の影響でパンチパーマになったのは見なかった事にしておこう。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。