文字の大きさ
大
中
小
634 / 1,396
第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー
八百三十話 特訓開始!
翌日から、保護した飛竜の子どもへの特訓が始まりました。
訓練は、主にミカエルとスラちゃんとポッキーが担当する事になりました。
因みに、飛竜の子は僕の屋敷の庭で過ごしています。
見た目は小さい竜なのに、使用人どころかまだ小さいケンちゃんとレオンちゃんの方が立場が上です。
アレクサさんの赤ちゃんのアンリちゃんが飛竜の顔を思わず叩いちゃって、飛竜の方が涙目になっていました。
最初は、飛竜の子どもとミカエルが手を繋いで魔力の循環を行います。
「こうやって、自分の体の中の魔力をぐるぐるとするんだよ」
「グルッ」
ミカエルは丁寧に魔力操作を教えるので、飛竜もミカエルにはとてもよく懐いています。
飛竜も真面目に頑張っているので、魔力操作は早めに覚えられそうです。
次は、飛行の練習です。
これは、飛行魔法が使えるスラちゃんが担当です。
ひゅーん、ひゅーん。
「グルル!」
「「がんばれー!」」
周りの家や守備隊には、飛竜の子どもが空を飛ぶ訓練をしていると連絡しています。
しかし、ミカエルとブリットの応援も虚しく、飛竜の子どもはスラちゃんが空を飛ぶ速さに追いついていません。
まだまだ、飛行能力は改善の余地がありそうです。
飛行訓練を終えたら、今度はポッキーの番です。
シュッ。
「キュー!」
「グルル!」
それは、庭を走り回るポッキーを空から飛来して捕まえる訓練です。
因みに、ポッキーは怪我をしないように魔法障壁を展開していますが、身体能力強化は使用していません。
なのに、飛竜の子どもは何とか足で捕まえようとしているのにポッキーを捕まえる事ができません。
ここ数日分かったことは、この飛竜は魔法を扱う能力は良さそうだけど運動神経が全然駄目って事でした。
「うーん、中々面白い飛竜がやってきたなあ」
「孫の護衛を頼むのも、まだちょっと、いやだいぶ駄目ですわね」
柵越しに飛竜の訓練を見守っていた辺境伯様とイザベラ様も、思わず飛竜の子どもに駄目出しをしていました。
現時点では、飛竜の子どもよりも圧倒的にポッキー達マジカルラット部隊の方が戦力になります。
バサッ、バサッ。
「あっ、竜だ!」
「こっちに来るよ!」
「グルル……」
そして、実はたまに別の飛竜が屋敷にやってくる事があります。
飛竜の子どもがバツの悪そうな顔を見せているけど、実はこの飛竜は子どもの母親です。
以前、子どもを追い出してちょっと心配になったので、臭いを辿って僕の屋敷にやってきました。
そして、僕達のところで訓練をしているのを知って安心していました。
それ以降、ちょくちょく僕の屋敷の庭にやってきます。
「うむ、まだまだ子どもって感じだ。正直、マジカルラットの方が使い物になる」
「グルル……」
辺境伯様がストレートに感想を言ったので、今度は母親の飛竜が凹んでいました。
しかし正論なので、みんなウンウンと頷いてきました。
「クルル!」
「ぐ、クルル?」
「もっともっと厳しく鍛えて良いってよ!」
そして、母親公認で飛竜の子どもはもっと鍛える事になりました。
とはいえ直ぐに訓練の結果は出ないし、数カ月は掛かりそうです。
これが、僕達の朝の日課になりました。
もちろん、僕たちも真面目に訓練しています。
「はーい、朝食の時間ですよ」
「飛竜のお母さんにも、オーク肉のミンチがありますよ」
「「「わーい、ご飯だ!」」」
「「グルル!」」
そして、侍従のお姉さんは平然と屋敷に来ている飛竜の母親も含めて対応しています。
侍従のお姉さん曰く、飛竜は話が通じるからとても扱いやすいとの事です。
というか、飛竜の母親が度々我が家にきているのは、ご飯目当てな気もします。
ともあれ、僕も朝ご飯を食べて王城に行かないとね。
訓練は、主にミカエルとスラちゃんとポッキーが担当する事になりました。
因みに、飛竜の子は僕の屋敷の庭で過ごしています。
見た目は小さい竜なのに、使用人どころかまだ小さいケンちゃんとレオンちゃんの方が立場が上です。
アレクサさんの赤ちゃんのアンリちゃんが飛竜の顔を思わず叩いちゃって、飛竜の方が涙目になっていました。
最初は、飛竜の子どもとミカエルが手を繋いで魔力の循環を行います。
「こうやって、自分の体の中の魔力をぐるぐるとするんだよ」
「グルッ」
ミカエルは丁寧に魔力操作を教えるので、飛竜もミカエルにはとてもよく懐いています。
飛竜も真面目に頑張っているので、魔力操作は早めに覚えられそうです。
次は、飛行の練習です。
これは、飛行魔法が使えるスラちゃんが担当です。
ひゅーん、ひゅーん。
「グルル!」
「「がんばれー!」」
周りの家や守備隊には、飛竜の子どもが空を飛ぶ訓練をしていると連絡しています。
しかし、ミカエルとブリットの応援も虚しく、飛竜の子どもはスラちゃんが空を飛ぶ速さに追いついていません。
まだまだ、飛行能力は改善の余地がありそうです。
飛行訓練を終えたら、今度はポッキーの番です。
シュッ。
「キュー!」
「グルル!」
それは、庭を走り回るポッキーを空から飛来して捕まえる訓練です。
因みに、ポッキーは怪我をしないように魔法障壁を展開していますが、身体能力強化は使用していません。
なのに、飛竜の子どもは何とか足で捕まえようとしているのにポッキーを捕まえる事ができません。
ここ数日分かったことは、この飛竜は魔法を扱う能力は良さそうだけど運動神経が全然駄目って事でした。
「うーん、中々面白い飛竜がやってきたなあ」
「孫の護衛を頼むのも、まだちょっと、いやだいぶ駄目ですわね」
柵越しに飛竜の訓練を見守っていた辺境伯様とイザベラ様も、思わず飛竜の子どもに駄目出しをしていました。
現時点では、飛竜の子どもよりも圧倒的にポッキー達マジカルラット部隊の方が戦力になります。
バサッ、バサッ。
「あっ、竜だ!」
「こっちに来るよ!」
「グルル……」
そして、実はたまに別の飛竜が屋敷にやってくる事があります。
飛竜の子どもがバツの悪そうな顔を見せているけど、実はこの飛竜は子どもの母親です。
以前、子どもを追い出してちょっと心配になったので、臭いを辿って僕の屋敷にやってきました。
そして、僕達のところで訓練をしているのを知って安心していました。
それ以降、ちょくちょく僕の屋敷の庭にやってきます。
「うむ、まだまだ子どもって感じだ。正直、マジカルラットの方が使い物になる」
「グルル……」
辺境伯様がストレートに感想を言ったので、今度は母親の飛竜が凹んでいました。
しかし正論なので、みんなウンウンと頷いてきました。
「クルル!」
「ぐ、クルル?」
「もっともっと厳しく鍛えて良いってよ!」
そして、母親公認で飛竜の子どもはもっと鍛える事になりました。
とはいえ直ぐに訓練の結果は出ないし、数カ月は掛かりそうです。
これが、僕達の朝の日課になりました。
もちろん、僕たちも真面目に訓練しています。
「はーい、朝食の時間ですよ」
「飛竜のお母さんにも、オーク肉のミンチがありますよ」
「「「わーい、ご飯だ!」」」
「「グルル!」」
そして、侍従のお姉さんは平然と屋敷に来ている飛竜の母親も含めて対応しています。
侍従のお姉さん曰く、飛竜は話が通じるからとても扱いやすいとの事です。
というか、飛竜の母親が度々我が家にきているのは、ご飯目当てな気もします。
ともあれ、僕も朝ご飯を食べて王城に行かないとね。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。