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第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百七十一話 治療研究所でのお手伝い
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翌週、午前中薬草採取をして午後はご近所の治療研究所での依頼を行います。
何気に、久々に治療研究所に行きます。
ちびっ子軍団は、ミカエルとブリット以外はお昼寝です。
レイナさん達も疲れたと言って、レイカちゃんたちと一緒に寝ています。
治療研究所に行くと、ノエルさんが僕たちの事を出迎えてくれました。
「皆さま、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
「はーい」
ノエルさんの後をついていくと、前にも入った事のあるポーションを研究する為の部屋に入っていった。
そして、テーブルの上には沢山の薬草が大きなボウルの中に入っています。
しかも、この薬草は僕たちに関係あるそうです。
「実は、この薬草は先日ミカエルちゃんたちが採ったものでして。予定量よりもたくさんあるので、下処理を手伝って貰いたいのです」
「おお、薬草いっぱい採ったよ!」
二日前に、仕事がなかったレイナさん達と一緒にちびっ子軍団が薬草採取をしていました。
その結果が、目の前にある薬草の量です。
もちろん街の薬屋さんにも渡っているのですが、治療研究所にもたくさんの薬草が納品されました。
僕としてもポーション作りは初めてみるので、実はちょっと楽しみです。
では、最初の作業を始めましょう。
「最初に、薬草を良く洗います。ゴミとか土汚れが着いていますので、良く洗いましょう」
「「はーい」」
ノエルさんの指示を聞いて、ミカエルとブリットが元気よく手を挙げます。
薬草をいくつかに分けて、ボウルに入れます。
僕はリズと一緒に、薬草を洗っていきます。
そんな時、ジンさんがぼそっと呟いていました。
「まるで下ごしらえみたいだな。レイナたちがいなくて良かったよ……」
さ、流石にまだお掃除の一環かなと思うけど。
午前中、厨房機器を洗うのは普通にできていたし。
薬草を洗い終えたら、次の工程に移ります。
「次は、薬草の有効成分が抽出されるように、軽くすりつぶします」
「「ゴリゴリやるよ!」」
今日はすり鉢とすりこぎが出てきたけど、自動ですりつぶしてくれる魔導具もあるそうです。
少しずつ、ゴリゴリと薬草を潰していきます。
うん、これは完全に料理の下ごしらえになっています。
レイナさんたちがいなくて良かったと、僕も思うようになりました。
すりつぶしが終わったら、今度は鍋で煮ていきます。
「ただ煮るのではなく、魔物を倒して得られる魔石も投入します。こうすることで、ポーションが回復魔法に似た効果が得られます」
「ゴブリンを倒した時の魔石で大丈夫なの?」
「ええ、問題ありません。辺境伯領は、過去のゴブリン襲撃時に沢山の魔石を得られました」
こんなところで、魔石を使うなんて知らなかった。
ジンさんは知っていたみたいだけど、僕たちは初めて知ったのでビックリです。
魔石は何回も使うので、無くさないように小さな袋に入れておきます。
グツグツグツ。
「ジンさん、レイナさんたちがいたらどんなポーションができますかね?」
「うーん、毒薬ができるのは間違いないだろう。あいつらがいなくて、本当に良かった」
大鍋で煮込まれる薬草を見て、僕とジンさんは同じことを考えていました。
うん、もう完全に料理と一緒です。
一方で、リズたちは段々と鍋の水の色が変わってきたのを見てワクワクしていました。
そして、十分に煮込んだら、鍋の中身を濾していきます。
「わあ、ポーションがいっぱいだ!」
「沢山あるよ!」
ミカエルとブリットだけでなく、スラちゃんとぷりんも別の鍋に溜まっていくポーションを見て大興奮です。
後は、冷ましたら瓶に移して完成です。
「ねー、ノエルさん。毒消しポーションはどうやって作るの?」
「基本的には作り方は一緒です。ただ、毒消し草だけでなく薬草も混ぜて作ります」
色々なポーションは、混ぜる葉の配合を変えることによってできるんだ。
ここは、専門家の分野になってきますね。
こうして、沢山のポーションが完成しました。
しかし、ここで共通理解が生まれました。
「レイカは連れてきていいが、レイナたちは駄目だな。ルリアンとナンシーなら何とかなるが」
「デスポーションが出来上がっちゃうもんね!」
リズ、上手いことを言ったと自慢げだけど、デスポーションは存在しては駄目ですよ。
いずれにせよ、これにて今日のポーション作りは終了です。
中々面白い体験だったね。
でも、火を使うからまだちびっ子軍団だけでは駄目そうです。
「ノエルさん、残った薬草はどうするの?」
「生薬の原料になります。無駄なく使いますよ」
「おおー、すごーい!」
僕は、てっきり使い終わった薬草は捨てると思っていました。
無駄なく有効活用するんですね。
夕方前に終わったので、ノエルさんも一緒に屋敷に帰ることになりました。
すると、ジンさんの屋敷前に着いたところで元気な足音が聞こえてきました。
ドドドド。
「「「「お帰り!」」」」
「ただいま、お昼寝は終わったか」
「うん、お母さんはまだ寝ているけど……」
いずれにせよ、レイナさんたちがポーション作りに参加しなくて良かったです。
デスポーションが出来たら、ある意味一大事ですね。
何気に、久々に治療研究所に行きます。
ちびっ子軍団は、ミカエルとブリット以外はお昼寝です。
レイナさん達も疲れたと言って、レイカちゃんたちと一緒に寝ています。
治療研究所に行くと、ノエルさんが僕たちの事を出迎えてくれました。
「皆さま、お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
「はーい」
ノエルさんの後をついていくと、前にも入った事のあるポーションを研究する為の部屋に入っていった。
そして、テーブルの上には沢山の薬草が大きなボウルの中に入っています。
しかも、この薬草は僕たちに関係あるそうです。
「実は、この薬草は先日ミカエルちゃんたちが採ったものでして。予定量よりもたくさんあるので、下処理を手伝って貰いたいのです」
「おお、薬草いっぱい採ったよ!」
二日前に、仕事がなかったレイナさん達と一緒にちびっ子軍団が薬草採取をしていました。
その結果が、目の前にある薬草の量です。
もちろん街の薬屋さんにも渡っているのですが、治療研究所にもたくさんの薬草が納品されました。
僕としてもポーション作りは初めてみるので、実はちょっと楽しみです。
では、最初の作業を始めましょう。
「最初に、薬草を良く洗います。ゴミとか土汚れが着いていますので、良く洗いましょう」
「「はーい」」
ノエルさんの指示を聞いて、ミカエルとブリットが元気よく手を挙げます。
薬草をいくつかに分けて、ボウルに入れます。
僕はリズと一緒に、薬草を洗っていきます。
そんな時、ジンさんがぼそっと呟いていました。
「まるで下ごしらえみたいだな。レイナたちがいなくて良かったよ……」
さ、流石にまだお掃除の一環かなと思うけど。
午前中、厨房機器を洗うのは普通にできていたし。
薬草を洗い終えたら、次の工程に移ります。
「次は、薬草の有効成分が抽出されるように、軽くすりつぶします」
「「ゴリゴリやるよ!」」
今日はすり鉢とすりこぎが出てきたけど、自動ですりつぶしてくれる魔導具もあるそうです。
少しずつ、ゴリゴリと薬草を潰していきます。
うん、これは完全に料理の下ごしらえになっています。
レイナさんたちがいなくて良かったと、僕も思うようになりました。
すりつぶしが終わったら、今度は鍋で煮ていきます。
「ただ煮るのではなく、魔物を倒して得られる魔石も投入します。こうすることで、ポーションが回復魔法に似た効果が得られます」
「ゴブリンを倒した時の魔石で大丈夫なの?」
「ええ、問題ありません。辺境伯領は、過去のゴブリン襲撃時に沢山の魔石を得られました」
こんなところで、魔石を使うなんて知らなかった。
ジンさんは知っていたみたいだけど、僕たちは初めて知ったのでビックリです。
魔石は何回も使うので、無くさないように小さな袋に入れておきます。
グツグツグツ。
「ジンさん、レイナさんたちがいたらどんなポーションができますかね?」
「うーん、毒薬ができるのは間違いないだろう。あいつらがいなくて、本当に良かった」
大鍋で煮込まれる薬草を見て、僕とジンさんは同じことを考えていました。
うん、もう完全に料理と一緒です。
一方で、リズたちは段々と鍋の水の色が変わってきたのを見てワクワクしていました。
そして、十分に煮込んだら、鍋の中身を濾していきます。
「わあ、ポーションがいっぱいだ!」
「沢山あるよ!」
ミカエルとブリットだけでなく、スラちゃんとぷりんも別の鍋に溜まっていくポーションを見て大興奮です。
後は、冷ましたら瓶に移して完成です。
「ねー、ノエルさん。毒消しポーションはどうやって作るの?」
「基本的には作り方は一緒です。ただ、毒消し草だけでなく薬草も混ぜて作ります」
色々なポーションは、混ぜる葉の配合を変えることによってできるんだ。
ここは、専門家の分野になってきますね。
こうして、沢山のポーションが完成しました。
しかし、ここで共通理解が生まれました。
「レイカは連れてきていいが、レイナたちは駄目だな。ルリアンとナンシーなら何とかなるが」
「デスポーションが出来上がっちゃうもんね!」
リズ、上手いことを言ったと自慢げだけど、デスポーションは存在しては駄目ですよ。
いずれにせよ、これにて今日のポーション作りは終了です。
中々面白い体験だったね。
でも、火を使うからまだちびっ子軍団だけでは駄目そうです。
「ノエルさん、残った薬草はどうするの?」
「生薬の原料になります。無駄なく使いますよ」
「おおー、すごーい!」
僕は、てっきり使い終わった薬草は捨てると思っていました。
無駄なく有効活用するんですね。
夕方前に終わったので、ノエルさんも一緒に屋敷に帰ることになりました。
すると、ジンさんの屋敷前に着いたところで元気な足音が聞こえてきました。
ドドドド。
「「「「お帰り!」」」」
「ただいま、お昼寝は終わったか」
「うん、お母さんはまだ寝ているけど……」
いずれにせよ、レイナさんたちがポーション作りに参加しなくて良かったです。
デスポーションが出来たら、ある意味一大事ですね。
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