文字の大きさ
大
中
小
688 / 1,396
第二十八章 エマさんとオリビアさんの結婚
八百八十四話 ミカエルがちょっぴりお兄ちゃんになった日
他の部署の状況は調査中なので、僕たちは引き続き聞き込みを続けることになりました。
既に何回も各部署をまわっているので、リズたちも顔を覚えて貰っていてとても仕事がやりやすいです。
でも、今日は安息日なので仕事はお休みです。
屋敷でゆっくりのんびりしようとしたら、ちょっとした事件が起きました。
バタン!
「お兄ちゃん、大変大変だよ!」
「赤ちゃん産まれるよ!」
応接室でゆっくりとしていたら、ミカエルとブリットが焦りながら入ってきた。
一瞬赤ちゃん? って思っちゃったけど、ミカエル付きの侍従が出産間際だったんだ。
予定日よりも少し遅れたけど、遂に陣痛が始まったんですね。
既に用意してある出産用の部屋に移動したらしく、スラちゃんも中に入って万が一に備えてスタンバイしているそうです。
「まだ赤ちゃんが産まれるまで時間がかかるから、みんなはいつも通りにしていてね」
「スラちゃんもいるから、治療も大丈夫よ」
「きっと元気な赤ちゃんが産まれるから、心配しなくていいわ」
「「うん……」
侍従のお姉さんとジュリさんが不安そうなミカエルとブリットを慰めているけど、ミカエルにとっては赤ちゃんの時からずっと一緒だった侍従なので、無事に赤ちゃんが産まれてくるか不安そうです。
「あかちゃ?」
「うまれう?」
「そうだよ、赤ちゃんが産まれるんだよ」
「可愛がってあげようね」
そんな僕の横では、メイちゃんとリラちゃんが不思議そうな表情をしている弟に簡単な説明をしてあげていました。
同じ侍従の子どもとして、可愛がってあげてほしいですね。
そして、僕の屋敷にこの人たちもやってきました。
「お母さんが、将来の勉強のためにって言っていたわ」
「私も、あの侍従とは付き合いが長いですから」
「きっと、無事に赤ちゃんが産まれますよ」
エマさんとオリビアさん、それにルシアさんが屋敷にやってきました。
そういえば、ソフィアさんやレイナさんたちも以前に勉強のためにって手伝いに来ていたっけ。
教会から助産師のシスターさんもやってきて、準備万端です。
「赤ちゃんが生まれるまで時間がかかるから、みんなで遊びましょうね」
「「「「はーい!」」」」
「うん……」
あらら、リズかみんなを遊びに誘ってもミカエルはショボンとしたままです。
仕方ないなあと、ブリットがミカエルの手を引っ張って庭に連れて行きました。
ミカエルもずっと一緒にいた侍従なので、不安になっちゃったみたいですね。
庭に出ても、ミカエルは野良猫と一緒にお昼寝をするドラちゃんの側に座っているだけです。
ここは、お兄ちゃんである僕が話をしてあげましょう。
僕もドラちゃんの側に行って、ミカエルの隣に座ります。
「ミカエル、赤ちゃんが無事に生まれるか不安なんだ?」
「うん……」
「ふしゅー、ふしゅー」
ミカエルは、変な寝息を立てるドラちゃんの頭を撫でながらぽつりと呟きました。
でも、不安になるってことは、ミカエルの心が成長している証拠でもあります。
僕は、ミカエルの頭を撫でながらできるだけ優しく話しかけました。
「ちょうどミカエルくらいの時にメイちゃんとリラちゃんが生まれたけど、僕も無事に生まれるかとっても不安だったんだよ」
「えっ、お兄ちゃんも?」
「そうだよ。それに、不安に思う事もとっても大切だよ。ミカエルが、ちゃんと成長している証拠だからね。みんながついているから、きっと元気な赤ちゃんが生まれるよ」
「うん!」
ようやくミカエルも笑顔になってくれて、僕もホッと一安心です。
といっても今日はミカエルものんびりすることにしたみたいで、ドラちゃんや野良猫を撫でながらリズ達と遊んでいるメイちゃん達を見ていました。
そして、夕食を食べ終えてみんなでお風呂に入り終えた時でした。
「みんな、赤ちゃんが生まれたわよ!」
「「「やったー!」」」
エマさんがお風呂上がりの僕達に声をかけると、一斉に歓声が上がりました。
でも、ミカエルだけは違っていました。
ビックリした顔のまま、涙をポロリと涙を流していました。
そんなミカエルの事を、エマさんが優しく抱きしめました。
「無事に赤ちゃんが生まれて、ミカエルちゃんはホッとしちゃったんだね」
「うっぐ、ひぐ……」
ミカエルは、何度も頷きながらエマさんをきつく抱きしめていました。
不安が大きかった分、一気に解放されて気持ちが緩んじゃったんだね。
そんなミカエルのことを、みんなも優しく抱きついていました。
まだ赤ちゃんも生まれたばかりで侍従も疲れているので、明日の朝改めて様子を見に行くことになりました。
こうして、僕の屋敷に新たな命が誕生しました。
既に何回も各部署をまわっているので、リズたちも顔を覚えて貰っていてとても仕事がやりやすいです。
でも、今日は安息日なので仕事はお休みです。
屋敷でゆっくりのんびりしようとしたら、ちょっとした事件が起きました。
バタン!
「お兄ちゃん、大変大変だよ!」
「赤ちゃん産まれるよ!」
応接室でゆっくりとしていたら、ミカエルとブリットが焦りながら入ってきた。
一瞬赤ちゃん? って思っちゃったけど、ミカエル付きの侍従が出産間際だったんだ。
予定日よりも少し遅れたけど、遂に陣痛が始まったんですね。
既に用意してある出産用の部屋に移動したらしく、スラちゃんも中に入って万が一に備えてスタンバイしているそうです。
「まだ赤ちゃんが産まれるまで時間がかかるから、みんなはいつも通りにしていてね」
「スラちゃんもいるから、治療も大丈夫よ」
「きっと元気な赤ちゃんが産まれるから、心配しなくていいわ」
「「うん……」
侍従のお姉さんとジュリさんが不安そうなミカエルとブリットを慰めているけど、ミカエルにとっては赤ちゃんの時からずっと一緒だった侍従なので、無事に赤ちゃんが産まれてくるか不安そうです。
「あかちゃ?」
「うまれう?」
「そうだよ、赤ちゃんが産まれるんだよ」
「可愛がってあげようね」
そんな僕の横では、メイちゃんとリラちゃんが不思議そうな表情をしている弟に簡単な説明をしてあげていました。
同じ侍従の子どもとして、可愛がってあげてほしいですね。
そして、僕の屋敷にこの人たちもやってきました。
「お母さんが、将来の勉強のためにって言っていたわ」
「私も、あの侍従とは付き合いが長いですから」
「きっと、無事に赤ちゃんが産まれますよ」
エマさんとオリビアさん、それにルシアさんが屋敷にやってきました。
そういえば、ソフィアさんやレイナさんたちも以前に勉強のためにって手伝いに来ていたっけ。
教会から助産師のシスターさんもやってきて、準備万端です。
「赤ちゃんが生まれるまで時間がかかるから、みんなで遊びましょうね」
「「「「はーい!」」」」
「うん……」
あらら、リズかみんなを遊びに誘ってもミカエルはショボンとしたままです。
仕方ないなあと、ブリットがミカエルの手を引っ張って庭に連れて行きました。
ミカエルもずっと一緒にいた侍従なので、不安になっちゃったみたいですね。
庭に出ても、ミカエルは野良猫と一緒にお昼寝をするドラちゃんの側に座っているだけです。
ここは、お兄ちゃんである僕が話をしてあげましょう。
僕もドラちゃんの側に行って、ミカエルの隣に座ります。
「ミカエル、赤ちゃんが無事に生まれるか不安なんだ?」
「うん……」
「ふしゅー、ふしゅー」
ミカエルは、変な寝息を立てるドラちゃんの頭を撫でながらぽつりと呟きました。
でも、不安になるってことは、ミカエルの心が成長している証拠でもあります。
僕は、ミカエルの頭を撫でながらできるだけ優しく話しかけました。
「ちょうどミカエルくらいの時にメイちゃんとリラちゃんが生まれたけど、僕も無事に生まれるかとっても不安だったんだよ」
「えっ、お兄ちゃんも?」
「そうだよ。それに、不安に思う事もとっても大切だよ。ミカエルが、ちゃんと成長している証拠だからね。みんながついているから、きっと元気な赤ちゃんが生まれるよ」
「うん!」
ようやくミカエルも笑顔になってくれて、僕もホッと一安心です。
といっても今日はミカエルものんびりすることにしたみたいで、ドラちゃんや野良猫を撫でながらリズ達と遊んでいるメイちゃん達を見ていました。
そして、夕食を食べ終えてみんなでお風呂に入り終えた時でした。
「みんな、赤ちゃんが生まれたわよ!」
「「「やったー!」」」
エマさんがお風呂上がりの僕達に声をかけると、一斉に歓声が上がりました。
でも、ミカエルだけは違っていました。
ビックリした顔のまま、涙をポロリと涙を流していました。
そんなミカエルの事を、エマさんが優しく抱きしめました。
「無事に赤ちゃんが生まれて、ミカエルちゃんはホッとしちゃったんだね」
「うっぐ、ひぐ……」
ミカエルは、何度も頷きながらエマさんをきつく抱きしめていました。
不安が大きかった分、一気に解放されて気持ちが緩んじゃったんだね。
そんなミカエルのことを、みんなも優しく抱きついていました。
まだ赤ちゃんも生まれたばかりで侍従も疲れているので、明日の朝改めて様子を見に行くことになりました。
こうして、僕の屋敷に新たな命が誕生しました。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。