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第三十章 入園前準備
千二十話 実技試験です
トイレ休憩を兼ねて、僕たちは部屋から訓練場に移動します。
訓練場に着いたら、いつもの荷物講習セットをアイテムボックスから取り出します。
すると、ちょっと不安気なサキさんが僕に質問してきました。
「あの、アレク様、あの態度が悪い冒険者の相手をするんですか?」
「もちろんするよ。あれくらいの態度なら講習をしているとよくいるし、手加減もするから大丈夫だよ」
「ふふふ、リズも相手をしてあげるんだよ!」
リズとスラちゃんがシュシュシュとパンチを繰り出していたけど、僕たちはあのくらいなら全然平気です。
今まで、もっと悪い人と戦ってきたもんね。
さてさて、そろそろ人が集まってきたのでさっそく荷物講習を始めましょう。
退屈そうに、後ろであぐらを組んでいる人もいますもんね。
「では、荷物講習の後に実技を行います。本日は人数も多いので、ぱぱっと荷物講習を終わらせますね」
おっ、僕の言葉を聞いてやっと退屈そうにしていた人がニヤリと動き始めました。
慌てなくても大丈夫ですよ。
ウキウキしながら、皆さんの相手をしたくてたまらない一人と一匹がいるのですから。
「どんな依頼を受けるかによって、必要な荷物は変わります。例えば王都の中で依頼を受ける場合は最低限の荷物でも可能ですが、薬草採取みたいに町の外に出る時は必ず身を守る武器を身に着けましょう。薬草採取中にも、動物や魔物は襲ってきますよ」
薬草採取が意外と危険だと知って、新人冒険者はとても驚いていました。
屋外に出れば、どんな危険があるか分からないもんね。
「ここに、標準的な野営をする為の道具を並べてあります。特に重要なのが水です。水があれば数日間は生きていられますが、ないと生命の危険が生じます。全員が水魔法を使えるわけではありませんので、水が出る魔導具などを携帯するのも一つの方法です」
最近は、魔力を込めるとチョロチョロと水が出る魔導具も売られています。
火をおこす魔導具もあるし、本当に便利になりましたね。
荷物はいつでも触って良いことにして、いよいよ実技試験を行います。
「では、この後実技試験を行います。自分にあった武器を進めることもできますので、今まで戦闘経験がない人もどんどんと質問して下さい」
「よし、やってやるぞ!」
「ふふ、ようやくこの時間がやってきた」
実技試験のタイミングで、明らかに暇そうにしていた人たちのテンションが上がりました。
ある意味、とても分かりやすいですね。
「先生さんよ、自分の武器を使って良いんだよな?」
「もちろんです。今まで使っていた武器があれば、使用して構いませんので」
「へへ、言質は取ったぞ。後で言い訳しても知らねーからな」
かなり余裕しゃくしゃくって感じだけど、使うのは背中に背負っている大剣だよね。
ジンさんみたいな聖剣でもないし、多分見た目で選んだのでしょう。
せっかくなので、やる気満々の大剣使いを最初の相手にします。
僕は、アイテムボックスからダガータイプの木剣を取り出しました。
すると、馬鹿にされたと思ったのか、段々と大剣使いの表情が変わってきました。
「テメー、俺のことをナメているのか?」
「いえ、逆です。これは、僕の手加減用です。本物の剣だとやりすぎちゃうので」
「クソ、ボコボコにしてやる!」
キラリと大剣を抜いたけど、ここで僕はあることに気が付きました。
ちょうどいいので、説明してあげましょう。
この前の学園での僕とリズの手合わせを見ていたサキさんたちは僕の強さを分かっているけど、他の人はハラハラドキドキしていました。
大剣使いの仲間は、ニヤニヤとした視線で僕たちを見ていますね。
「それでは、始め!」
「ウラァ!」
サンディの合図で、相手は大剣を上段に構えて思いっきり振り下ろしました。
中には、思わず目をつぶっている人もいます。
しかし、大剣が僕のことを捉えることはありませんでした。
ガシッ。
「がっ、うぐ?」
僕はちょっとだけ懐に潜り込んで、片手で大剣の持ち手をガシッと掴みました。
男が何をしてもびくともしないので、他の人たちも思わずぽかーんとしちゃいました。
身体能力強化は、ほんのちょこっとだけしか使っていないんだけどね。
「皆さんに見てもらいましょうか。この大剣ですが、適切なメンテナンスがしてありません。せっかく自分が選んだ武器ですから、大切に扱いましょうね」
「「「はい!」」」
「がっ、クソ、テメー!」
未だに動けなくてもがく男を尻目に、僕は武器のメンテナンスの大切さを教えます。
僕たちだって定期的に武器屋にメンテナンスをお願いしているし、もちろん他の人もそうです。
メンテナンスフリーなのは、ジンさんの聖剣くらいだと思いますよ。
では、時間も勿体ないので続きをやりましょうか。
僕は、大剣の持ち手を離して男から距離を取ります。
「お待たせしました。では、続きをしましょう」
「よくも恥をかかせたな!」
ブオン、ブオンと勢いよく大剣が振るわれるけど、軌道が読みやすいので最小限の動きで避けることができます。
あまりにも酷い剣技なので、リズとスラちゃんも暇になっちゃいました。
「時間です、そこまで」
「はあはあ、お、俺の剣が……」
男は膝をついてかなり荒い息をあげているけど、大剣を振るうだけの体力もなさそうですね。
他の人は、凄いものを見たという表情をしていました。
「うーん、まだ大剣を扱うだけの技術がないですね。ショートソードから始めて、もう少し基礎から剣技の勉強をしましょう。冒険者ギルドでは、武器講座もやっていますよ」
何だかだいぶショックを受けているみたいだけど、これを糧にしてもう一度頑張って欲しいですね。
ではでは、どんどんと他の人の相手を始めましょう。
訓練場に着いたら、いつもの荷物講習セットをアイテムボックスから取り出します。
すると、ちょっと不安気なサキさんが僕に質問してきました。
「あの、アレク様、あの態度が悪い冒険者の相手をするんですか?」
「もちろんするよ。あれくらいの態度なら講習をしているとよくいるし、手加減もするから大丈夫だよ」
「ふふふ、リズも相手をしてあげるんだよ!」
リズとスラちゃんがシュシュシュとパンチを繰り出していたけど、僕たちはあのくらいなら全然平気です。
今まで、もっと悪い人と戦ってきたもんね。
さてさて、そろそろ人が集まってきたのでさっそく荷物講習を始めましょう。
退屈そうに、後ろであぐらを組んでいる人もいますもんね。
「では、荷物講習の後に実技を行います。本日は人数も多いので、ぱぱっと荷物講習を終わらせますね」
おっ、僕の言葉を聞いてやっと退屈そうにしていた人がニヤリと動き始めました。
慌てなくても大丈夫ですよ。
ウキウキしながら、皆さんの相手をしたくてたまらない一人と一匹がいるのですから。
「どんな依頼を受けるかによって、必要な荷物は変わります。例えば王都の中で依頼を受ける場合は最低限の荷物でも可能ですが、薬草採取みたいに町の外に出る時は必ず身を守る武器を身に着けましょう。薬草採取中にも、動物や魔物は襲ってきますよ」
薬草採取が意外と危険だと知って、新人冒険者はとても驚いていました。
屋外に出れば、どんな危険があるか分からないもんね。
「ここに、標準的な野営をする為の道具を並べてあります。特に重要なのが水です。水があれば数日間は生きていられますが、ないと生命の危険が生じます。全員が水魔法を使えるわけではありませんので、水が出る魔導具などを携帯するのも一つの方法です」
最近は、魔力を込めるとチョロチョロと水が出る魔導具も売られています。
火をおこす魔導具もあるし、本当に便利になりましたね。
荷物はいつでも触って良いことにして、いよいよ実技試験を行います。
「では、この後実技試験を行います。自分にあった武器を進めることもできますので、今まで戦闘経験がない人もどんどんと質問して下さい」
「よし、やってやるぞ!」
「ふふ、ようやくこの時間がやってきた」
実技試験のタイミングで、明らかに暇そうにしていた人たちのテンションが上がりました。
ある意味、とても分かりやすいですね。
「先生さんよ、自分の武器を使って良いんだよな?」
「もちろんです。今まで使っていた武器があれば、使用して構いませんので」
「へへ、言質は取ったぞ。後で言い訳しても知らねーからな」
かなり余裕しゃくしゃくって感じだけど、使うのは背中に背負っている大剣だよね。
ジンさんみたいな聖剣でもないし、多分見た目で選んだのでしょう。
せっかくなので、やる気満々の大剣使いを最初の相手にします。
僕は、アイテムボックスからダガータイプの木剣を取り出しました。
すると、馬鹿にされたと思ったのか、段々と大剣使いの表情が変わってきました。
「テメー、俺のことをナメているのか?」
「いえ、逆です。これは、僕の手加減用です。本物の剣だとやりすぎちゃうので」
「クソ、ボコボコにしてやる!」
キラリと大剣を抜いたけど、ここで僕はあることに気が付きました。
ちょうどいいので、説明してあげましょう。
この前の学園での僕とリズの手合わせを見ていたサキさんたちは僕の強さを分かっているけど、他の人はハラハラドキドキしていました。
大剣使いの仲間は、ニヤニヤとした視線で僕たちを見ていますね。
「それでは、始め!」
「ウラァ!」
サンディの合図で、相手は大剣を上段に構えて思いっきり振り下ろしました。
中には、思わず目をつぶっている人もいます。
しかし、大剣が僕のことを捉えることはありませんでした。
ガシッ。
「がっ、うぐ?」
僕はちょっとだけ懐に潜り込んで、片手で大剣の持ち手をガシッと掴みました。
男が何をしてもびくともしないので、他の人たちも思わずぽかーんとしちゃいました。
身体能力強化は、ほんのちょこっとだけしか使っていないんだけどね。
「皆さんに見てもらいましょうか。この大剣ですが、適切なメンテナンスがしてありません。せっかく自分が選んだ武器ですから、大切に扱いましょうね」
「「「はい!」」」
「がっ、クソ、テメー!」
未だに動けなくてもがく男を尻目に、僕は武器のメンテナンスの大切さを教えます。
僕たちだって定期的に武器屋にメンテナンスをお願いしているし、もちろん他の人もそうです。
メンテナンスフリーなのは、ジンさんの聖剣くらいだと思いますよ。
では、時間も勿体ないので続きをやりましょうか。
僕は、大剣の持ち手を離して男から距離を取ります。
「お待たせしました。では、続きをしましょう」
「よくも恥をかかせたな!」
ブオン、ブオンと勢いよく大剣が振るわれるけど、軌道が読みやすいので最小限の動きで避けることができます。
あまりにも酷い剣技なので、リズとスラちゃんも暇になっちゃいました。
「時間です、そこまで」
「はあはあ、お、俺の剣が……」
男は膝をついてかなり荒い息をあげているけど、大剣を振るうだけの体力もなさそうですね。
他の人は、凄いものを見たという表情をしていました。
「うーん、まだ大剣を扱うだけの技術がないですね。ショートソードから始めて、もう少し基礎から剣技の勉強をしましょう。冒険者ギルドでは、武器講座もやっていますよ」
何だかだいぶショックを受けているみたいだけど、これを糧にしてもう一度頑張って欲しいですね。
ではでは、どんどんと他の人の相手を始めましょう。
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