文字の大きさ
大
中
小
864 / 1,396
第三十一章 五歳の祝い
千六十話 年の瀬の炊き出し
いよいよ、年の瀬になりました。
今日は、この後辺境伯領恒例の年末の炊き出しを行います。
朝から準備を整えて、みんなで教会に向かいます。
「じゃあ、僕は炊き出しの仕込みをやるから、リズも治療を頑張ってね」
「治療なら、リズにお任せだよ!」
リズは、スラちゃんとともに元気よく手を上げていました。
ミカエルとブリット、それにレイカちゃんの従魔の雲さんもいるから治療の手は十分に足ります。
他の面々で、炊き出しの配膳を行う予定です。
ちなみに、ブライトさんたちは年末年始は実家に戻っていて、エレノアたち王族も王都での年末の行事があります。
なので、今日は僕たちで頑張ります。
「お子様も五歳になられて、ホーエンハイム辺境伯家も益々安泰ですね」
「いえいえ、まだまだ幼いのでこれからですわ」
イザベラ様は町のご婦人とにこやかに話をしていたけど、この世界は危険なことや病気とかもあるから大人になる前に死んじゃうことも多いそうです。
なので、こうして未来の当主が五歳になったことは、町の人にとっても喜ばしいことらしいです。
「「はい、どーぞー」」
当の五歳になった双子ちゃんは、スラちゃんと抱いて治療を張り切っていました。
町の人と積極的に交流するホーエンハイム辺境伯家の方針らしく、二人も頑張って治療していますね。
治療をして褒められるのが嬉しいってのもありそうです。
さてさて、炊き出しの準備もいい感じにできました。
「ソフィアさん、サンディ、イヨ、炊き出しの準備ができました」
「アレク君、ありがとうね」
「「配ります」」
三人だけでなく、他の人も早速配膳を始めました。
因みに年少のちびっ子たちは、アレクサさんとドラちゃんが面倒を見ています。
もはや、ドラちゃんは奉仕活動時のベビーシッターですね。
因みに、年末なのでちょっと豪勢な炊き出しになっています。
「ブルル!」
「あが?! な、何をする!」
もちろんポニさんたちも周囲の警戒をしていて、犯罪者の襟首を噛んで兵のところに引きずっていきます。
臨時で冒険者も警備員として雇っているけど、やっぱり年末は大忙しですね。
もちろん寡婦や孤児なども保護していき、孤児院などで保護していきます。
この辺の手順も確立されているので、順に対応していくだけですね。
ボゥ!
「うお、フライパンから火が出たぞ!」
「いったい、どんな料理を作っているのだろうか?」
因みに、僕は昨年に引き続き、あえて派手に見えるように料理を作っていきます。
といっても、フランベをして肉の臭みを取るだけなんですけどね。
いくら辺境伯領が暖かい地域とはいえ、風邪引きも多いので治療班も大忙しです。
そんな中、こんな依頼が治療班に舞い込んできました。
「どうやら、寝込んでいて治療に来ることができない人がいるそうです。兵が対象者を確認しております」
「あら、それは大変。直ぐに対応しないといけませんわ」
町を巡回していた守備隊員がイザベラ様に報告していたけど、急遽巡回治療班が結成されて動くことになった。
といっても寝込んでいる人を治療できるレベルの治癒士の腕が必要なので、必然的に人選は決まっていった。
「じゃあ、行ってくるね」
「ヒヒーン」
リズがブッチーに跨って騎馬隊と共に出発したけど、念のためプリンがリズの護衛として一緒についていきました。
まあ兵も一緒に行くし、その兵が先行して確認するから大丈夫でしょうね。
僕はというと、どんどんとお肉を焼いていきました。
「うーん、たまには料理しないと勘が鈍るわね」
「ええ、そうね。たまにはやらないとね」
「お願いだから、大惨事を引き起こすのはやめてくれ……」
破壊王のお二人が何やら不穏なことを言っていたけど、ジンさんが全力で引き留めていた。
なんとか二人を治療班の護衛に戻したけど、デス料理を住民に振る舞うのだけはやめて欲しいです。
こうして、なんだかんだあったけど、無事に年末の奉仕活動も終了しました。
巡回治療に行っていたリズも夕方には帰ってきたし、無事に治療を終えて何よりです。
後片付けをして、解散となりました。
「今日は、焼肉ですよ!」
「「「わーい」」」
頑張ったみんなには、ご褒美で美味しい焼肉が振る舞われました。
やっぱり、美味しいご飯は嬉しいよね。
こうして、色々あった一年も終わりを迎えます。
来年はいよいよ学園に通うから、今までとは違った生活になりそうですね。
今日は、この後辺境伯領恒例の年末の炊き出しを行います。
朝から準備を整えて、みんなで教会に向かいます。
「じゃあ、僕は炊き出しの仕込みをやるから、リズも治療を頑張ってね」
「治療なら、リズにお任せだよ!」
リズは、スラちゃんとともに元気よく手を上げていました。
ミカエルとブリット、それにレイカちゃんの従魔の雲さんもいるから治療の手は十分に足ります。
他の面々で、炊き出しの配膳を行う予定です。
ちなみに、ブライトさんたちは年末年始は実家に戻っていて、エレノアたち王族も王都での年末の行事があります。
なので、今日は僕たちで頑張ります。
「お子様も五歳になられて、ホーエンハイム辺境伯家も益々安泰ですね」
「いえいえ、まだまだ幼いのでこれからですわ」
イザベラ様は町のご婦人とにこやかに話をしていたけど、この世界は危険なことや病気とかもあるから大人になる前に死んじゃうことも多いそうです。
なので、こうして未来の当主が五歳になったことは、町の人にとっても喜ばしいことらしいです。
「「はい、どーぞー」」
当の五歳になった双子ちゃんは、スラちゃんと抱いて治療を張り切っていました。
町の人と積極的に交流するホーエンハイム辺境伯家の方針らしく、二人も頑張って治療していますね。
治療をして褒められるのが嬉しいってのもありそうです。
さてさて、炊き出しの準備もいい感じにできました。
「ソフィアさん、サンディ、イヨ、炊き出しの準備ができました」
「アレク君、ありがとうね」
「「配ります」」
三人だけでなく、他の人も早速配膳を始めました。
因みに年少のちびっ子たちは、アレクサさんとドラちゃんが面倒を見ています。
もはや、ドラちゃんは奉仕活動時のベビーシッターですね。
因みに、年末なのでちょっと豪勢な炊き出しになっています。
「ブルル!」
「あが?! な、何をする!」
もちろんポニさんたちも周囲の警戒をしていて、犯罪者の襟首を噛んで兵のところに引きずっていきます。
臨時で冒険者も警備員として雇っているけど、やっぱり年末は大忙しですね。
もちろん寡婦や孤児なども保護していき、孤児院などで保護していきます。
この辺の手順も確立されているので、順に対応していくだけですね。
ボゥ!
「うお、フライパンから火が出たぞ!」
「いったい、どんな料理を作っているのだろうか?」
因みに、僕は昨年に引き続き、あえて派手に見えるように料理を作っていきます。
といっても、フランベをして肉の臭みを取るだけなんですけどね。
いくら辺境伯領が暖かい地域とはいえ、風邪引きも多いので治療班も大忙しです。
そんな中、こんな依頼が治療班に舞い込んできました。
「どうやら、寝込んでいて治療に来ることができない人がいるそうです。兵が対象者を確認しております」
「あら、それは大変。直ぐに対応しないといけませんわ」
町を巡回していた守備隊員がイザベラ様に報告していたけど、急遽巡回治療班が結成されて動くことになった。
といっても寝込んでいる人を治療できるレベルの治癒士の腕が必要なので、必然的に人選は決まっていった。
「じゃあ、行ってくるね」
「ヒヒーン」
リズがブッチーに跨って騎馬隊と共に出発したけど、念のためプリンがリズの護衛として一緒についていきました。
まあ兵も一緒に行くし、その兵が先行して確認するから大丈夫でしょうね。
僕はというと、どんどんとお肉を焼いていきました。
「うーん、たまには料理しないと勘が鈍るわね」
「ええ、そうね。たまにはやらないとね」
「お願いだから、大惨事を引き起こすのはやめてくれ……」
破壊王のお二人が何やら不穏なことを言っていたけど、ジンさんが全力で引き留めていた。
なんとか二人を治療班の護衛に戻したけど、デス料理を住民に振る舞うのだけはやめて欲しいです。
こうして、なんだかんだあったけど、無事に年末の奉仕活動も終了しました。
巡回治療に行っていたリズも夕方には帰ってきたし、無事に治療を終えて何よりです。
後片付けをして、解散となりました。
「今日は、焼肉ですよ!」
「「「わーい」」」
頑張ったみんなには、ご褒美で美味しい焼肉が振る舞われました。
やっぱり、美味しいご飯は嬉しいよね。
こうして、色々あった一年も終わりを迎えます。
来年はいよいよ学園に通うから、今までとは違った生活になりそうですね。
感想 306
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者が心酔している盲目の聖女は私ですが
オトナシマソラ血を見ると倒れてしまうため、目隠しをして治療をしていたら「盲目の聖女」と呼ばれるようになってしまった聖女セレナ。
幼馴染の婚約者アレンは、セレナ=盲目の聖女だと気づかず、彼女を冷遇し婚約破棄を言い出す。
婚約を解消したセレナは、過保護な神官見習いのルカに溺愛され、新たな道を歩むことに。一方、夜会でついに真実を知った元婚約者はすべてを失い絶望するが、もう手遅れで……。血が苦手な訳あり聖女の逆転ラブストーリー
※本作品はになろうにも掲載しています小説家
捨てられた赤ちゃんを拾ったら、創世神様でした。世界を救うより、お父さんを幸せにしたいそうです
由香山で捨てられていた赤ちゃんを拾い、家族として育てることを決めた青年。
その日から、枯れた大地は実り、病は癒え、伝説のもふもふ神獣たちが次々と家へ集まってくる。
実はその赤ちゃんの正体は、この世界を創った創世神だった。
「いっぱい育ててくれてありがとう。今度は私がお父さんを幸せにする番だよ。」
これは、神様が初めて手に入れた”家族”との、優しくて温かな奇跡の物語。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
私を追い出した結果、飼っていた聖獣は誰にも懐かないようです
天宮有 子供の頃、男爵令嬢の私アミリア・ファグトは助けた小犬が聖獣と判明して、飼うことが決まる。
数年後――成長した聖獣は家を守ってくれて、私に一番懐いていた。
そんな私を妬んだ姉ラミダは「聖獣は私が拾って一番懐いている」と吹聴していたようで、姉は侯爵令息ケドスの婚約者になる。
どうやらラミダは聖獣が一番懐いていた私が邪魔なようで、追い出そうと目論んでいたようだ。
家族とゲドスはラミダの嘘を信じて、私を蔑み追い出そうとしていた。
水魔法しか使えない私と婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた前世の知識をこれから使います
黒木 楓 伯爵令嬢のリリカは、婚約者である侯爵令息ラルフに「水魔法しか使えないお前との婚約を破棄する」と言われてしまう。
異世界に転生したリリカは前世の知識があり、それにより普通とは違う水魔法が使える。
そのことは婚約前に話していたけど、ラルフは隠すよう命令していた。
「立場が下のお前が、俺よりも優秀であるわけがない。普通の水魔法だけ使っていろ」
そう言われ続けてきたけど、これから命令を聞く必要もない。
「婚約破棄するのなら、貴方が隠すよう命じていた力をこれから使います」
飲んだ人を強くしたり回復する聖水を作ることができるけど、命令により家族以外は誰も知らない。
これは前世の知識がある私だけが出せる特殊な水で、婚約破棄された後は何も気にせず使えそうだ。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【流血】とある冒険者ギルドの会議がカオスだった件【沙汰】
一樹とある冒険者ギルド。
その建物内にある一室、【会議室】にてとある話し合いが行われた。
それは、とある人物を役立たずだからと追放したい者達と、当該人物達との話し合いの場だった。