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第三十一章 五歳の祝い
千六十四話 国王執務室へ
新年の挨拶も終わり、新年の謁見も終わったのでいよいよ仕事が始まります。
でも、僕はちょっとブルーになっていました。
というのも、陛下の執務室で仕事をすることになったからです。
立場上は副宰相だから宰相のサポートがお仕事なのに、どうしてこうなったのだろうか。
それもそれも、年末の大掃除で陛下の机の下から変色したパンが出てきたからです。
僕はため息をつきながら、最小限の荷物をアイテムボックスに入れて陛下の執務室に向かったのだった。
「「「アレク様、ようこそ国王執務室へ」」」
陛下の執務室に入ると、十人の職員が僕を出迎えてくれた。
全員宰相執務室に来たことがある人たちなので、顔見知りでもあります。
プリンも、触手をフリフリとして挨拶をしていますね。
うん、この部屋の主の姿がないのは気のせいでは無さそう。
気にせずに、挨拶をしましょう。
「副宰相のアレクサンダーです。訳あって、この国王執務室でお仕事をすることになりました。どうぞ、宜しくお願いします」
僕がペコリと頭を下げると、パチパチと拍手をしてくれました。
そして、さっそく用意された席に座って仕事を始めることにしました。
メモ帳セットを取り出して、印刷用魔導具を取り出して、最新式の小型通信用魔導具を起動してっと。
ポチポチポチ、ポチポチポチ。
カキカキカキ、カキカキカキ。
ガーガーガー。
すると、国王執務室の職員が僕の方を見て何故か固まっちゃいました。
あれ?
僕、何かやっちゃったかな。
「あの、すみません。印刷用魔導具の音がうるさかったですか?」
「あっ、いえ、相変わらず手際よくお仕事をなさるなと……」
「流石はアレク様だと、感心しました」
皆さんのお仕事の邪魔をしたと思ったけど、そうじゃなくて安心しました。
ちなみに、印刷用魔導具の音も大丈夫だそうです。
一安心していたら、陛下が執務室に入ってきました。
「皆のもの、おはよう」
「「「おはようございます」」」
僕も他の職員と同じく立ち上がって挨拶をして、陛下が座ってから座りました。
そして、僕にとある一枚の書類を手渡しました。
「アレク、任命の書類だ」
「えっ、何々? 国王補佐官って、いったいどういうことですか?!」
「この部屋にいるための理由付けだ。まあ、殆どやることはないがな」
こういうことは手回しが早いのですから。
これで、副宰相兼国王補佐官になっちゃったよ。
トホホと思いながら、僕はお仕事を再開しました。
カリカリカリ。
仕事を始めて一時間、無事に担当の学園関連の仕事が終わりました。
うーん、やることがなくなっちゃったよ。
他の人が真面目にやっているのに、何にもやることがないって何だか居心地が悪いなあ。
あっ、そうだ。
「あの、今の仕事が終わりましたので、書類チェックを手伝います」
「宜しいのですか? では、こちらの書類をチェックし終えたら、陛下にお渡し下さいませ」
おお、中々の分量の処理があってみんなでチェックしているんだね。
よーし、僕も頑張ってお手伝いしようっと。
こういう書類のチェックは、宰相執務室で散々やったもんね。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
「「「……」」」
僕が高速で書類のチェックを始めると、周りの職員だけでなく陛下も唖然としながら様子を見守っていました。
でも、このくらいなら全然平気だよ。
よし、これで完成っと。
ドーン。
「陛下、チェックをお願いします」
「う、うむ。アレクは三人以上の仕事をすると聞いておったが、これは予想以上じゃな……」
陛下は、僕よりもチェックを終えて目の前に積み上がった資料を見て苦笑いをしていました。
まだまだ確認しないといけない書類はあるし、記載ミスで差し戻しをしないといけない書類もあります。
その辺は、国王執務室にいる職員に教えて貰いました。
ガチャ。
「あなた、様子を見に来たわ」
と、ここで僕に陛下の監視をしていてと言った本人でもある王妃様が国王執務室に入ってきました。
僕たちも、立ち上がって挨拶をします。
ドーン。
「陛下、こちらもチェックをお願いします」
「う、うむ……」
僕が追加でチェックを終えた資料を陛下の前に出すと、陛下は顔を青くしながら急いでサインをしていきました。
そんな陛下の様子を見た王妃様が、満足そうに頷いていました。
「ふふ、流石はアレク君ね。その調子で、どんどんと陛下に仕事を振って頂戴ね、そうすれば、陛下も遊ぶ暇はないはずよ」
満面の笑みの王妃様とは対照的に、陛下はこんなはずではなかったという表情をしていました。
僕としては、キチンと整理整頓していなかった陛下の自業自得だと思いますよ。
でも、僕はちょっとブルーになっていました。
というのも、陛下の執務室で仕事をすることになったからです。
立場上は副宰相だから宰相のサポートがお仕事なのに、どうしてこうなったのだろうか。
それもそれも、年末の大掃除で陛下の机の下から変色したパンが出てきたからです。
僕はため息をつきながら、最小限の荷物をアイテムボックスに入れて陛下の執務室に向かったのだった。
「「「アレク様、ようこそ国王執務室へ」」」
陛下の執務室に入ると、十人の職員が僕を出迎えてくれた。
全員宰相執務室に来たことがある人たちなので、顔見知りでもあります。
プリンも、触手をフリフリとして挨拶をしていますね。
うん、この部屋の主の姿がないのは気のせいでは無さそう。
気にせずに、挨拶をしましょう。
「副宰相のアレクサンダーです。訳あって、この国王執務室でお仕事をすることになりました。どうぞ、宜しくお願いします」
僕がペコリと頭を下げると、パチパチと拍手をしてくれました。
そして、さっそく用意された席に座って仕事を始めることにしました。
メモ帳セットを取り出して、印刷用魔導具を取り出して、最新式の小型通信用魔導具を起動してっと。
ポチポチポチ、ポチポチポチ。
カキカキカキ、カキカキカキ。
ガーガーガー。
すると、国王執務室の職員が僕の方を見て何故か固まっちゃいました。
あれ?
僕、何かやっちゃったかな。
「あの、すみません。印刷用魔導具の音がうるさかったですか?」
「あっ、いえ、相変わらず手際よくお仕事をなさるなと……」
「流石はアレク様だと、感心しました」
皆さんのお仕事の邪魔をしたと思ったけど、そうじゃなくて安心しました。
ちなみに、印刷用魔導具の音も大丈夫だそうです。
一安心していたら、陛下が執務室に入ってきました。
「皆のもの、おはよう」
「「「おはようございます」」」
僕も他の職員と同じく立ち上がって挨拶をして、陛下が座ってから座りました。
そして、僕にとある一枚の書類を手渡しました。
「アレク、任命の書類だ」
「えっ、何々? 国王補佐官って、いったいどういうことですか?!」
「この部屋にいるための理由付けだ。まあ、殆どやることはないがな」
こういうことは手回しが早いのですから。
これで、副宰相兼国王補佐官になっちゃったよ。
トホホと思いながら、僕はお仕事を再開しました。
カリカリカリ。
仕事を始めて一時間、無事に担当の学園関連の仕事が終わりました。
うーん、やることがなくなっちゃったよ。
他の人が真面目にやっているのに、何にもやることがないって何だか居心地が悪いなあ。
あっ、そうだ。
「あの、今の仕事が終わりましたので、書類チェックを手伝います」
「宜しいのですか? では、こちらの書類をチェックし終えたら、陛下にお渡し下さいませ」
おお、中々の分量の処理があってみんなでチェックしているんだね。
よーし、僕も頑張ってお手伝いしようっと。
こういう書類のチェックは、宰相執務室で散々やったもんね。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
カキカキカキ、ペラペラペラ。
「「「……」」」
僕が高速で書類のチェックを始めると、周りの職員だけでなく陛下も唖然としながら様子を見守っていました。
でも、このくらいなら全然平気だよ。
よし、これで完成っと。
ドーン。
「陛下、チェックをお願いします」
「う、うむ。アレクは三人以上の仕事をすると聞いておったが、これは予想以上じゃな……」
陛下は、僕よりもチェックを終えて目の前に積み上がった資料を見て苦笑いをしていました。
まだまだ確認しないといけない書類はあるし、記載ミスで差し戻しをしないといけない書類もあります。
その辺は、国王執務室にいる職員に教えて貰いました。
ガチャ。
「あなた、様子を見に来たわ」
と、ここで僕に陛下の監視をしていてと言った本人でもある王妃様が国王執務室に入ってきました。
僕たちも、立ち上がって挨拶をします。
ドーン。
「陛下、こちらもチェックをお願いします」
「う、うむ……」
僕が追加でチェックを終えた資料を陛下の前に出すと、陛下は顔を青くしながら急いでサインをしていきました。
そんな陛下の様子を見た王妃様が、満足そうに頷いていました。
「ふふ、流石はアレク君ね。その調子で、どんどんと陛下に仕事を振って頂戴ね、そうすれば、陛下も遊ぶ暇はないはずよ」
満面の笑みの王妃様とは対照的に、陛下はこんなはずではなかったという表情をしていました。
僕としては、キチンと整理整頓していなかった陛下の自業自得だと思いますよ。
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